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”ペンタキシアンスターターキット(お徳用)”を友だちから買った話

絵面がもうおかしいですが、このヘッダーの通りなカメラセットを友達から譲ってもらいました。お値段はここにかけないくらいには格安です。


どうしてこうなった…?

私の友人とその親父さんに、大昔からカメラのブローカーをやっている人がいたんですが、親父さんが亡くなりブローカー業を廃業することになりまして。
あまりに膨大なカメラ、本当に数百どころか数千くらいあるレベルの在庫を片付けるのに中古カメラ店に卸したり選別をするにはあまりにも大変で、一部を買い取ってくれって話になりました。
で、予算〇万円でできればペンタックスがメインのカメラセットを見繕ってくれ、そのまま買うって流れで用意してもらったのがこれです。同じ流れでカメラ買った人は初期マイクロフォーサーズスターターキット(ボディ複数とレンズ複数)とか、初期ソニーαスターターキットとか、ペンタックスQを3台とか、ニコンのフィルムのレフ機5台+αとかになってました。実質的にカメラ福袋。

以前の記事の通り、私はカメラに関してほぼ無知のままペンタックスQ7の1台だけでほぼ10年使い倒してきたのと、ガキの頃家にあったコンデジもPentax Optio Sだったので、もし一眼レフを買うならばまずはペンタックスから触ってみたいってのがあったので上記の要求になっています。

実は前回のRICOH GR DIGITAL (初代)も同じ友人から購入しています。今回のとは別扱いで買った前日譚みたいな話でした。

この状態で届きました。もう意味わからん

今回お迎えした(?)カメラ一覧

一応時代の古い順?からざっくりご紹介。自分の備忘録も兼ねています。色々ググって調べてはいるものの、私自身カメラ全く詳しくないただの雰囲気勢なので間違ってててもユルチテ…

ASAHI PENTAX SP (SPORTMATIC)

SP + Super-Takumar 55mm f1.8

ペンタキシアンなら持っておけば一種のステータスとかいうそういうやつらしいですね。1964年モデルの名作カメラ。
少なくとも機械部分は全部ちゃんと動くことがわかっているメンテ済み品みたいです。グリップが剥がれかかっているのでそこは要補修。
特徴の内蔵露出計に関しては水銀電池を持ってないのでまだテストしてませんが、まあ動かなくても別にいいか。
後述しますがみんな大好きアトムレンズ付き。少なくともカメラとして正しく動作する状態なので、そのうちフィルム通して写真撮ってみたいですね。

仕様:TTL露出計内蔵35mmフィルム一眼レフカメラ
発売年:1964
マウント:M42
シャッター速度:1秒〜1/1000s,B
横走布幕フォーカルプレーンシャッター
露出計:TTL絞り込み平均測光(内蔵)
ファインダー視野率:約93%
寸法:143×92×88mm

実はSPの取扱説明書はなぜかリコー公式サイトで公開されている。間のMシリーズとかAシリーズは公開されておらず、フィルムはSP/LX/SFシリーズ以降の掲載。なんで・・・?
https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/support/man-pdf/sp.pdf

ASAHI PENTAX K2

K2 + smc PENTAX 50mm f1.4

ペンタックスが現在まで続くKマウントに移行した最初のカメラ郡の1つ。KシリーズはKX/KM/K2とありますが、このK2は絞り優先AEでシャッター速度自動が使える上級機。
このKシリーズ、やたらゴツくてデカいといわれて当時から不人気らしい(次世代のMシリーズ以降のほうが軽くて小さいので人気がある)ようですが、正直前世代のSPと比べるとさほど変わりません。体感的にあまり変わらないからいけないんだろうな。
個人的にはISO感度(ASA)設定がマウント側についていて、それがこれがやたら操作しにくいし硬い。多分グリス劣化だし、そもそもそんなにいじるところではないんしょうけどが、触ってて気になったところでした。
これもメカ部分は少なくとも動くのと、ボタン電池がG13なのでLR44で互換が効く。そのうち電子部分も動くか確認しましょう。

仕様:自動露出TTL電子シャッター内蔵35mm一眼レフカメラ
発売年:1975
マウント:ペンタックスK
シャッター速度:8秒〜1/1000s,B
電子制御セイコーMFシャッター(縦走りメタルフォーカルプレン)機械駆動時はBと1/125動作
露出計:SPD受光素子による開放/中央重点測光式TTL、絞り優先露出動作
ファインダー視野率:約93%
寸法:144×92×54mm

ASAHI PENTAX MV-1 (×2台)

なんで二台あるの????

小型軽量化されたペンタックスMシリーズのうち廉価モデルにあたるMV-1。実はアサヒペンタックス名義としては最後のカメラだったりします。(同年の後からでたMESuperからは軍艦部からもASAHIがなくなりペンタックス名義に)
なんか2台あります。なんで?
シャッタースピードは自動制御か、機械動作で1/100とバルブができるのみです。地味に2台共機械部分は動いたので、接点掃除すれば電子部分もどっちかは動作するかもしれないという淡い期待。
なお露出はLED3灯による判断以外は不明(数値として出てこない)ため、シャッタースピードもわかりません。全ては現像してからのお楽しみ仕様。恐怖のフルオート。
外装がプラ多用しているだけあって本体430gとかなり軽いです。プラスチッキーだけど言うほどあんまり質感の悪さは感じません。でも正直これ買うよりはキヤノンオートボーイ買ったほうが絶対幸せになれます。

仕様:自動露出TTL電子シャッター内蔵35mm一眼レフカメラ
発売年:1979
マウント:ペンタックスK
シャッター速度:1秒〜1/1000s,(自動電子制御)、1/100,B(機械式)
電子制御セイコーMFCシャッター
露出計:中央充填式TTL/LED自動合致形式、自動露出専用
ファインダー視野率:約92%
寸法:132×84×49.5mm

PENTAX ME Super (×2台)

だからなんで2台あるの???
レンズはsmc PENTAX-M ZOOM 40-80mm f2.8~4

MEのマイナーチェンジ版、79年モデル。MEとの違いはマニュアル操作が可能となったこととシャッター速度が2000/1sまで上がったこと。
2台あるうちの黒い方はデータバック付きで、シャッター同期のためか外部にケーブルが伸びています。無骨さはちょっと好き。
ただしME以上に巻き上げ不良とチャージアップ不良/ミラーアップが多発する模様で、2台共ミラーアップしたまま不動になっています。
たいていの原因と修理方法は色々上がっているので、落ち着いたら1台は分解修理に挑戦したい。

仕様:自動露出TTL電子シャッター内蔵35mm一眼レフカメラ
発売年:1979
マウント:ペンタックスK
シャッター速度:4秒〜1/2000s,B
電子制御セイコーMFCシャッター(縦走りメタルフォーカルプレン)機械駆動時はBと1/125動作
露出計:GPD受光素子による開放/中央重点測光式TTL、絞り優先露出(マニュアル操作可能)
ファインダー視野率:約92%
寸法:131.5×83×49.5mm

4台まとめて。異様ですねこの光景。

PENTAX auto110

auto110 + PENTAX-110 24mm f2.8
圧倒的可愛さ。

閑話休題みたいなこれ。めちゃくちゃ小さくて可愛いのに一眼レフとして成立しているのがすごい。
飾っておく用ということでしたが、すくなくともレリーズできたので掃除したら使えそう。シャッターは電子制御なので電池いれないとわからない。110フィルムも復刻があるのでちゃんと治ったら使ってみたい。

仕様:レンズ交換式110フィルムTTLオート一眼レフカメラ
発売:1979年3月
フィルム:110カートリッジ
マウント:オート110専用バヨネットマウント
シャッター:電子自動プログラム式、1〜1/750s
露出計:開放・中央重点測光式TTL SPD
寸法:56×99×32mm 176g

PENTAX *ist DS

*ist DS + smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL (初代)
レンズは後から当時ものってだけでハードオフで拾ってきた。Sの緑バッジとDAの緑ラインが合って見た目結構好きです。

間がずいぶん飛んで2004年のペンタックスデジタル一眼レフカメラ二号機。
*ist Dのマイナーチェンジ版あるいは低価格版ということになっていますが、Kマウントとソニー製630万画素APS-Cセンサーを使用、あとカメラ周りとしての仕様が共通するのみで実際はほとんど別物になっています。
SDカードが使えるのも良い。(ファームアップデートでSDHCにも対応する!)
当時世界最小最軽量のデジ1ということですが、本体重量ほぼ500gフラットとミラーレス時代な今にもギリギリ通じるくらいに、持っておや!っとなるくらいには軽いです。というか”ペンタプリズムを有するデジタル一眼レフカメラ”としては今でも世界最軽量では?

単三電池もそれもニッケル水素で駆動できるので、標準エネループのほうでも普通に動作できます。まだ殆ど遊んでませんが、ファームはVer:1.00のまま、ショット数500ちょっとのほぼデッドストックでした。
ここまくるとファームウェアのバージョン1.00のほうが絶対おもしろいけど、アップデートするとISOオートとかコンティニュアスAFとかSDHC使えるようになって、液晶以外ほぼ*ist DS2同等になることを考えると流石にアップデートしようか…になる

仕様:P-TTLストロボ内蔵 TTL AE・AF一眼レフデジタルカメラ
発売年:2004
センサー:総画素数631万画素 原色フィルター APS-CサイズCCDセンサー (有効画素数610万画素)
マウント:ペンタックスKAF
シャッター速度:30秒〜1/4000s,B
電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
露出制御:TTL開放16分割測光、中央重点測光、スポット測光
WB:撮像素子によるTTL方式
AF:TTL位相差検出式
ファインダー視野率:約95%
液晶:2.0型、約21万画素、低温ポリシリコンTFTカラーLCD
メディア:SD/SDHC(Ver.2.01以降)
寸法:125×92.5×66mm
重量:505g

付属品全部揃っている状態で箱入りです。
ここまで綺麗なのはそうそう残ってないのでは?

PENTAX K10D

K10D + smc PENTAX-FA 28-80mm f1.35-5.6
これも後からジャンク漁りしてみつけたFAだけどパワーズームでもスターでもないただの標準ズーム。
でもマクロが使えるのでまあそこそこ使えるかな?つけっぱなし用。

絞りAモードがなくてボディ連動しな古いレンズでも、ハイパーマニュアルでグリーンボタンを使えば絞り込み測光でシャッタースピード設定してくれるので面倒だけど使用可能。

2006年末の発売。1000万画素CCD、手ぶれ補正、ダストリムーバル機能、ハイパー操作系、防塵防滴その他諸々と全部盛りな1台。起動時にダストリムーバル動作ようにしているので、毎回”ガタガタッ!!”と壊れそうな音鳴らしながら起動します。おもろw
当時はめちゃ売れた名機らしいですが、まあ15年以上前のカメラなので色々怪しいところはあります。ちゃんと中古らしく、後ろ側のダイヤルがまともに動かないのでダイヤルの割り振りを変更する必要があったりSDスロットのレバーが何故か取れて分解修理しなきゃならなくなったりと、初手からかなり苦労させられています。(この話はそのうち)
あとピントがズレまくるとかファインダー傾いているのが仕様とかセンサーもよく傾いているとか。おまえはカワサキのバイクか
でもよくできたカメラなのはわかります。大体のことができるので、CCD遊びするならちょうど良さそう。

あと、そこそこ重い(本体700g強)のであまり持ち歩きたくはない。いや別に重くない方なんだろうけど私には重いですわ…
ただ私がヘタクソなのもあるので手ブレ補正はめちゃありがたい。

どうせ軽いのは上の*istDSがあるので、いっそのことバッテリーグリップを探してきて完全体になってみたい気持ちはある。

仕様:P-TTLストロボ内蔵 TTL AE・AF一眼レフデジタルカメラ
発売年:2006
センサー:総画素数1075万画素 原色フィルター APS-CサイズCCDセンサー (有効画素数1020万画素)
マウント:ペンタックスKAF2
シャッター速度:30秒〜1/4000s,B電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
露出制御:TTL開放16分割測光、中央重点測光、スポット測光
WB:撮像素子によるTTL方式
AF:TTL位相差検出式 SAFOX7
手ブレ補正:撮像素子シフト
ダストリムーバル:撮像素子駆動/SPコート
ファインダー視野率:約95%
液晶:2.0型、約21万画素、低温ポリシリコンTFTカラーLCD
メディア:SD/SDHC
寸法:141.5×101×70mm
重量:710g(本体のみ)、790g(バッテリー及びSDカード含む場合)

あまりに有名になりすぎて、もはや一般化したデバッグモードからのAFピント調整。
私のも盛大に後ピン方向にズレてて、最終的に+290umまで調整しました。

ということで8台のカメラ(+オート110)でした。多すぎw
全然関係ないけど、ペンタックスのデジタル旧製品の公式ページはリコーに全て移管されていて今でも閲覧できるものの、トップページにFlashを多様していたみたいで今ではまともに見られなくなってしまっていますね。



レンズはもう面倒なのでダイジェストでお送りします。

レンズは7本。どうせ詳しいことわからないのでダイジェストです。

左から…
smc PENTAX 50mm f1.4
smc PENTAX-A 28mm f2.8 (盛大にカビと曇りで使えそうにないorz)
smc PENTAX-M ZOOM 40-80mm f2.8-4
smc PENTAX AF ZOOM 35-70mm f2.8 (大問題児)
Super-Takumar 55mm f1.8 後期 (問題児)

奥の…
smc PENTAX-FA 50mm F1.4 (新品)
smc PENTAX-F FISH-EYE ZOOM 17-28mmF3.5-4.5 (新品)

FA50mmF1.4は現行Classicではなく長らく売っていた通常品のほうです。2007年の販売証明書が中にはいってた。普通にもったいなくて使いにくいので、並品中古の同じやつか35mmの中古がほしい。
魚眼は試してみたかったのでちょうど嬉しいやつ。でもうまく使えるんだろうか。

その他問題児のレンズだけは紹介しておきましょう。

問題児:Super-Takumar 55mm f1.8 後期

みんな大好き入門オールドレンズなスパータクマー55mmの後期型,つまり放射性物質の酸化トリウム入り硝子を使用した通称アトムレンズのそれです。これどうやって保管したらいいんですかね…
御多分に漏れず紫外線劣化で黄変していますが、それ以外はメンテ済みなのか無駄に綺麗です。マウントアダプタあればKでもつかえるのでそのうち買ってこよう。
M42マウントのレンズはツァイスもだけどIndustarとかHeliosとかPentaconとかそういうのを試してみたいよね。

大問題児:smc PENTAX AF ZOOM 35-70mm f2.8

AUTO FOCUS (迫真)
こんなレンズ付けて街歩きたくないわ

実は世界初オートフォーカス対応一眼レフ、ME-F用のレンズ。単三電池4本駆動でコントラストAFが使えますが、ME-F以外ではAF動作しないので、基本的にはただの重くて変な形状したf2.8通しMFズームレンズです。
以降のAレンズやFレンズとも接点位置が違い導通がまずしないので本当にどうにも出来ないらしい。
若干カビ生えちゃってますが、正直ちゃんと使ってみたい気持ちもあるので清掃に出したい(こんなレンズの洗浄やってくれるとこあるかは知らん)


中古レンズ郡は見ての通り全てMFレンズ()なので、練習にはいいのですが気軽に撮れないので、この後ジャンク箱からAFレンズを漁りだす別の沼にも嵌ってしまう事に。このセット買って1ヶ月足らずでジャンクレンズが6本増えてますが自分でもよくわからん。

そんなわけで突然増えたカメラ群。長く遊ぶには数が多すぎるくらいなので当分飽きない気がします。


次回予告要素。


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