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懐かしい気持ちはふと思い出す

雨があがることを信じてカブを走らせ、ちょいとお届け物を。

中々止まず、気づけばびしょ濡れになりました。

が、
帰る頃にはほとんど降っていなくてゆっくり夜の道を走った、寒かったけどなんだか、旅の道中を思い出して懐かしい気持ちになった。
いつも、どこかの街の片隅に座り込み唄い、一期一会の出会いを繰り返す毎日。
やたらと盛り上がる日もあれば、4~5時間誰も止まらず静かに終わる日もあった。
何にしても、その終わった後に帰る場所がなくどこに行こうか考える時間がとてつもなく切なかった。



今日は小田原から南足柄の家まで帰る。
帰る場所があったからゴールも見えていたけれど、あの頃はなかった。
家もなければ、お金もないし、近くに知り合いもいない。
それでも自分の為に、人の為にがむしゃらに唄い続けた毎日

自分探しの旅だなんてカッコつけて言ってみるけど、そんなもん見つけようとしていなかったし、
今でもまだまだ途中だ

でも旅に出る前よりは、なりたい自分に近づけていると感じる今日この頃。

旅の前半、北海道でお世話になった先輩にボロボロに言われて、悔しくて涙したことがあった。
人の優しさを踏みにじってしまったことについて。

『ライブが全然よくない』とも言われた。

あの先輩達が言っていたことに間違いなんてひとつもないと思ったからこそ、自分のだらしなさに悔しくなって泣いた。

旅をする理由がなんなのか?

色んな街に行って遊びたいだけなら、お金を貯めてギターなんか持たずに行くだろう。

人生の休憩だと思って行くなら、車で寝泊まりしながら行き先決めずゆったりとキャンプでもしながら良い景色などを求めて行くだろう

僕は、会いたい人に会いに行く、そして路上の片隅でも、お店の隅っこでも、誰かの家の庭先でも、ライブハウスでも、唄うことによって『明日から頑張ろう!』って気持ちを誰かに感じて欲しくてギターを背負って旅に出た。
カブで行ったのは、おもしろい奴だ!って思ってもらいたかったから。
お金を持たずに行ったのは自分の為。
唄をうたって生きていきたかったから
そして、もうこの先そんな旅が出来なくなるかも?という事

そんな気持ちで飛び出したはずが、前半の北海道で完全に浮かれていた。
そんな僕のけつを叩いてくれた先輩の言葉は刺さりに刺さって、
今でもライブ前の瞑想タイムで必ず思い出す。

『あいつなんだったんだ?』『しょうもない奴』
とか思われているだろう。
いや、むしろ忘れられている可能性もある。

何を思われていようが、自分の力でまた唄いにいきたい

『ライブ良ければ全てよし』

唄うたいは唄に、吐き出す言葉に表情に全てに人間性がでるものだと思っています。
ライブに全て出るものだと

なるほど。
そういう事だったのかと


と、
だいぶ昔の話を思い出した帰り道
たまらず、『カモメ』を大声で唄いながら帰りました。近隣の皆様ご迷惑をお掛け致しました。

なんかまとまりがないぞ~笑

懐かしい気持ちはふと思い出す



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