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コーチングバレーボール実践編

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#ばぼふぁん

「コーチングバレーボール 基礎編」(日本バレーボール協会編)

「コーチングバレーボール 基礎編」(日本バレーボール協会編)

 日本バレーボール協会から出された、バレーボールの指導教本「コーチングバレーボール(基礎編)」が発売になりました。
 日本バレーボール協会から出された指導教本としては、1977年に大修館書店より出版された、「バレーボール指導教本」初版が出て以来のことのようです。40年ぶりの、日本のバレーボールの指導教本が整備されたというのは、それだけでも意義が大きいのではないでしょうか?
 確かに、1970年代は

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誰の「思い通りになる」ためにやるんだろうか?(大人ではない)

誰の「思い通りになる」ためにやるんだろうか?(大人ではない)

(写真FIVB)

・みんなが
・楽しむ
・主体的に
・(大人は)怒らない
・試行錯誤の経験
・失敗を恐れず
・オールラウンドなスキル習得
・身体の成長と健康の保障(休養含)
・観察の大切さ

 ここ数年で、日本のスポーツ指導についても、こういったことをみなさん、多くの人が大事で必要だと言ってくれるようになってきました。

 しかし、日本のバレーボールの指導現場では未だに、「やる気あるのか?」、「

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指導で足りないのは「ゲームのキホン」

指導で足りないのは「ゲームのキホン」

「カタチだ!」「声だ!」「気持ちだ!」っていう前に・・・
 何でもそうですけど、知識や技能の習得は、その人本人によってなされるもので、習得にかかる時間や、習得に至る道のりや方法は、その人によって違って当たり前です。
 「そんなの当たり前だろ」と思うことです。でも、実際バレーボールの指導・練習においては、そんな当たり前のことが前提となっていないことが多いのではないでしょうか?

 見た目の形や、聞こ

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バレーボールの育成における4大スキル問題

バレーボールの育成における4大スキル問題

 私たちが、バレーボールを「見る人」という立場で、バレーボールを楽しむとき、どうしても戦い方や戦術というものに話題がいきがちです。
 しかし、日本のアンダーカテゴリにおける指導風土や伝統的な指導内容が「基本」とよばれているものに与えているネガティブな影響があることを見直さねばなりません。これは決して、今プレーしている選手たちの批判ではなく、バレーボールの指導や育成の在り方への提言です。

教え過ぎ

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オンコートレクチャー2022 #1~#3 ガッカリしないコーチングメソッド(感想)

オンコートレクチャー2022 #1~#3 ガッカリしないコーチングメソッド(感想)

 オンコートレクチャーの実践報告です。3回のうち最初の1回をプレ的に行い、残りの2回はバレーボール女子日本代表ストレングスコーチの柴田さんをお招きして、TETSUと柴田さんとのコラボで練習会を構成しました。
 3回とも対象は中学女子1~2年生。それぞれ4チームずつの参加とし、大人個人での参加も可能としました。
 コンセプトは、「ガッカリしないコーチング」。選手も指導者も目の前で起こることにいちいち

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「6人制」をやらねばらないという規則があるのか?

「6人制」をやらねばらないという規則があるのか?

 バレーボールに子供たちをどう出会わせるか? ここ最近、いろんな競技種目の方や業種の違う方々と交流する機会が増え、その話題の中で何度も、スポーツと子供、スポーツと子供の成長、スポーツの発展とアンダーカテゴリの在り方について、活発な意見交換が行われていて、とても刺激をもらえます。
 少なからずどの競技でも、早期年代からの勝利至上主義によって、いろんな問題が発生し、そこに問題意識や危機感があることがわ

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