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お気楽遠隔授業準備

遠隔授業のこと書き始めたら急にフォローいただくようになってビックリ。STEAMよりは今は遠隔なんですね。

遠隔授業に向けて行った研修の内容を前回はご紹介しました。

無理しないで継続できるスタイル

では自分は実際にどんな準備をしているのか? 今までも授業用の動画は作成してきましたが,今回はとにかく無理しないで継続できるスタイルで準備してます。

FacebookとかTwitterとか見てると目に付くのは,すごい講義動画だったりします。タイトルがドーン,ジングルも流れて,背景は合成されてて,字幕もバッチリ,BGMも流れてますよ,みたいな。「こりゃ無理だわ」と思いませんか?

授業ではタイトルの入れ方もBGMの入れ方も,動画の合成の仕方も教えます。生徒には作ってもらいます。自分でも授業用に合成の動画を作成することもあります。でもそれは「特別」な動画。

とりあえず5月のGW明けまでは休校で遠隔授業となっています。じゃあすぐに通常授業が再開するのか? アヤシイところです。個人的には長期化するだろうなと思っています。

長期化した時に,ずっと「特別」な動画を作っていられるでしょうか? 出来る人はいいんです。慣れてる人はいいんです。タイトルやBGMとかないと納得できないんだ,クオリティを追求したいんだという人はいいんです。ここでは,はじめて遠隔授業なんてやるし,授業用の動画もはじめて撮影したいんだけどねという方に「こんなんでも大丈夫です」をお届けしたい

正直,環境は恵まれています

本校には各教室にプロジェクタがあります。私がふだん授業を行うラーニングコモンズには大きなモニタがあります。もちろん校内Wi-Fiネットワークもかなり安定しています。環境としては恵まれていると思います。

でも,そんなにややこしいことはやってませんよということで。

使うのはこれだけ

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使っている機材はこれだけ。このセットをいつも鞄に入れてiPadと持ち歩いています。プロジェクタかモニタがあればどこでもセミナや研修,撮影が出来るよセットです。あ,タブレットスタンドはデスクに置いてあります。なくてもOK。

ケースの右側から,

・小さいACアダプタ

 純正のはコロッとしていて持ち歩きにくいので薄くて小さいのを別途購入。

純正のUSB-CのAVアダプタ

 もっと多機能で安いのもあるけれど,最終手段として純正のこれ。プロジェクタへの接続がうまくいかないなんてことがありますが,これでダメならもう諦めるしかない。だから高いけれど,最初からこれにしておくのが安心。

・USB-C to USB-Cのケーブル

 これは純正じゃなくても大丈夫だと思います。が,丈夫なのを選んでいます。

・HDMIケーブル

 念のため。大体プロジェクタあればHDMIケーブルあることがほとんどだけれど,時々プロジェクタもなくて大型テレビに映しましょうってなった時に「え,ケーブルないんですか?」ということもあったので。

 出張先でホテルのテレビに繋げば大画面で仕事できるし。

・マイク

 ケーブルに埋れてますが,iPhoneに接続できる小型のマイク。静かなところ,または自分の声量に自信があるならいらないかな。iPhoneのマイクもなかなかのものですから。それでもマイクがあると便利です。指向性があるから余計な音が入りにくくて音量も稼げます。なくてもいいけどあると便利。左端にちょっと見えているのは接続用のケーブル。

・プレゼンタ? ポインタ? クリッカ?

いろんな呼び方あるけれど,Keynoteの画面を切り替えるのに使うやつです。別にiPadの画面タップしながらでも全然構わないと思います。これもなくてもいいけどあると便利です。

・タブレットスタンド

ケースの上にある白いのが折り畳みのタブレットスタンド。実際には撮影用のiPhoneスタンドとして使っています。これもあると便利。なかったら適当に辞書とか本とかあるもので固定できればいいかな。

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こんな感じで撮ってます

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モニタの前にデスク(エルゴトロンのスタンディングデスク,これはすごいオススメなんだけど,ひとまず置いといて)を2つ出して,一つにはiPad,もう一つにタブレットスタンドを立ててiPhoneを固定します。

すごいの作るんでなければiPhoneとかスマホで十分です。ビデオカメラだと繋いだりデータ移動したり三脚立てたり面倒でしょ?

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モニタ側から見るとこんな感じです。この画像撮るためにスタンドからiPhone外しているので写ってませんが。

出来るだけ撮影するiPhoneと画面を確認するiPadは近くがいいです。ついつい目線がiPadに行きがちなんですが,目線が外れると見ている方は結構気になります。近づけておくと外れにくくていいと思います。これも理想的にはカメラの前や後ろにiPadの画面が写るような仕組みがありますが,それを毎回準備するのも面倒なのでこれで良し。

撮影してみると

撮影した撮ったままの動画のキャプチャがこちらです。

スクリーンショット 2020-04-15 16.12.48

後ろにいろんなもの映り込んでますが…ふだんの授業のままなんで気にしません。最前列にいる生徒が見た感じはこんなものでしょう。

これは研修で資料として使うために撮影した動画になります。今後行う授業用の配信動画も全くこれと同じ環境,同じ見た目で作っています。

どうでしょう? これならなんか撮れるかなって気がしませんか? 偉そうに色々書いてる割にはこんなもんかい,と思っていただければ幸いです。最初は恥ずかしいし,後から見直すと自分の声質やら彷徨う視線やら気になることばかりで自己嫌悪になります。大丈夫。残念ながらそこまで生徒はじっくり見てはいない(と思います)。

もちろん質がいいに越したことはありません

私はこれからもこの程度でお気楽に撮影しようと考えています。もちろん,映像の質が高ければ生徒の満足度も高いと思います。授業で扱っている内容によっては自分なりに凝ったこともやっています。しつこいようですが,これからの日々を考えると「この程度でいい」と思っています。すごいの1本よりも気軽に3,4本用意するくらいで考えたほうが続けられるかなと。

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