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『お金』との上手な付き合い方を学ぶ本。【MIND OVER MONEY】


人類は、長い歴史を通じて、お金に対して紙切れ以上の(時には1円を1円以上に、100万円を100万円以下に)認識をしてしまっている事実が、数々の心理研究によってわかってきました。

昨今、投資を始める人や、マネーリテラシーを高めることに必死な人は多いですが、お金に対する自分の心理も学ぶべきです。


『お金』とは何かといえば、ただのツール(道具)でしかないはずです。

何かを手に入れるための手段でしかないはずです。

それなのに、私たちは財布から出ていく紙幣や硬貨を見ることが耐え難く感じます。(貯金がゼロになったわけでもないのに)


そんな、私たちが愛してやまない『お金』とは何なのか?

その実態と、人間のお金に対して持っている認識を把握して、お金との上手な付き合い方を学びましょう。

今回の参考文献は『MIND OVER MONEY——193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実』です。

193の心理研究も13の真実も全て解説するわけにはいきませんが、今後お金に悩まないための知識をご紹介します。(これから3回の記事に分けて投稿する予定)

☆この記事で学べること☆
・私たち人間のお金に対する認識
・お金の実態
・お金との上手な付き合い方

【実態】『お金』とは?


さて、最初に質問があります。

あなたの目の前で、大金が燃やされたとしたら、どんな感情になりますか?

この大金を燃やしたのは、イギリスの2人のバンドマンです。

ヒットを出して儲けた後、音楽に飽きてアートの世界に足を踏み入れます。

アートの一環として「お金を燃やせばいい」という結論に至り、100万ポンドを燃やした動画を世界に出したのです。(実際の動画はこちら)

さて、100万ポンド(日本円で1億4千万円)を燃やしたこの2人のアートに対して、あなたはどんな感情を抱きどんな評価をするでしょうか?


これは本書で紹介されている実話です。

多くの人々は、おそらくあなたと同じ感情を抱いたそうです。

「お金がいらないなら、なぜ慈善団体に寄付しない?」
(出典:MIND OVER MONEY)

他にも使い道はあります。

豪華な家を買ったり、車を買ったり、おいしいものを食べたり、

贅沢をしようと思えばいくらでもアイデアが出てくるでしょう。


それに対して、この2人のバンドマンは、インタビューで次のような返事をしたそうです。

「あの金は使い途があったかもしれない」
「でもそれ以上に燃やしたいと思った」
「感覚が麻痺していた」
(出典:MIND OVER MONEY)

でも

「ぼくたちは実際には何も燃やしていない。失われた物と言えば一山の紙だけだ。世の中のパンやリンゴやらが失われたわけではない」と。
(出典:MIND OVER MONEY)

この発言は問題の核心を突いていると、著者さんは言います。


つまり、冒頭でも書いた通り、『お金』とは何かを手に入れるための『道具』でしかないはずです。

大金が燃やされてショックを受けた人々は、お金があればできたあんなことやこんなことをする『可能性』が失われたことに傷ついたのです。

あなたも、大金(1億4千万円)が燃やされたと言われた時は、ショックだったかもしれません。

あなたの財布からは何も失われていないのに。。。


このようにして、私たち人間の心理では、お金を物質以上の価値に捉える傾向があります。

そんなお金に対する複雑な人間心理を解説して、お金との上手な付き合い方を学べるのが本書です。

ここからは、私たちが、お金に対する間違った価値観を持っていることと、お金に支配されてしまっている事実を解説いたします。


【誤認】私たちの間違った価値観。


お金の実態と人間の心理研究を解説すると、話が難しくなります。

なので、2つ目の質問にも参加してみて下さい。

あなたは、500円玉と1000円札、どちらの方が価値が高いと思いますか?

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