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あの頃の夢十夜

第一夜

コンドロイチンダイオードと改名せよと執拗に迫る美魔女に追いつめられる夢で目を覚ます朝。相変わらずの微熱だが昨日よりはよい。

第二夜

なぜか夢の中でSTINGのENGLISHMAN IN NEW YORKを歌っていた。最近耳にした覚えは全くない。美人の友人女性から以前、STINGに似ているなどと言われたことがあるが、どう見てもそうは思えない。

第三夜

目からウロボロス。その通りの悪夢だった。両眼を抉って環になる蛇…

第四夜

一瞬の白昼夢。畳鰯になった夢だった。血の色をしていて、無数の目があった。

第五夜

公園前の通りを歩いているうちに、いつしかレモンイエローの森の中にいて、こんな歌を唄っていた。♪らりけろりれら りれろけら…いずこの国の言葉やら。歩行中でもやってくる、たまさかの白昼夢。時間にすれば、たぶん、ほんの数秒。

第六夜

事件がリセットされる夢を見た。リセットされた結果、結末が変わったのか、変わらなかったのかは、記憶もリセットされているので、確かめようがない。何も変わらぬまま再起動を繰り返している可能性が、一番高いように思える。

第七夜

井川遥さんに「うなぎぼうき」(本人曰く)で、くすぐられまくる夢で目が覚めた。「うなぎぼうき」とは、鰻を束ねて箒にしたもの。頭が先だったり尾が先だったりで、向きはまちまち。たまたまネットで見た「ハケ水車」が影響したのかもしれない。

第八夜

なぜか妻夫木聡と二人で旅をしていた。ロードムービーのような夢だった。通りすがりの女性は誰一人として妻夫木だとは気がつかない。それどころか、僕たちに見向きもしなかった。

第九夜

30歳前後の頃の中森明菜さんに似たスリムな黒装束の女性から、ライブに誘われた。彼女自身が被災地でライブをやるというのだ。その日は法事があって行けない。そう言うと彼女は泣きじゃくった。「かわせこ」と名乗っていたが、そんなミュージシャンも知り合いも思い当たらない。リアルな夢だった。

第十夜

深夜に勤務を終えたスーパーのレジ嬢が、ちょっと付き合ってくれという。歌舞伎町で菓子パンを買いたいのだが、一人では怖いから…ということだった。風景やらパン屋の内装やら買ったパンのデザインやら、ディテールが妙にリアルな夢だった。

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