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バカ論

どうも、Wasaです。

今回読んだ(聴いた)本はこちら。


「バカ論」
著者:ビートたけし


長きに渡り、芸能生活を過ごされて今もなお現役のビートたけしさんが書いた著書。

芸人として、役者として、監督として…。様々な視点を持つ誰もが知っているたけしさんだからこそ書けた本、というのが率直な第一印象です。

時代の変化の中で変わっていくもの、または変わらないもの。
人々の行動。
誰もが思うような「なんでだろう」みたいなことを、ビートたけし節で「バカなやつ」と称して書かれています。

たとえば、何か事件や事故現場に遭遇したら動画を撮ってSNSに上げるような人。
それは別に何も最近現れ始めたわけではなくて、昔からいわゆる”野次馬”というのは存在していて。

後から来た人に、聞かれてもいないのに「今あそこで〇〇がおこってて~」などと他の人に言って歩いたりする人は居たわけです。

挙句、夕方のテレビをチェックしてそのことが報道されていないか、そこに自分が写っていないか、なんてのを探したりしていたそうです。

このような時事や様々な分野の中で「何がしたいんだろうこの人」みたいなものをたけしさんのセンスと感性で笑いに昇華させながら書かれていました。

中でも個人的には、芸能界のスキャンダル関係の謝罪会見に対する意見等が書かれていたんですが…
その内容が自分が普段思っているようなことをそのまま言語化されており、なおかつユニークな表現で飛び込んできたので痛快で面白かったです。

そのほかにも、若手芸人にフォーカスした話もあったのですがそれに関してはバンドマンにも通ずる部分が多くあるなーと感じ、その辺りも自分としては「うんうん、わかるわかる」と首を縦に振りまくってました。

また、誰かにとっては大成功に見えていても本人にとっては成功でもなんでもないし望んでいた結果でもなかった、みたいな真理をつくような話もあって学びも多かったです。

たけしさん自身も元々最初から芸人を目指していたわけではないそうで。
ただ、言っていても仕方ないから今できることを…と色々転じた結果が今だそうです。
結局のところ、自分自身に与えられた中で何ができるか次第なんだなーと思いました。

そもそも、僕自身の中でたけしさんっていわゆる昔から居る芸人さん!ってイメージだし、テレビコントや被り物をしているような印象でした。
もちろん、元々は漫才をやっていたっていうのも知ってはいましたが。

ただ、自分が思っていた以上にとても博識で理知的な方なんだな、というのも本書を通して知ることができました。

皆さんも機会があれば是非読んでみてください。

ではまた。

Wasa

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