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なんてったって夢十夜

第一夜

なぜか志村幻気というアイドルになっていた。自分の着ている黒いTシャツに赤い字で、そう書いてある。ピンクの神社めいたホールから出ると、出待ちのおっさんにいきなり、赤い風船を投げつけられる。顔を直撃した風船がはじけて、中から蟻の塊が…ヒアリだろうか?本日も悪夢なり…

第二夜

他人と1メートル以内の距離に接近したら、両手を挙げて仰け反り、「ハイホーエ」と叫ばなければならないのである。外に出るときは必ず3人以上で、縦列になって行進しなければならないのである。規則を破ると巨大なトゲトゲのゴーヤで、尻を百叩きされるのである。そんな夢から目が覚めたのである…(註:数年前、コロナ以前の夢です)

第三夜

ある動物番組で「なんでやねん」と人語でしゃべる犬を見て以来、こいつが毎晩夢に出てきて「なんでやねん」を繰り返す。なんでやねん…

第四夜

何かのオーディションを受けている。審査員はスイカだ。比喩ではなく文字通り果物のスイカ。どの審査員も下ネタばかりぶつけてくる。素直に答えると怒るし、シャレで躱すと、勝手に割れて中身をぶちまける。なんだか、疲れる夢だった…

第五夜

裏道でギタリストのXさんに遭遇。奥さんから逃げて、独り住まいをしているという噂。「幸せですか?」と尋ねる。「はい、そりゃもう」「でもひとりだと大変でしょう」「いえいえ、江藤さんがいるから」「江藤さんって?」「江藤愛さんに決まってるじゃないですか」…嬉しいような悲しいような夢だった。

第六夜

書店でデマゴスティーニ(仮)の「あぃあぃちゃん」創刊号を買った。完結すると、本物のかわいいい女性になるという。創刊号は右腕だった。定期購読にすると、次に左足が来た。…15号で完結したのだが、なぜか一部足りなかった。頭部だ。なんて不愉快な今朝の夢なんだ…(註:この夢をちょっとアレンジして最近の日記に書いてみました)

第七夜

七里ガ浜の砂浜を恋人繋ぎでカピバラと歩いていると、別のカピバラどもが寄ってきて、卑猥な言葉で囃し立てる。すると、恋人のカピバラが言った、「いいからいいから、こんな野良たちなんて、ほっとけばいいのよ」…夢から覚めたら、隣にいたのはキジトラの猫だった。

第八夜

町が突然独立国になった。王国だ。厳密には女王国。三軒隣のS家の7歳の娘が女王になった。女王の特命を受けて、じいさんがうちにやってきた。「全部演奏するとちょうど一年かかる歌詞付きの女王讃歌を作ってほしい。期限は三日間。できなければカピバラに食わす」やるしかない…という夢で目覚めた朝…

第九夜

巨万の富の巨万という響きが怖い。そんな話をしたら、本田翼さんに似た猫が、「根性ないのね、男のくせに」とアンニュイな調子で吐き捨てた。僕はちょっとむっとして、「そういう差別的なこと言っちゃダメだよ、猫のくせに」と言い返す。猫はがっと牙を剥いて「巨万巨万巨万…」と繰り返す…変な夢。

第十夜

にやけた助平面のおっさんが「ねこすじ」について話しかけてくる。「知ってる?あれ、いいよね…」「あたしも大好きっ」と猫耳コスプレの姐さん。「ねこすじ」とはなんなのだろう。猫のつけた筋?猫にあるような筋?それとも猫の血筋とか…もやもやしたままに、夢から覚めた。

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