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決算書(財務3表)が読めると提案・交渉がうまくいく

こんにちは。交渉術のストアカ先生です。
ここでは、決算書(財務3表)が読めると提案・交渉がうまくいく、という話をしていきます。

これは、決算書(財務3表)が読めるようになってからは会社の見え方が変わった。そして、ステークホルダーへの提案力・交渉力がレベルアップした❗️読めるようになって良かった‼️という私の経験をもとに書いています。

誰にでも当てはまるのかはわかりませんが、自分なりに筋の通っている考え方だと思っています。

ぜひ最後まで読んでみてください。


決算書(財務3表)は会社で一番大きな「見える化シート」

決算書(財務3表)というのは、企業の(一般的に)一年の活動を全て数字に表したものです。

各セクションで、目標の達成度の進捗とか、年度予算とか実績とか見える化してチェックしていますよね。それらの決算書(財務3表)は延長線上にあります。

つまり、決算書(財務3表)は会社で一番大きな見える化シートなんです。

「いやウチの部署は数字作る部門じゃないんで・・・」
「数字って経理とかの人がみてればいいんじゃない」

というの認識の人も多いと思います。でも違うんです!!
会社で働いている以上、誰ひとりもれることなくその仕事は決算書(財務3表)に反映されているのです!

全体最適とは何をもって判断するか?

(一般的に)セクションマネジャーやプロジェクトマネジャーになると、社内のステークホルダーとの調整ごとがとても多くなりますよね。その調整の中では、必ずセクション毎の利益や関心があって、それがセクション毎に異なっているため、コンフリクト(対立する論点)が発生するわけです。

部分最適と言われるものですね。

そのままではビジネスが前に進まないので、落としどころを模索しなければなりません。

これが、全体最適と言われるものです。

では、全体最適ってなに?どこが全体最適なの?何を基準に決めれればいいの?となるわけなので、そこで基準になるのが決算書(財務3表)です。

全体最適の落としどころということは、会社で一番大きい見える化シートである決算書(財務3表)の数値がいい方向に動く手段でないといけません。だとすると、決算書(財務3表)が読めないということは、全体最適がわからないということと同じことになってしまいます。

つまり、全体最適の打ち手とは、決算書(財務3表)を良い形にできるものと言っても過言ではないのです。

良い形とは何かというと、それは会社が目標としている形に他なりません。具体的にいうと、決算書からは成長性・収益性・効率性・安全性などが読み取れます。その指標が会社の目標としている方向に数字を動かしていく手段こそが全体最適の落としどころとなるわけです。

決算書(財務3表)が読めるようになることでの提案力・交渉力へのつながり

では、決算書(財務3表)が読めるとなぜ提案力・交渉力がレベルアップするのかというとところを解説します。

提案力アップの思考法

提案に関しては以下の順番で思考が整理されるようになるからです。

決算書(財務3表)読めるようになる。

自部門がどの数字を動かしているのかがわかる。

自部門と会社全体の目標の繋がりがわかる。

自分の提案がどの数値をどのくらい改善できるものかがわかる。

提案の妥当性が判断できる。(主張と根拠のつながりが明確になる)

提案力が上がる。(自信を持って提案できる)

交渉力アップの思考法

同様に、交渉力も思考が整理されていきます。

決算書(財務3表)読めるようになる。

他部門がどの数字を動かしているのかがわかる。

他部門と会社全体の目標の繋がりがわかる。

自部門の他部門の協力でより良い決算書(財務3表)の形を模索できる。

全体最適の妥当性が判断できる。

適切な落としどころで妥結できる。

交渉力が上がる。

このような形になります。

日々、セクションマネジャーやプロジェクトマネジャーが見つめなければならないのは管理会計のツールだと思います。近い部門との交渉であれば管理会計のツールを使って判断できることも多いでしょう。

しかし、多くの部門が関与していたり、遠くの部門と交渉が必要な場合は、やはり財務会計である決算書(財務3表)につながっていることを意識できないと全体最適がわからず決裂したり、後味の悪い妥結になってしまうことが多いのではないかと思います。

最終的には必ず決算書(財務3表)につながってる。
これを忘れないようにしたいですね。

イシューセリングにも効果バツグン!

イシューセリングとは、現場のアイデアを上層部に売り込み承認を得るための活動です。詳しく知りたい人は、こちらから。

トップの人たちはそれこそ決算書(財務3表)への関心が高いです。新しい事業を始めたい、現場の問題を解決したい、根本的な改革を行いたいなどを承認してもらうためには、自分の提案が、決算書(財務3表)のどの部分をどのくらい良くするものなのかを強調しましょう。

そうすれば、関心を持って聞いてくれるようになるでしょう。
ぜひ、参考にしてください。


決算書(財務3表)が読めるようになるためのおすすめ本

大手町ランダムウォーカーさんの書かれた、「会計クイズを解くだけで財務3表がわかる世界一楽しい決算書の読み方」です。

タイトルの通り、出題されるクイズに対して登場するキャラが会話形式で答え、その理由について納得していくという流れで進められていきます。
財務3表と言われる損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(C/F)の読みかたを教えてくれます。

それぞれの表は何を表現しているのか、その数字にはどんな意味があるのかはもちろん、さまざまな業界の実在する企業を例として、業界ごとに財務3表にどのような特徴があるか、同じ業界でも、ターゲットや戦略に違いによって財務3表にどのようなが違いが出るかということを丁寧に教えてくれています。

本当に楽しく学んで決算書が読めるようになる1冊です。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
お役に立てれば嬉しいです。
これからも、ビジネス交渉の一助となれる情報を投稿していきます。

ではまた。

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