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2-19 教育実習だよね? その5

 東京学芸大学に在学中に感じたことなどを綴っています。

 前回は

 自習担当の2日目を迎えます。

 昨日の意味の無い自信からか、意気揚々と1クラス目に向かいます。昨日の内に、倫理・社会が暫く自習だと云う事が1年生中に広まっていた様で、課題の配布までは昨日の様に捗りましたが、その後生徒の行動に愕然とします。1人、2人と教室から出て行くのです。私語までは自習だからと多少は許容していた私でも、教室外に出て行かれては収拾がつきません。一瞬の内にパニック状態になったのを覚えています。ロックの曲で教室を抜け出し、屋上に行くくだりがありますが、リアル曲の世界です。(笑)

 先ず考えたのは、他のクラスの授業に影響を及ぼさない事でした。気が付くと教室を飛び出して、教室から抜け出した数名を追っていました。先に出て行った数人が校庭で遊んでいました。「教室に戻りなさい」そう叫んでいました。

 気が付いた何人かがこちらを向きました。続けて、直ぐに戻ってこないと欠席扱いにする旨の言葉を発していました。咄嗟の判断であったとしても、そこまで強い指示を出すべきだっただろうか?もっと別の指導ができなかったのか?教室に戻る途中にも、自問自答しました。

 教室に戻ると、血相を変えて実習生が出て行った事にびっくりしたのか、ザワザワしています。教壇に戻ると、自習を続ける様に指示をして、出て行った生徒の帰りを待ちました。

 暫くして数人が戻って来た時には安堵しました。教室のザワザワは続いていますが、これ以上の強権を振るう訳にもいけません。教壇に立って教室全体に目配せしながら、残りの生徒の帰りを待つのが唯一出来る事でした。

 その後も1人、2人と徐々に戻ってきましたが、最終的に戻ってこなかった2人については、悩みましたが、結局前言の通り欠席の斜線を入れました。

 生徒の騒いでいた声は他の教室にも響いていた様で、準備室に戻ると他の実習生から何かあったのか聞かれたので、事情を話しました。とった行動については、仕方ないのではと慰められましたが、私の中ではモヤモヤしたものが残りました。

 その後、この実習生は平気で欠席扱いにするとの評判が広まったのか、自習期間に、同じ様な事件は起こりませんでした。ただ、生徒との関係に壁を造ってしまったのではないかとの思いが強く、実際の授業で関係性を改善しなければと思案する事になります。

 授業の合間は当然ですが、帰宅の道中や帰宅後の深夜まで、指導案の作成で、どうやったら関係性を構築出来るかを主眼に、ひたすら脳内で試行錯誤を繰り返しました。

 教科担当の先生は、心配だったのか予定より早く帰京しました。直ぐに自習期間の状況を報告すると、特に咎められる事はなく、逆に励まされた記憶があります。そして、作成した指導案を見たうえで、翌日から授業を受け持つ事を告げられました。

 他の実習生から多少遅れて、実際の授業の受け持ちが始まります。

次回は





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