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第14話 WEBから撤退の忠告

起業塾に入ってひとつだけわかったことがあります。起業を志す方は社交性がある。いや、ホント。ビジネスマッチングの場では、みなさん臆することなく名刺交換に向かわれます。相手が大手企業の社長でも、政治家でも、美男美女でも。そのフットワークの軽さたるや。私がヨッコラショと腰をあげている間に、早い人だと一人と名刺交換が終わっている。当たり前っちゃ当たり前ですよね。そのための場だから。なんで交流会に根を生やした人間が参加してるねんって話ですよ。自分でも目的がわからない。やることがないからテーブルに置かれた軽食を食べる食べる。相席の方が戻ってきた頃にはお皿は空っぽor遠慮の塊ひとつ。デパ地下で試食無双のおばちゃんよりたちが悪い。

お察しの通り、こんな性格だから40年以上生きても人脈はナッシング。自慢できることではありませんよね。事業を始めるからにはいろんな人の手を借りなくてはなりませんから。渡辺美里の「My Revolution」を聴いて自分を奮い立たせました。そして自分に課したのが「過去の人脈を掘り起こす」作業です。知らない人に声をかける勇気がないのなら、知っている人から当たっていこうと。我ながらいい考え。誰に声をかけるか、いや誰なら声をかけられるか(消去法)、悩んだ末に連絡をとった相手は元編集者の橘ダイスケさん(一名)以上。ポロシャツにカーディガンを背負った敏腕スタイルが印象的な橘さんは、出版社で長きにわたり編集者として活躍されました。ここ数年は同社のEC部門の運営に携わっておられたとか。これからWEBメディアを運営する私のメンターに適任。さっそく連絡をとろうとしたのですが……。

「連絡先がわからねー!!!!!」

橘さんとは20年以上のつきあい。なのにおかしいですね? ここ3年ほど連絡をとっていなかったら連絡先がわからない。そうなんです。私たちは仕事づきあいの長さに反比例するほどプライベートのつきあいが薄い。LINEすら交換していないことに気づきました。会社のメールアドレスは壊れたパソコンの中にあります。私はダメもとで20年前に登録した電話番号に発信。するとつながりましたよ。お忙しい方なのでかなり面倒臭そうな雰囲気でしたが、WEBメディア「卓球レディース」のオープン話を聞いて「どれどれ」とサイトを見てくださいました。そして……。

ドン引き。

「20年以上のつき合いだけど、君が卓球好きなんてまったく知らなかったよ(汗)」。橘さんは私の「卓球レディース」に対する熱量に引きまくりでした。そして橘さんも「実は……」とnoteでゴルフの記事を投稿していることを教えてくださいました。私はそのサイトを見て……。

ドン引き。

なんなのですかこのグリーン一色の画像、画像、画像(汗)。20年以上のつき合いですが、橘さんがゴルフ好きとはまったく知りませんでした。いつも「忙しい忙しい」と言っていたのに、ほぼ毎日のペースで記事を投稿。画面から伝わる熱量に引きまくってしまいました。

私は気を取り戻して橘さんに話しかけると、橘さんはマウントをとって言葉をかぶせてきました。

「君のために言う。今すぐWEBからは手を引いたほうがいい!!!!!」

えええええーーーーーーっ。

えっ、なんでなんで? 「夢を追いかけるならたやすく泣いちゃダメさ」と美里は言いますが、この時の橘さんの鬼気迫る物言いに私は泣きそうになりました。

紆余曲折を経てやっとの思いでオープンさせた「卓球レディース」。公開して1週間もたたないのにWEBから撤退しなくてはならないのでしょうか?

つづく



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