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子どもの英語教育で多くの人が忘れている、とても大切なコト

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

「英語」は言うまでもなく今も昔も変わらず、
子どもの人気習い事上位の常連ですよね。

英語ができるようになると将来役に立つ。
そう思って子どもに英語を始めさせたい保護者は、
きっとたくさんいると思います。

でも実際英語を使えるようになる人が、
こんなにも少ないのはなぜか考えたことがありますか。

そこで今日は子どもに英語を習わせるために、
親が気をつけるべき点について考えてみたいと思います。


何のために英語を学ばせる?

英語を学ばせたいんですけど、
何かオススメ方法があったら教えて下さい。

海外に海外に住んでいることもあってか、
こんな質問をよく頂くことがあります。

でも実はこの質問に答えるのって、
結構難しいです。

なぜなら何のために英語を学ぶかによって、
オススメの方法は変わってくるからです。

考えてみて下さい。

受験で成功するための英語と、
海外の人と英語で話すための英語で、
同じ学習法をお薦めできると思いますか?

何のため英語力をつけたいのかで、
その方法論は当然変わってきます。

言い換えるなら目的によって、
最善の手段は変わってくると言うことです。

だからこそ英語を学ばせる前に、
親自身がその英語学習の目的を、
考えることが大切になるのです。

「とりあえずやらせよう」で始めるから、
親子ともども学習が中途半端になってしまい、
結局英語が身につかないと言うパターンが多い。

それが世界的にみても英語教育熱が高いのに、
英語力の高い人が育たない一つの理由に、
なってしまっている気がしてなりません。

もし受験のためだけに英語をやらせるなら、
小さい頃から英語を始める必然性はないと、
私は考えています。

受験ではReadingとListeningが中心なので、
中学生から始めても遅くありません。

綺麗な発音など全く無用ですし、
英検対策レベルまでのリスニング力であれば、
中学生から始めても間に合います。

逆に真の英語力を習得したいなら、
受験対策のような英語学習は逆効果です。

細く長く学習を続けていかなければ、
実践的な英語力は身につきません。

そのためには受験学習で見られるような、
無味乾燥な詰め込みの方法は避け、
英語を楽しめるスタイルをとるのが大切です。

また短期間で結果を求めるのではなく、
「英語=ツール」と子どもが感じられるような、
環境作りも必要になってきます。

そういう意味でも子供の英語を始める前に、
まず親自身のゴール設定から、
始めることをお勧めします。

これから英語は最低限の教養

あっ、そうか。
じゃぁうちは受験用に英語を学ばせるから、
小さい時はやらせなくていいかな。

そうお考えになる前に一つだけ、
ぜひ大切な視点をお話しさせて下さい。

それは望むと望むまいと、
これからの未来を生きていく子どもたちにとって、
英語は最低限の教養になるということです。

いやいやうちのことは日本から出す気なんてないし、
日系企業に就職させるから、
英語使って仕事なんかしないし。

そういう反論が返ってきそうですね(笑)

確かにこれまではそれでやっていけてたので、
問題ないように思えるかもしれませんね。

でも過去にも記事で書いている通り、
これからの日本は世界と繋がれる人と、
そうでない人の間で大きな格差が生まれてきます。

少子高齢化による国力の低下と内需の縮小、
低下の一途を辿っている国際競争力を見ても、
日本だけに依存するリスクが高いのはご承知の通り。

これは日系企業も例外ではなく、
今後は国際市場での競争を勝ち抜くための、
人材を求めていくのは明白でしょう。

また増え続けるインバウンドを見るにつけ、
これからはいかに海外の人と仕事をするかも、
サバイバルには必須の視点です。

ジャパンアズナンバーワンの時代は過ぎ、
これからは世界に合わせて仕事をすることが、
求められるようになっていくでしょう。

そして世界の人々と仕事をしていく上で、
英語を使えることはまさに最低限のスキルです。

そういう意味でもこれからの子供達にとっては、
英語は最低限の教養であるということを、
忘れずにいてほしいなと思うのです。

英語を身につけさせるために一番大切なコト

では子どもに英語を身につけさせたいと思った時、
親として一番心がけることは何だと思いますか。

もちろん正解はないのですが、
私は「英語を使えると楽しい」という気持ちを、
子どもに持たせられる環境づくりだと思います。

最悪なのは「英語=勉強」というイメージを、
子どもに与えてしまうことです。

英検目指して頑張ろうねなどというゴール設定は、
個人的には避けた方が無難だと思います。

まずは子ども自身が英語に親しみ、
楽しく学んでいく環境を心がけましょう。

英語でアニメを見たり、
英語の絵本や漫画を見るのもいいかもしれません。

英語を使って子供が好きなことをするのは、
特に効果があってお勧めです。

小さい頃は日本語でも英語でも学びやすいので、
好きなことを通して学ぶのは効果があります。

そして英語を楽しむのと同じくらい大切なのが、
「英語を使う環境を与える」ということです。

どんなに一生懸命英語を学んでも、
それを使う場所がなければいつか子供達は、
学びそのものに興味をなくしていきます。

これは海外在住の日本人家庭での、
日本語学習にも見られることです。

初めは一生懸命日本語習得を頑張っていた子どもが、
年齢が上がるごとに日本語学習の意味を見失い、
次第に学習をしなくなっていくのです。

それを避けられることができる家庭は例外なく、
子どもが日本語を使う場所を与えつつ、
日本語学習の意義をきちんと伝えています。

日本における英語学習もこれに通ずるところがあり、
いかに子どもに英語を使う場所を与えるかが、
英語力習得の鍵を握ります。

それは近所にいる外国人との交流かもしれませんし、
国内外の留学かもしれません。

いずれにしても子供自身が、
頑張って学んだ英語を実際に使う場所を、
可能な限り準備することがとても重要です。

この点についてはきっと誰もが、
頭ではわかっているところだとは思いますが、
実行できている人はほんのわずかだと思います。

そしてこの差こそがまさに、
子供の英語力の差につながっているのではないかと、
私は個人的に考えています。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

せっかく子供に英語を学ばせるのなら、
きちんと使いこなせるようになってほしいですよね。

そのためにもぜひ、
英語を受験専用のものにせず、
実際に使う場をできるだけ多く用意しましょう。

今はオンラインもありますので、
以前よりも英語を使う機会は、
ずっと見つけやすくなっていると思います。

また、余裕がある方はぜひ、
お子さんに留学の機会を与えてあげましょう。

海外で英語を使って会話ができたと言う自信は、
将来世界で生きていくための大きな財産です。

ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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