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【ブログ_名著】甘えの構造|土居健郎 手遅れになる前に知っておきたい、「甘え」の重要性とオタクの精神性

どうも、たこやきです。

今日は、甘えの構造についてと、私のようなオタクと混ぜて、ブログにまとめます。


本書「甘えの構造」は日本を代表する精神科医・土居健郎が日本人の精神や社会の仕組みを「甘え」という視点から分析した古典的名著です。
特に子育てや教育に関心がある人、人と関係を築くのが苦手な人、自分に注目してほしいという気持ちが強い人におすすめの一冊です。

甘えの重要性

「甘え」という言葉には、「甘やかすと人間がダメになる」「甘えると嫌われる」といったネガティブなイメージがあります。

しかし、本来の「甘え」とは、自己肯定感を高め、良好な人間関係を構築するために必要不可欠な心理です。古くから日本人が大切にしてきたもので、心の安定や他者依存の精神を支えるものです。
しかし、現代社会では「甘え」が排除され、生きづらい環境が形成されています。

時代背景と変遷

本書は、明治維新から昭和までの時代の流れを背景にしています。
明治維新では江戸幕府が崩壊し、近代国家の形成を目指す多くの改革が行われました。その中で、欧米から個人主義を輸入しましたね。
欧米文化の輸入しても、日本人が日常的に使用している「甘える」という言葉は欧米にはないと本書。
自然に花開いた文化ではないこの個人主義は、伝統的な家や共同体意識が強い日本人には受け入れがたいものでした。

第二次世界大戦後、日本は大きな変化を迎えます。
戦前の家父長制度が崩壊し、核家族が誕生。
家庭内の役割が変わり、父親は経済的支柱としての役割を担うようになります。この変化により、家庭内での父親の存在感が薄れ、若者たちは抑圧された力を学生運動として爆発させました。

(当時は、まさに、欣喜雀躍というエネルギーに満ち、抑圧からの自由や個人主義、理性という言葉を信じていたみたいで、マルクス主義がムーブメントみたいですね。私には歴史、と思えるほど、遠い世界です)

甘えの構造と現代社会

土居健郎は、甘えを「他者に対する依存欲求」と定義し、それが人間関係や社会構造にどのように影響を与えているかを分析しています。
甘えは、日本文化に深く根ざしており、親子関係や教育現場で重要な役割を果たしています。
しかし、現代社会では甘えが否定され、個人主義が重視されるようになりました。

さて、本書について軽く要約しました。

オタクとしての感想

本書は1970年代までの日本を背景にしていますが、その後の日本は氷河期とゆとり世代という変遷をたどりました。
母子家庭・父子家庭が当たり前で、一人一台スマホがあり、自分の時間を享受でき、かつ干渉することは悪いとされる現代は、個人主義の最果てでしょう。
この現代には、アニメオタクという人種が存在します。
オタクは、甘える対象を現実から離れてしまったように感じられます。

事実、私自身、現実の女性より二次元の女性にリアルさを感じていますからね。現実の母親に「母」と呼びかける回数よりも、ニコニコ動画等でアニメキャラに「ママ」や「母」と呼びかける回数のほうが多いし、ロリという言葉を常習する現代は、不治の病ですね(笑)。

※なお、ここでのアニメオタクは、平成時代にカラオケでアニソンを軽々と歌えないことに息苦しさを感じ、アニソンを歌って周囲から引かれたような、ちょっと距離感が下手なオタクです…つまり私です。

まとめ

「甘えの構造」は、甘えの本質を理解し、現代社会の生きづらさを解消するためのヒントを提供してくれる一冊です。
甘えを正しく理解し、適切に受け入れることで、自己肯定感を高め、良好な人間関係を築くことができるでしょう。

※私はできませんでしたが、皆さんならできるでしょう!!


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