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2-16 教育実習だよね? その2

東京学芸大学に在学中に感じたことなどを綴っています。

前回は

 実習生の3週間について、30年前の事を思いだしながら綴っています。

 社会学専修だった私は、倫理・社会の担当に配属されることになり(本当は政治・経済の方が教えたかったのですが)、事前に当時の実習を担当するクラスと教科の担当の先生にご挨拶に行きました。

 クラスの担当は理科担当のの穏やかな先生で、ほっとした記憶があります。それに対して教科担当の先生は、その筋?では有名な先生らしく、かなり強力なオーラを放っていて、しまった!と後悔したのも後の祭り、実習の厳しさを予感させられます。

 そもそも需要の少ない倫理・社会を、わざわざ志望する実習生が少なかったからか、教科担当の先生にはかなり期待され、宿題として渡された大量の資料に忙殺される日々が、実習前まで続きます。

 宿題を渡された時点で、実習期間の指導内容は宗教に関する項目で、実施のする授業は仏教に関する事が中心になるだろうと云われました。

 仏教?と云われても、哲学ならいざ知らず、仏教については殆ど無知識だったので、実習までの準備期間は資料の読み込みに加え、仏教に関する代表的な書物の読み込みに費やしました。今でも中村元先生の書物などが記憶に残っています。

 この経験が、宗教である仏教などが、哲学的な考え方で構成されているという発見につながり、今になって考えると、宗教に関して俯瞰的に見る目を養う良い機会になったと感謝しています。

 前期のテストが終わると、ついに実習期間の3週間がはじまります。次回からは実習期間の話に入ります。

次回は




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