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【ドラマ】梨泰院クラス。 「人生の勝ち組」に、 必要な心理的要素3つとは?

(サムネ元:netflix.com)

NETFLIXで人気の『梨泰院クラス』という韓国ドラマが面白かったので、ご紹介させて頂きます。

この『梨泰院クラス』は、「人生の勝ち組」を目指す人には打ってつけのドラマです。
ただ視聴するだけでも面白いのですが、私たちも成功者になるために、必要な要素を心理学的な視点から考察してみましょう。

普段は3つの知というテーマで、読者の方の人生をより良くするため、書籍の要約記事を書いておりますが、今回は【ドラマ】から学べることを考察していきたいと思います。

「自分の人生に活かす」が主な目的です。

そのため、あらすじは簡単にしか説明しません。
(少々の間違いの指摘も受け付けません!笑)

【前置き】成功したいなら、このドラマを観よう!


今回の記事では、1人の登場人物を中心にお話を進めていきます。
それは、当然主人公である「パク・セロイ」です。
このドラマは、主人公がどん底から頂点まで上りつめるまでのストーリーを描いたもので、その主人公パク・セロイは、とても勇敢で強い信念を持つ男です。

どれぐらい強いかというと、
学生の頃、父親の仕事の都合で転校した初日、クラスメイトのいじめの現場を目撃して、阻止しようとします。
最初は言葉で止めていたのですが、そのいじめっ子がクズ過ぎて、殴ってしまいます。
で、その殴られたいじめっ子は、「長家」という外食産業のトップの長男でした。
パク・セロイは、それがわかっていて殴ったわけですが、、

そして、パク・セロイは退学処分を受けることになりました。
そしてそして、父親が事故で亡くなるという不運にも見舞われます。
その事故を起こしてしまったのが、またもやクラスにいたいじめっ子です。
パク・セロイは怒りのあまり、そのいじめっ子を殺してしまう手前まで殴りつけてしまいます。
殺人未遂で懲役3年の刑になり、刑務所に入ることになりました。。

ここまでの話をまとめると、

①転校初日にいじめっ子を殴って退学処分
②父親が事故で亡くなって孤独に(母親は登場しない)
③殺人未遂で刑務所に3年入ることになる。

まぁ、「どん底」な人生の始まりなわけです。

でも、最後には「頂点」に上りつめます。

ドラマなんだからハッピーエンドは当たり前、とは言わず、
本作品は「人生の勝ち組」になるまでに必要とされる心理的要素が描写されているドラマです。
今回は、それを3つに分けて勉強していきましょう!

【グリット】なぜ、底辺から頂点へ上りつめることができたのか?


まず、この主人公にある心理的要素の1つ目は、『グリット』です。
グリットとは、簡単に言うと「やり抜く力」のことです。
やると決めたことを最後までやり抜く力がある人のことをグリットの持ち主といいますが、主人公パク・セロイには完全に一致していると言えるでしょう。

初っ端に退学処分を受けたパク・セロイですが、実は、その前に長家の会長からチャンスをもらっています。
殴ってしまったいじめっ子である「息子に土下座すれば許してやる」と、一度チャンスを与えられます。

でも、最初に紹介したように、パク・セロイには強い信念があります。

父からは、過ちを犯したら罰を受けるべきだと教わった。
人は信念を持って生きろとも言われた。
罰は受けます。
でも正しいことをしたと信じているから謝らない。
それが僕の信念で、父の教えです。
(出典:TVマガ)(※筆者により段落改変)

土下座をすれば、退学にもならず父親にも迷惑をかけることにはなりませんでしたが、自分の信念を貫くことを選んだのです。
その後、殺人未遂で刑務所に3年入ることになったと言いましたが、出所後、今度は7年間漁船に乗り、そこで貯めた資金で外食店をオープンさせます。
「会長に土下座させてやる」という復讐心を原動力に、努力を積み重ね、結果的に、『IC(梨泰院クラス)』という社名で、頂点に上りつめることになります。


なぜ、主人公パク・セロイがここまで頑張ることができたのかというと、『グリット』という心理的要素を持っていたからです。

私たちも、毎日会社に出勤し、コツコツと努力しているかもしれませんが、それより遥かにレベルの高い努力ができる人の根性が『グリット』です。
上司に言われたことをこなすとか、社会の常識に従って行動するとか、そんな根性ではいつまで経っても「人生の勝ち組」にはなれません。

パク・セロイは、父親が(事故で)殺されてしまったことにより、外食産業のトップに復讐心を抱くわけです。
「自分の人生は、長家に復讐することで意味を成す」とも言わんばかりに。

自分がなぜ生きているのか?それをやることにどんな意味があるのか?を見出せている人は、『グリット』を発揮しやすいといわれています。

『グリット』の研究第一人者であるアンジェラ・ダックワースによると、『グリット』には「粘り強さ」に加えて「情熱」も必要であるとのことです。
つまり、ただひたむきに努力を積み重ねるだけでなく、自分の料理や経営に対する考え方など、自分なりの情熱を持っていたことも強みになっているのでしょう。


ちなみに、服役中、準備期間としてパク・セロイは読書をしていました。
出所後に成功できるように勉強しているパク・セロイを見て、一緒に収監されている前科者は、「そんな努力は無意味だ」といった言葉を投げかけます。
それに対してパク・セロイは、

俺の価値をお前が決めるな。俺の人生はこれからだ!必ず成功してやる!
(出典:TVマガ)

自分の価値は自分が決める、その信念を貫くのも自分次第という、とても強い『グリット』を持っている主人公でした。

【自己超越目標】意地だけでは乗り越えられない壁がある。


心理学を勉強していると、グリットを持っているだけでは成功できないと考えられることもあります
そのことは、このドラマにも描写されています。
意地(信念を貫く)だけでは、「人生の勝ち組」にはなれないのです。
それを物語るのが、主人公パク・セロイの土下座です。

意地でも会長に土下座をしなかったパク・セロイですが、結局は会長より先に土下座をすることになります。
なぜ、何があっても信念を譲らなかった強烈なグリットの持ち主が、先に土下座するはめになったのでしょう?

主人公パク・セロイの愛する人が拉致されてしまうという事件が起こった時、その居場所を知っているのは長家の会長でした。
会長は意地悪にも、「土下座をすれば教えてやる」と言い放ちます。
ただ、主人公のパク・セロイは、その時にはすんなりと土下座していました。
なぜなら、自分のプライドよりももっと大事な恋人を守るためです。

この「自己をこえた存在のための目標」のことを心理学用語で『自己超越目標』といいます。

個人的に、ドラマの中盤では、主人公は最後まで土下座せずに勝ち上がるストーリーだろうなぁ。なんて思ってました。
でも、このドラマは、本質はそこではないと教えてくれます。
この「自分のプライドより大事な存在がある」ことで、人はまた強くなることができるのでしょう。

【愛】幸福度のためには、何よりも人間関係。


ここまでで、成功するためには、どん底を経験しても諦めない力(グリット)と自己を超えた存在のための目標を持つ必要があることを学びました。
しかし、本当の意味で「人生の勝ち組」になるためには、それだけでは足りません。
『梨泰院クラス』の脚本家の方は、そのことがわかっていて、心理学の勉強でもしてるのかというくらい、上手に描写されているシーンがあります!(笑)

それは、ラストシーンの迎え方です。

ストーリーの途中で、IC(梨泰院クラス)は、結構な大きな会社へと成長しています。業界NO.1じゃないにしても、十分贅沢できる資金があります。
そして、最終的にはトップの長家を買収することになります。
それだけはやめてくれと、ついに会長が土下座することになりました。
しかし、パク・セロイは「甘く見てますね。僕は商売人です。これはビジネスです」と言い放ち、ついには長家を買い取ってしまいます。
つまり、本当に業界で一番になってしまったのです。

ただ、このドラマの凄いところはここからです!

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