見出し画像

内向型でHSPの人の特徴とは?

こんにちは、おかもとたかしです。

今回は、内向型でHSPの人の特徴についてお話していこうと思います。

世の中には、内向型人間であり、「とても繊細な人」と訳されるHSPの気質を持っている、という人が一定数存在します。

HSPの傾向が見られない内向型の人もいますが、今回は私がそうであるように、HSPの気質を持った内向型の人の特徴についてお伝えしていきます。


内向型とHSPの共通の性格


結論を言いますと、両者は共通点が多く、特徴はかなり重なります。

まずは、共通している性格的な長所、短所はこちらです

まずは長所です。

・創造性がある
・冷静に判断する
・慎重に行動する
・粘り強く諦めない
・計画通りに進めたい
・よく観察し洞察力がある
・ひとつのことに集中できる

続いて短所です。

・考えすぎてしまう
・人との付き合いが苦手
・頑固でこだわりが強い
・周りの目を気が気になる
・自己主張をあまりしない
・自他ともに認める生真面目さ

これらに当てはまる人は、内向型であり、HSPの気質を持った人の可能性が高いです。

詳しくは今回の記事の後半に述べますが、内向型人間は、その基本的な性質がHSPの特徴と多くの部分で共通しています。

さらに、HSPの約70%は内向型という研究が出ていますので、HSPの自覚がある人の多数派は内向型ということになります。

内向型とHSPは異なる理論


内向型とHSPは「心理学理論」としては、ルーツが異なります。

内向型・外向型の理論は心理学の3大巨頭のひとりであるユングが1921年に著書の中で発表し1世紀にわたり続く古典的な研究課題であるのに対し、HSPは1996年に米国の心理学者、エレイン・N・アーロン博士が提唱した、比較的新しい理論です。

両者は研究ルーツが全く異なり別個に進化してきた概念です。今回のお話のように、両者を照らし合わせる考え方も、近年になって浮上したアプローチです。

現在はHSPを内向型、外向型に分類する学説も現れていて、この説は私自身も腑に落ちたのですが、まだまだ研究途上にあり、内向型・外向型とHSPの関連性については、まだ結論が出ていないのが現状です。

従って今回は両者を異なる理論と捉え、「内向型」でかつ「HSP」というスタンスでお話していきます。今後もそのスタンスを取ります。

ここで私自身についてご紹介させていただくと、私は元々内向型人間ではあり、それはこれまで受けてきた各種診断テストでもほぼほぼ内向型に当てはまる結果が出ていました。

その上で2018年にHSPのことを知り、HSPに関する書籍を読んだり動画を見たりして知識を得て、こちらも各種診断テストでほぼHSPに該当するとの結果が出ました。

内向型とHSPの特徴の共通点


前置きが長くなりましたが、共通点が多い内向型とHSPの特徴をお伝えしていきます。

両者の共通する細かい長所短所は冒頭に挙げたとおりですが、その性格の根拠となる内向型とHSPの基本的な特徴を4つずつ紹介します。

まず内向型ですが、代表的な4つの特徴はこちらです。これらの逆が外向型となります。

・ひとりでいるのを好む
ひとりで過ごしひとりで考えひとりで行動することが多い
・エネルギーを内側から取り込む
じっくり休息を取り読書や鑑賞などで心を整える
・刺激に対して敏感である
小さなことでもすぐ反応し、引きずることも多い
・小さな刺激で満たされる
日常の何気ないひとときに幸せを感じられる

一方、HSPはどうかと言いますと…

HSPには「DOES」と呼ばれる4つの特質があり、この4つをすべて満たしているとHSPであるとされています。

D:処理の深さ(Depth of processing)
物事をじっくり深く考え慎重に行動する
O:刺激を受けやすい(Overarousal)
「刺激を受けやすい」敏感でとても疲れやすい
E:強い感情反応と高度な共感性(Emotional reactivity and high Empathy)
感情的になりやすく、共感しやすく、人の気持ちに振り回されやすい
S:感度の鋭さ(Sensory sensitivity)
五感の感覚が鋭く、些細な刺激に高い感受性を示す

刺激への敏感さはまさに内向型にも備わっていますね。

この「DOES」をすべて該当する人は内向型に多く、実際にHSPの約70%は内向型だと言われています。残りの約30%は外向型ということになりますが、最近は外向的なHSPはHSEと呼ばれ区別される傾向が強くなっており、一般的に「HSP」というと内向型のことを指すようになってきています。

おわりに


このように内向型とHSPでは特徴がよく似ているのですが、これらの特徴に縛られてはいけない、というお話を最後にしたいと思います。

内向型か外向型というくくりも、HSPにしても、自分のことを知るための物差しに過ぎない、ということです。

自分の特質、性格についてとして深く知ることができる手段であると同時に、内向型はこうでないといけない、HSPはこうでないといけない、という窮屈な思考に凝り固まらないよう、注意が必要です。

お話した通り、内向型もHSPも心理学の分野から発生した用語であり、「あなたは内向型とはいえない」とか「それはHSPらしくない」というように、自分と他人を差別するものではありません。

自分が内向型と思えばそれでいいし、HSPだと判断すれはそれで一向に構いません。

あとになって、「やっぱり自分は内向型でもHSPでもないみたい」と気づくこともあるでしょうし、「もう興味は薄れた」と手放してもいいのです。

それに自分自身が縛られる必要は全くないし、他人を縛り付けるものではありません。

人生とは、自分を知るための旅路です。

自分の個性や人格を自分自身を把握するのはむずかしいことなんですが、内向型・外向型の理論と、HSPの理論を重ね合わせることで、自分がどんな人間かを客観的に知ることができます。

自分が内向型人間で、そしてHSPでもある。

この事実を知っただけでも、自己理解がかなり進んだことになり、

①自分の過去の思考・行動・経験も論理的に説明できるようになり
②自分の現状に至った原因も突き止めることができ、
③これからの未来にどう生きるかの指標にもなります。

自分の現在、過去、未来の生き様を見出すのが、心理学の存在意義そのものであり、その手助けとして「内向型」「HSP」の考え方も今この時代にも存在感を放っているのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


*****
このnoteでは、HSPで内向型でADHDな私が
ゆるく生きるヒントを毎日発信しています。
引き続きお読みになりたい方はぜひフォローして
次回作をお待ちください!
*****


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?