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失敗・挫折から生まれるアイデンティティ

もはや、「この経験が無かったら今の自分は無いのでは?」と思えるくらい自分のアイデンティティに深く関わっている人生の挫折・失敗経験。その苦しい瞬間の渦中にいる時は、考察をできる余裕なんてないので、他人事のように考えられるこのタイミングで、失敗・挫折から何が生まれるのかを見つめ直したいと思います。

1. 自身のコンプレックスとなり「負けん気」に繋がる

自己紹介のnoteで書いたように、僕は学歴コンプレックスやら就活コンプレックスを持っているんですが、「その分見返してやる!このままじゃ終わらないぞ!」と誰に、何に向けているエネルギーかは分からないんですが(笑)、過去の失敗・挫折経験がどこからともなく湧いていくる熱量に繋がっています。

2. 素敵な人たちとの出会いのきっかけに繋がる

以前、どこかで読んだ文章にこんなようなことが書いてありました。

「他人は、その人が池に溺れそうになっているのが分からないと、助けようもない」

まあ、確かに池でただ遊んでそうな人を助けようとするのもおかしな話ですから。つまり、何が言いたいかというと、「今の自分、苦しいんです、辛いんです、どうすればいいか分かんないんです、という気持ちを発信することが、他人に助けてもらうきっかけに繋がるんじゃないか」ということです。

実際の僕の経験でいうと、就活していたとき、「内定はあるんですけど、なんかモヤモヤしてるんです」と進路の相談を色んな人にしたところ、たくさんの方々から色んな選択肢を与えてもらって、結果、元々縁もゆかりもなかった長野県白馬村という土地に行くことに繋がりました。強がっている人より、自分の気持ちを正直に伝える人のほうが、他人は好感が持てて、「こいつのために何かしてあげよう」と思うのかもしれません。

3. 人に対する優しさに繋がる

受験に失敗したり、就活に失敗したり、女の子に振られたり、仲良かった子と疎遠になったり、数えきれないくらいたくさんの辛い経験を繰り返していくと、人の痛みとか苦しみをしっかりと理解できる人になると思うんです。だって、受験が上手くいった人に「行きたくなかった学校の制服を着て、行きたくなかった学校の学生証を持つ気持ち悪さ」は分かんないはず。

4. 次の行動・チャレンジの成功確率が高まる

以前、僕は営業をしてたんですが、飛び込みをしたり、商談をしたりして、まあ笑っちゃうくらい、すっかり慣れてしまうくらい、たくさん断られる訳です(笑)。でも、その度毎に「なんであの人は話を聞いていくれなかったのかな?」と自分で振り返るわけです。「あ、やべ。めちゃ忙しそうだったのに、それを無視して一方的に話しすぎちゃったわ。都合いい時間聞いて、また出直しますって言えばと良かった...」って反省します。それで、また同じような場面に出くわした時、前回の反省を活かして、「いつ頃でしたらご迷惑でないですか?」と、次回のアポイントメントを取り付けるわけです。よく言われることですが、ただ失敗を繰り返していくだけだと意味はないので、次、絶対失敗しないように対策を考えてそれを実行していくことが、次の成功確率を高めていくことに繋がっていくんだと思っています。

5. 自分のアイデンティティが生まれていく

失敗や挫折、悔しかったこと、悲しかったこと、涙を流したこと、苦しかっったことって、一種の強烈な記憶となって自分の中に残るので、自分のアイデンティティに影響し得ると思います。

僕の場合だと、学校受験で失敗したり、キャリア選択でかなり思い悩んだ経験があるので、受験や進路、キャリアで悩む自分より若い人たちのために何かできるような存在になりたいという想いに繋がっています(対人支援に関心ある人は、過去自分が思い悩んだ経験がある人がほとんどじゃないかなと思います)。

もっといえば、失敗挫折をもとにして、そこから救われた経験が自分のアイデンティティを形成していくことになるのでは、自分の経験から感じます。

ただし、それが今の自分に大きなマイナス影響を与えているのであれば、「昇華」をされることをおすすめします。詳しく知りたい方は、こちらの本がおすすめです。

今回は失敗・挫折から何が生まれるのかを考察してきました。一見「負の遺産」のように自分の中で残りそうなものですが、上記のように捉えれるとそれさえも愛おしく、抱きしめられるような感覚を持つことができるのではないでしょうか?


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