いまさらの夢十夜
第一夜
貘に鼻先を耳の孔にぶち込まれ、脳味噌を吸い取られる夢で目が覚めた。また少し莫迦になった気がする。
第二夜
ウニュクラゲという、かなり大きなクラゲがいる。ウニを好んで食するウニクラゲが、原発事故の影響で巨大化したものだ。人の脳味噌を好んで食べるという。湯槽に浸かっていたら、カランからにゅるにゅるとそいつが出てきて、僕の脳味噌を喰らい始めた…暑い(熱い)せいか、そんな夢で目が覚めた。
第三夜
チクワガタというツノのないクワガタが泣いている夢を見た。
第四夜
あいざき進也さんと思しき人物が、川本真琴さんのライブの対バンで登場して、「なんてったってアイザキ」という歌を唄う。虎舞竜の「ロード」のように何章もあって、なかなか終わらない…なんでこんな変な夢を見たのだろう?調べてみたらあいざきさんのデビューは、川本さんの生まれた年だった。
第五夜
ゴツゴツした不定形のサボテンが不器用に転がりながら、「辛抱ばい」と呟いている夢を見た。辛抱ばい…
第六夜
1階にいると、どこからともなくもうもうと白煙が上がる。火事だろうか…慌てて2階に逃げたが、煙に捕まってしまった。吸い込んでも苦しくも何ともないので、煙ではなく湯気かもしれない。「シールケット調査だ!」どこかで誰かが叫んだ…そんな夢。
第七夜
漱石邸に来ている。意外にモダンな造りの豪邸。白猫を撫でながら漱石先生、次回作は「貴君も猫になれる」だとおっしゃった。そんな夢で目が覚める。
第八夜
夢から覚めたら、これは夢だから、また寝直しなさいと、目の前の自分に言われた。今ここにいるのはどっちの自分?
第九夜
自宅で誕生会があるのだが、いくら待っても、招いた人が誰も来てくれない。直前になってやっと、ぱらぱらと…。でも、一番来て欲しいあの人の姿はない…繰り返し、よく見る夢のひとつ。
第十夜
手足が半透明だ。変だなと思ったら、ミジンコになっていた。周りもみんなミジンコなので、言葉を交わすまでは誰なのかわからない。言葉はまるで吹き出しのように、ぷくぷくと泡になる。夢から冷めても、手足はまだ半透明だ…
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