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永遠の夢十夜

第一夜

4人一組で3日間、エレベーターに閉じ込められるという。僕らの組の残り3人は、小1くらいの痩せた女の子と、50代くらいの禿げた貧相なおっさんと、拳くらいある立派なデベソを見せびらかしてばかりいる若い姐御風の女性。それから色々あるのだが、説明しきれないスラップスティックな夢だった。

第二夜

自分がニュートリノだった頃の夢を見た。視覚的というよりも、音や振動や体感のカオスみたいな夢だった…

第三夜

社長の葬儀に向かう途中で上司に遇う。「お前、その格好で行くのか?」と言われて、下半身を見ると、スカートを履いている。間に合いそうもないが、とにかく家に走って帰る。道すがら、ペット番組の犬猫トラップみたいに、様々な試練が…という夢の途中で目が覚めた。

第四夜

「たわわブラザーズ」は僕の夢の常連である。アコギを抱えたトリオだが、メンバーもルックスもキャラもまちまち。♪たわわ~たわわ~という持ち歌を弾き語る。昨夜はカマっぽい太ったトリオだった。

第五夜

四十九日のためか、死んだ愛猫が3メートルくらいの巨大なサンマを引きずってきた夢を見た。元気な頃はキャベツを転がして遊ぶ猫だった。

第六夜

和式便所で踏ん張っていたら、不意に爺さんが便器と尻の間にケツを突っ込んで来た。「我慢できなんだ…」と言い訳しながら、ぼこぼこと排便する。ほとんど便器の中には、入らなかった。掃除しなければと思いながら、僕は途方に暮れる…そんな悪夢で目が覚めた。

第七夜

何かの自販機の前に並んでいる。順番が来る。1万円札を入れる。お釣りが2千円出るはずだ。待っていると、後ろの女性が僕を押しのけて、お札を突っ込む。前後してお釣りの千円札2枚が出てきた。彼女が奪い取る。「それは僕のお釣りで…」と説明するが、通じない。どうやら、異国の人らしい…夢の話。

第八夜

5分間で1ヶ月あまりにわたる夢を見た…書類を揃えて何かの申告に役所に行くと、訳のわからぬ面接試験を課せられる。とりあえず合格とのことで、1ヶ月後に最終試験を受けるよう言われる。夜を徹してのディスカッションとのこと。苦手だからと断るが、アエラ編集長に似た女性担当者に説得され(以下略)

第九夜

知り合った女性が、寿限無どころではない、恐ろしく長大な名前…でも、フルネームで呼んでくれなきゃ、付き合ってあげないという。必死で覚えたが、いざ口に出すと忘れている。けたけた笑いながら、こちらを横目で見ている彼女…そんな夢から覚めて、ほっとした朝。

第十夜

同僚が小声で告白する。「最近どうも体調が悪くてね…ストレスかなあ」「あっちでもこっちでも、いい顔しようとするからじゃない?」と僕が指摘すると、思い当たる節があるのか同僚は、しゅんとして涙ぐみ始めた。なんだか珍しく、リアリティに富んだ夢だったなあ…

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