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株価暴落にも動じない!投資で大損しないためのリスク管理法

こんにちは、タコペッティです。

本日は、株価暴落にも動じない!投資で大損しないためのリスク管理法について具体的にお話ししていきたいと思います。

2024年8月5日(月)に日本株が大暴落し、1日で日経平均が12.4%も下がるという事態になりました。

こういった下落局面に突入すると、リスク管理の重要性を痛感させられます。どんな上昇相場であっても、必ず下落局面がやってくるのです。

特に2024年に関しては、日経平均が年初からぐんぐんと上昇し、特に調整もなく右肩上がりの相場でした。

こういった「ぬるい相場」が続くと、どうしても気持ちが大きくなってしまい、株式の上昇相場に乗り遅れまいとして、たくさんお金を投資してしまいがちです。そしていざ下落局面が来ると、怖くなって株を売って大損してしまうという悪循環に陥ります。

その結果、過去に優秀なパフォーマンスを上げていた投資家さんですら、今回の暴落で大損を被り、株式市場から退場してしまうという事態になっています。

下落局面が来ると、企業のファンダメンタルズとは全く関係なく、あらゆる株式が一斉に下落します。

2024年8月5日(月)の日本株暴落の時も、ほとんどすべての銘柄が下落しました。金利が上がるから銀行株くらいは上がるんじゃないかと思いましたが、銀行株なんてむしろ一番下がっていたんです。

常識的には理解しがたい下げ方をしていたわけですが、いざ下落局面が来ると、ファンダメンタルズなんて関係なしにあらゆる株式が一斉に下落するんですよね。

こういったことを踏まえた上で、株式投資で成功するための方法よりも、リスクをいかに管理するか、どう暴落を乗り切るか、そこが一番重要だと感じたので、今回のnoteでは「リスク管理」という点に焦点を絞ってお話ししていきたいと思います。

フルインベストメントの危険性

まず第一に、フルインベストメントの危険性についてお話しします。

フルインベストメント+バイ&ホールドこそが正義」という主張はいろんな投資本で書かれていることですが、この主張が世の中で広まっていることこそが、僕は良くないことだと思うんです。

例えば、かぶ1000さんという有名な株式投資家さんの著書を読むと、「投資はフルインベストメントで行こう!」なんてことが書いてあります。

この本に書いてありますね。

フルインベストメントはリスクが高いから、キャッシュポジションを50%くらいは確保して、半分くらいは現金で持っていたほうが安全という主張もありますが、私自身はそうは思いません

賢明なる個人投資家への道

個人的には、フルインベストメントは全く懸命なる個人投資家ではないと思うのですが….

フルポジと言ったりもしますが、自分の持てる範囲の資産を全て株式投資に注ぎ込めば、長期で見るとリターンが最も高くなるという主張です。

もちろん、これってデータを見ると正しいんです。シーゲル教授の研究によると、過去100年で最もリターンが高かったのが米国株式で、リターンが最悪だったのは現金だったということです。

こういったデータを持ち出して、「全資産を株式に突っ込んでバイ&ホールド、それが最もリターンが高いんだよ」と、みなさん説明されるわけです。

しかし、それって確かにデータ上は正しいかもしれませんが、いざ暴落が来た時に人間は合理的に行動できますか?というところを僕は問いたいんです。

感情が合理的判断を妨げる

いくらデータ上で「フルインベストメント+バイ&ホールドが最強」だと説明されていたとしても、いざ暴落がやってくると、いざ恐怖が蔓延すると、人間って合理的な判断ができなくなるんですよね。

感情が合理的な判断を邪魔してしまうんです。

結果的に感情が勝つんです。暴落が怖い、これ以上下がったらどうしよう、含み損に耐えられない...そんな風に暴落が怖くなって株を安値で手放してしまう、こういう状況が起こるんです。

人間の非合理性を認識する

実際、2024年8月5日(月)、日経平均が1日で12.4%も下落した「ブラックマンデー」の日に、株を安値で手放してしまった人がたくさんいました。

TwitterなどのSNSでそういう投資家さんの様子を見ていると、みんな経済とか投資の勉強をきちんとして、割安な価格でいい銘柄にきちんと投資をしていたんです。

しかし、きちんと投資や経済について勉強してきた人たちほど暴落で怖くなって株を安値で手放してしまい、その後の上昇局面で慌てて買い戻していました。

結局、安く売って高く買うという、最悪な投資行動をしてしまったんですよね….

なぜそんな行動をしてしまったかというと、人間は合理的な生き物ではなく、感情で動く生き物だからです。

リスク管理の5つのポイント

では、具体的にどのような対策をすればいいのでしょうか?

解決策としては、感情に左右されない、独自の売買ルールを構築することです。

参考になる本として、「行動科学と投資」という本があります。

この本を読むと、「人間は行動上の欠陥を抱えている」ということがわかります。

もともと人間は欠陥だらけなのだから、システムとルールを作ってそれに従えばいいというわけです。

ちなみにこの本によると、「投資やトレードをする人は脳に障害があるほうが有利」とのことです。投資やトレードで感情は本当に害悪なんですよねw

ということで以下、この本も参考にしつつ、投資で大損しないためのリスク管理法を書いていきます。

1. 生活費を確保する

まず1つ目。これは一番基本なんですが、生活費と投資金を分けることです。最初から生活費を除いておいて、残りのお金で投資するというのが基本です。

SNSなどを見ていると、フルポジが基本だからと自分の生活費まで全て株につぎ込んでいて、なんなら信用取引までして自分の身の丈に合っていない投資をしていた人がたくさんいました。

だからこそ、これだけ株式市場から退場している人が多いんですよね。

シーゲル教授のデータを見ても分かる通り、株式市場に長く居続ければ居続けるほど勝率は高くなります。

生活費を除き、投資は完全に余剰資金のみでするようにしましょう。

2. 買い増し余力を残し、投資資金の資産配分を決めておく

さらに、買い増し余力を常に残しておくべきです。これはなぜかというと、暴落は絶対に起こるからです。

暴落は起きないとみんな思いがちですが、起きるんです。今回も起きたし、恐らく次も2番底とか来るかもしれません。

リスクについて書かれた名著、「ブラック・スワン」には、こう書かれています。

「あり得ないと思われていたことが突然発生すると、予想されていた場合よりも影響が苛烈になる。」

ブラック・スワン

これ、株式投資だけでなく、第二次大戦の時も、東日本大震災の時も、コロナの時にもみんな当てはまります。

あり得ないと思われていたことが突然発生すると、予想されていた場合よりも影響が苛烈になるのです。

ですので、今までに前例のない暴落が明日起きることを前提にして投資をすることが重要なんです。

だからこそ、次に暴落が起きることを想定して、投資余力を常に残しておくことを徹底すべきです。

買い増し余力を残しておくためには、初めから投資資金の資産配分を決めておくのが良いと思います。

例えば僕は「1銘柄が投資資金全体に占める割合は5%まで」と決めています。

こうすれば、その銘柄が意図せずして仮に半値になったとしても、損失はポートフォリオ全体の2.5%で済みます。

いざ暴落が起きても、資産全体がダメージを受けない配分にすることが重要です。

3. 値動きの異なる資産を組み入れる

そして、資産全体がダメージを受けない配分にするためには、値動きの異なる資産をポートフォリオの中に組み入れておくことが重要です。

例えば、株式だけでなく、ゴールドやアメリカの国債など、値動きが異なる資産をポートフォリオに組み入れておくべきです。

例えば伝統的なポートフォリオとして、株式50%、債券50%というものがあります。

つまり、株が上がっても債券が下がる….逆に言えば。株が下がったとしても債券が上がってくれる…という感じで、全体で見てあまり値動きのないポートフォリオを構築することができれば、リスクは非常に少なくなります。

実際、2020年のコロナショック時には、株式市場が崩壊する一方で債券価格は上昇しました。

相場で生き残るために、株式だけでなく、債券やゴールドなどの値動きが異なる資産をポートフォリオに組み入れるべきでしょう。

ちなみに、現在の僕の資産ポートフォリオはこんな感じです。

日本株も海外株(新興国株+先進国株)も、どちらも35%以内の範囲で保有すると初めから割合を決めています。

そして、円建て資産とドル建て資産の割合も1:1になるようにしています。これなら、円安円高どちらに触れてもショックを受けることはありません。

そして、ポートフォリオの資産をリバランスするタイミングも決めています。

具体的には、

①VIX30以上
②上記の各資産配分比率が5%以上乖離した場合

このどちらかに当てはまった場合にのみ、リバランスを決行しています。

2024年8月5日(月)の暴落では、日経VIが50を超えるというとんでもない恐怖が市場に蔓延しており、一時的に日本株の資産が大幅に毀損しました。

そのため、2024年8月5日(月)の暴落局面では円安によって資産が膨れて上がっていた海外株の一部を利益確定し、そのお金を評価額が毀損していた日本株に投入しました。

リバランスの結果として、暴落翌日に日本株が大暴騰したため、現在は日本株の割合が増えてしまっています。ただ、まだ各資産配分比率が5%以上乖離していないため、売却は控えています。

今のところは静観しつつ、またどこかの資産が大幅に毀損したり、大幅に上昇することがあれば、ポートフォリオの範囲内でリバランスを決行していこうと思います。

4. しまった!と思ったら即手仕舞う

また、人間の感情を逆に利用することも重要です。

具体的にいうと、「しまった!」と思ったら、即手仕舞うことを徹底させることです。いくらルールやシステムをガチガチに構築したとしても、人間って時にはめちゃめちゃ非合理な行動をしてしまうんですよね。

例えば、いざ暴落が起こると、「資産配分は株が50%で債券が50%」と決めていたとしても、「ちょっと資産配分を株多めにしようかな」みたいな感情的な行動を取ってしまったりします。

もしくは、「ちょっとこの銘柄は持っていて気持ち悪いな….」とか、「なんかこの銘柄は心にわだかまりが残るな….」とか、そういう風に少しでも思う場合は、冷静になってその場で売って現金化した方がいいわけなんです。

実際、そういうわだかまりの残る銘柄は暴落でついつい売りたくなってしまいますからね。

5. 何事も起こりうると知る

最後は、これが一番重要なところだと思うんですが、どんな暴落もこれから起こりうるし、次に何が起こるかなんて予測できない。という当たり前のことを知っておきましょう!ということです。

これは「ピーター・リンチの株で勝つ」というという本に書いてあることなんですが、株式投資はなんでも数値化して論理的に考える人のほうが負けてしまうんです。

実際、SNSなどを見ていても、何でも数値化して合理的に考えるバリュー株投資家ほど、暴落で狼狽売りをしたり、身の丈以上の信用取引をしていて退場していました。

なぜなら、恐怖という感情に支配された暴落局面では、論理では説明のつかないことが度々起こるからです。

論理では説明のつかないことが相場では多々起きるわけですから、論理的に考える人ほどその場での正解を導き出すことができず、非合理な行動を取ってしまうわけです。

相場は非合理的だから、合理的な人ほど失敗する….なんとも皮肉ですよね。

ですので我々は、次に何が起こるかを予測できないという謙虚さを常に持っておく必要があります。

まとめ

どんな上昇相場でも、いつかは必ず下落局面がやってきます。下落局面がくると、企業のファンダメンタルズとは全く関係なしにあらゆる株式が一斉に下落する。そんな場合を想定したリスク管理が大事なんです。

自分は弱い生き物である。自分は無力である。次に相場で何が起こるかなんて予測できない。自分は感情でつい売買してしまう弱い生き物である。

このことを常に認識しておく。これが非常に重要だと思います。

このように自分の弱さを認識しておけば、暴落が来た時に冷静に対処できるようになります。

これから株式投資を始める方も、既に始めている方も、是非参考にしていただければと思います。

ちなみに、僕のポートフォリオでは日本株の割合が最も大きいです。なぜなら、これから日本株の黄金時代がやってくると思っているからです。

日本株の黄金時代がこれから始まる理由についてはブログに詳しく書いているので、興味のある方はこちらも併せて読んでみてください。


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