見出し画像

俳句 俳筋力の鍛え方

前書き

「俳筋力(※)の鍛え方」なんてタイトルつけてはみたが、鍛えたことがないので、正直わからない(笑)でも、仕事では課題解決も生業としているのでそのノウハウ的なものを使って、どうすれば、十分な背筋力をつけられるかという課題に向き合おうと思う。本気で俳句の取り組もうと決意した、僕のスタート地点。(なので、途中で変わっていくかもしれない)
(※)俳筋力とはプレバトでおなじみ、夏井いつき先生が提唱している、俳句の基礎的な力のこと。ほんとこういう言語化うまいよなぁ。

一、俳筋力をつける目的
一、俳筋力の要素分解
一、俳筋力の鍛え方
という構成で書いてみる。

前提として、「センス」「発想力」のような才能に関するものは扱わない。努力で対応身につけられるものの身を対象とする。
(まぁセンスも発想力も努力で伸ばせると思うけど)

一、俳筋力の目的

・世界と自己との関係性において、重大な詩因を見逃さないこと
・詩因に内在される詩的真実を見抜けるようになること
・それを言葉という変換装置において17音で最高の形できること

簡単にいうと、詩になるものを見つけられて、後世に残せるレベルの超いい句を作りたい(笑)

だらだらやってればいつかできるかなと甘く考えていたけれど、5年くらい気が向いたときに作る程度では、全く拉致があかないと恥ずかしながら今更気づいたので、ここいらで本気でやろうと思ったのである。

あ、ここらで断っておくと、この記事は、受験で言えば「東大理三(医学部)」に合格する。スポーツで言えば「オリンピック代表選手になる!」くらいの大目標をもとに書いているので、そこまでやる必要ある?とドン引きしちゃう読者もいるかもしれない。なので、そこまで(まだ)ガチで考えてない方は、つまみ読みしてそんなこともあるのねふーんくらいに読み飛ばしてもらえれば^^

一、俳筋力の要素分解

筋力トレーニングでは、どの部位を鍛えるかを意識しながら取り組むことが重要だと言われれいる。ただがむしゃらにやるよりも数段効果がある。きっと背筋力もただ漠然とこなすよりも、今何を鍛えているのかしっかり理解しならやることで効率が良いのではないかと考える。そこでまずは、俳筋力を要素分解してみたい。

まずは兎にも角にも、俳句は世界と自分との関わりにおける言葉の表現であるからして、世界とその言葉について「知識」が必要だ。

必要となる知識には以下のようなものがある。

・古典文法・旧かな使い
・大和言葉・歌語
・季語(本意)
・俳句の型/基礎技術
・俳壇史
・様々な知識・体験

俳句に必要な知識

こういうものを何からどうやって手をつければいいか(僕が手をつけるために準備したか)については、ここを切り出してまた改めて記事にしたいと思う。

次に、知識以外に、実践においてはどのような背筋力が必要になるだろうか。目的から作句のプロセスを考えたほうが良いだろう。

1、世界から自分との関わりにおいて詩因を発見し、
2、それを17音で切り取る

つまり、「(詩因の)発見力」と「(俳句形式としての)描写力」が必要だ。ここでの「描写」は単に、写生だけを意味しない。心情描写なども含めている。

さらに、加えて、これらを鍛える為、また様々な作例から前述の「知識」の応用例を蓄積していくために、どうしても他の句を鑑賞力を養う必要がある。

よって、「知識力」「発見力」「描写力」「鑑賞力」これを俳筋力の4つの柱としたい。俳筋力を鍛える上では、このどれを向上させようとしているか。これを意識することが重要だと思うのだ。

これらもそれぞれ、細かく考えると色々あると思うので、造詣が深まったら、それぞれで今後記事にしていきたい。

一、俳筋力の鍛え方

では最後に、これらの俳筋力をどう鍛えるかであるが、詳細を記載するととても1記事に収まりきれないので、手段の羅列と概要を記載するに止めることをお許しいただきたい。
個別の内容については、これまたおいおい記事にして行きたいと思う。

Input、Output、総合にわけて記載してみる。()は主に鍛えられる背筋力。
「主に」というのは、全部関連しているので本来全部鍛えられるから。

1、Input

1-1、知識座学 (「知識力」)
俳句入門書、歳時記、古典文法、大和言葉、歌語、俳壇の歴史、様々な小説や本、を暇がったら読み漁る。興味がわいたら、その知識の現場に向かい体験する。

1-2、名句暗唱(「知識力」)
名句といわれるもの最低1000句は暗唱できるようにする。俳句というものを体に染み込ます。(ちなみ現在100句くらいw)

1-3、鑑賞文を読む(「鑑賞力」「発見力」 )
様々な鑑賞文を読む。読む前に自分で鑑賞してみて、自分になかった視点を確かめるように読む。その中で、詩的センサーも鍛えられるように思う。

1-4、選評を読む・見る(「鑑賞力」「発見力」 )
投句サイト、雑誌、テレビなどの優秀句の選評を読む。この場合もまずは自分でその良さを確かめてから読む。選評がないものも、どこに選の理由があるか考えてみる。選外もあるなら、その選外の理由も考えてみる。

1-5、句集鑑賞(「発見力」 「描写力」)
50冊分くらいの句集を鑑賞する。よくわからなくてもいつかわかるかもしれないから何度も鑑賞する。俳人の歴史的背景や俳壇での位置付け思想などを知ったらもう一度その句集を鑑賞する。

1-6、添削の鑑賞(「描写力」)
雑誌やテレビの添削例をみる。添削される前に自分だったらどう表現するか、どの部分に表現の甘さがあるのかを考えてみる。

2、Output

2-1、多作他捨(「発見力」)
できない・苦手という人がいる。何を隠そう僕もそうだ(笑)ある日、俳句甲子園の生徒達が、最初できなくても出来るようになる過程の話を聞いた。あー。大人の悪い癖だと思った。「出来ない理由を考える暇があれば出来る方法を考えろ」の精神が。(もちろんそこまで頑張る必要ないと考えている人は、やる気になるのを待てば良い。)
で色々やる方法考え中である。いろんなアイデアを今度記事にする。
1時間で30句を目標としているが、現時点では、2~3句(しかも駄句)がせいぜいだw 最終的には、俳ポ水曜日レベルの句を1時間で10句以上は出せるようになりたい。

2-2、投句( 「描写力」「発見力」)
様々な投句サイトに投句する。多作した中から自選して、徹底的に推敲する。選ばれたらグリコのおまけ(夏井先生の言葉を借りる)。選ばれることを目的としない。一定のところに選ばれたら、あぁ良かったとSNSなどで自慢し褒めてもらう。自己評価を高めておくのも大事だ。(笑)
選ばれない時はその理由を考えて、結論を出して推敲結果をしたためておく。

2-3、選をしてみる( 「鑑賞力」)
3-1の句会で選ができる。信頼できる選者との違いを見る。いい句を見落としていたり自分の鑑賞力の甘さに気づかされる。
他のパターンとして夏井先生関連の投句サイトでは、雑誌等では選にならないのも「並選」などとして公開されるので、いい句とランダムに振り分けて自分で選を楽しむみたいなことができる。(これはちょっとWebの知識とかエンジニアちっくな知識がないとやるのなかなか大変なので、やり方は別途記事にしてみようともう。)

3、総合

3-1、句会参加
句会に参加すると上記のことが結構同時にできる。
結社を現在選び中。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?