小さな告白。


私の脳みそは、入れ物みたいにぱっかりと割れるんです。その中で小さな白っぽい宇宙人さんがハンドル握って操作してるの。

そんな真実を直感したとき、私はコカ・コーラの缶を思いっきり蹴っ飛ばして、アスファルトの道を力一杯駆け抜け、

そして、勢いあまってすっ転んだ。

小学校低学年だったあの日。血のにじんだ擦り傷がジンジンと沁みた、あの日。心をジクジクさせて、今、私はほろ苦い思い出をかみしめる。

宇宙人は、自分の操る機体の間抜けな失態を無視して、何もなかったように振舞っていた。あなたは痛くないもんね。私は……私は.....いったい誰だろう?

白っぽい宇宙人の脳みそが、ぱかんと開き、もっと小さな宇宙人が現れる。その宇宙人の脳みそが開き、もっともっと小さい宇宙人がこんにちは。またまたまた、もっともっともっと小さな宇宙人が現れて、小さな頭からこんにちは。もっともっともっともっと小さな宇宙人が…^ - ^#%@〜*♪

天地がぐにゃりと歪んだような気がして、私は痛みを覚えた主体のありかを探る。この作業は、合わせ鏡を覗き込み、瞳に映る不思議の国のウサコを追いかける時に少しだけ似ている。

金魚鉢を頭からかぶって、生活できたらどんなにいいだろう。きちんと捉えられない世界なのだから、元から歪んで見えていた方が少しは正解に近づくんじゃあないかな。

さて、今年の秋、個人的に足元が揺らぐほどのウェブ記事を見つけました。上記の体験は、離人症の入り口だそうです。

「他人にも自分にも現実感が持てないその感覚、マンガを引用して説明します」 https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/ueda11

タイトルの通り、離人症を漫画で解説してます。執筆者ご本人が離人症のため、考察の端々に本人の経験に基づいた迫ってくるものがあります。

自分自身は、現実感の乏しい人間というよりは肉体的な欲求に忠実に生きてる方なので、離人症ではないと思います。ただ、引用されてる体験談はわかりみが深かったです。

ぜーんぜん?な人も「人はなぜナンセンスギャグを書くのか?」のくだりの考察は得るものがあると思います。

ぜひ





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