見出し画像

いつまでも夢十夜

第一夜

溶ける夢を見た。液体になると、体が軽くなる。なかなか快適だと思ったが、床に染み込みそうになるのが困る。全身をうごうごさせて、必死で抵抗するが、虚しい悪あがき…蠢きながら目が覚めた…

第二夜

なんでだろう?なんでだろ?…テツandトモなんて最近全く見てないのに、なぜか道行く人が皆、なんでだろ?ポーズで踊っている夢を見た。とにかく怖かった…

第三夜

なぜかカピバラの夢をよく見る。温泉に浸かったりはしていない。空を飛んだり、人の口や目から飛び出して来たりする。本物のカピバラを最後に見たのは確か、今はもうない金沢の卯辰山の動物園だった。いや、もし気のせいでなければ、近所の公園で遭遇した野良カピバラが最後だったか…

第四夜

初夢を見た。相変わらず濃密で混沌とした夢だった。タイトルがプロジェクトO(オー)でBGMがヒゲダンだったことだけは、はっきり覚えている。事件や場面が次々に展開するのだが、かわいがっているスズメ(文鳥かも…)をうっかり踏んづけてしまい、泣きじゃくる場面もあった。幸いすぐに生き返った…(2020年1月2日の夢)

第五夜

小人がいる。小さいけれども圧倒的な威圧感。「お前は今から白色レグホンだ」と有無を言わさぬ宣告。魔法使いではないので、変身なんて無理だと抗弁すると、「変身する必要はない。名前を変えさえすればよい」と応える。仕方がないので、ポストイットに白色レグホンと書いて胸に付けた…という夢。

第六夜

女性監督が僕の映画を撮りたいという。脚本はなく、ぶっつけ本番で、相談しながら作り上げていきたい…と。小柄な人なので、体を折り曲げて話をよく聴こうとすると、彼女はじっとこちらを見つめて、ピシャリと言う、「近づきすぎないで!」…そんな夢で目を覚ました朝、男女の距離について考える…

第七夜

40インチくらいある大きなタブレットで何やら作業をしている。画面に違和感があると思ったら、保護シートが剥がれかけていた。これだけ大きい画面で貼り直すのは、容易ではないな…と困惑していると、画面からよく見かける女子アナが飛び出してきて、手伝ってくれることに…という夢から覚めた…

第八夜

言葉がスライムになるのだ。喋るとカラフルなぶつ切りのスライムが、口から次々に飛び出す。飛び出すと不定形の塊になって踊り出し、一緒に踊ろうと僕を誘う。恥ずかしいので躊躇っていると、スライムたちが体当たりをかましてくる。ピットンピットンと餅を突くような音…という夢で朝を迎えた…

第九夜

AVの花岡じったさんに弟子入りするという、とんでもない夢を見た。全体としては、しかし、汗と涙のスポ根ものみたいな、爽やかな味わいの夢だった…

第十夜

神社の前にいる。巨大な緑色の鳥居には三日目天地天と黄色い字で書いてある。三日目天地天とは?神主さんの格好をした2歳くらいの幼児に訊いてみると、「絶対精神の弁証法的自己疎外体です」と答える。なんだかわかったような気になって、その神主さんに向かって、二礼二拍一礼する…という明けの夢…

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?