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愛しい出会いと覚悟


私の人生でもし犬を飼うことが許されるなら…。

前に飼っていた2匹の犬達を幸せにしてあげられなかった。もっともっともっと大切に出来ただろうに私はさほど手をかけていなかった。そんな後悔と反省があり犬と向き合う自信がなかった。
家族の反対もあり、大好きだけど自信もなく飼えない現状に従っていた。

ところが…

春の暖かくなりかけた4月の終わりその出会いは突然やってきた。
GWたまたまショッピングモールに出かけ子供達は映画を観ていて、夫婦二人になり間が持たないなぁと思い、わたしは動物が見たい、ペットショップに行こう!と言ってしまった。
飼うなんて100%思ってなかった。何となくただ何となくフラッとみていた。すると突然店員さんがショーケースの奥のガラス越しに真っ黒のトイプードルを私達に見せた。ん?なんだろ?と思っているとその店員さんは私の目の前に来て『可愛いです。抱いてみてください』と言った。呆気にとられ、断り続けるも私の胸にぺったりくっついた黒プードル。まだ手は出してない。葛藤すること数十秒。モフモフで可愛い小さな小さな体を抱きしめたくてついに抱っこしてしまった。
イモムシみたいに動きながら膝にいるその子。何故か主人が異様に気に入って、飼おう!と言い出した。

私は犬を買うのは簡単な事ではない。金銭的なこと、しつけのこと、この子を最大限幸せにする責任が伴う事を主人に話した。言葉足らずの私の説明では伝わらなかったのか。こんなに可愛いから大丈夫だ。そんな安易な言葉が返ってきた。可愛いくて私だって犬との生活が欲しいと思う気持はある。だけどそれを抑え、主人の決断を納得出来ず躊躇した。

前に飼っていた、犬達への罪悪感。
子供達もまだこの子に会っていない。
幸せに出来る自信がない。
悩みに悩んでいたけれど、横で契約が開始されている。せっかち過ぎる。

よし!覚悟を決めて運命として受け入れよう。570グラムの小さな命を大切に前の犬達の分までこの子を幸せししたい。今までとは違うペースの生活の変化も前向きに楽しもう。と考えた。

子供達も映画が終わりペットショップに合流。
可愛い〜〜〜と歓喜をあげた子供達。だけど何が起こったのか分からずポカンとしてる。え、飼うの?そんな不思議な表情。母が欲しいと我が儘を言うはずがない、犬は飼わないと言っていた父親がまさか?
そんな風に思っていたそう(笑)
でも結果大喜びですぐさま名前を考え始めていた(笑)

覚悟を決めたからにはこのイモムシみたいな小さくて可愛い命を大切に育てて行こう。そしてその夜から家族になった。

ちょっとユニークな顔した大人しい女の子♪

瑠月2ヶ月570㌘




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