【読書記録】世界一楽しい決算書の読み方
この記事は、自分の理解を深めるために執筆している記録ですが、この本を必要としている方に少しでも魅力を伝えたいという思いも込みで執筆しています。
今回読んだのが、『世界一楽しい決算書の読み方(著:大手町のランダム・ウォーカー)/発行年:2020年』です。
■この本の全体像
この本は、実際の企業の事例に基づいたクイズを解きながら、決算書への理解を深めていく本です。本全体が初心者も入りやすいようなキャッチーな印象で作られています。会話形式で進んでいく箇所も多いので非常に読みやすく、決算書のことを全く知らない方でも挫折することなく読み進めることができます。決算書のことを何も知らない方や、少しは知っているけど基礎から学びたいという方向けの本です。
■本を読んだ感想
結論から言うと、めちゃくちゃわかりやすい。
私は、仕事において決算書の重要性を理解しながらも、なかなか手を付けられずにいました。というのも、専門的な用語が多くて、学び始めるハードルが高いと感じていたからです。
上司に相談したら、Twitterで大手町のランダムウォーカーさんという方が、決算書に関しての情報を分かりやすく発信していると聞き、Twitterを見るようになり、本を購入するまでに至りました。
決算書の中でも、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)は特に理解を深めたかったので、その二つを重点的にチェックしました。
・貸借対照表(B/S)→企業が保有している財産(現金や建物など)の残高を記録したもの
・損益計算書(P/L)→企業の1年間の記録の中で、いくら売り上げて、いくら費用がかかったのか、いくら利益が出たのかを記録したもの
引用:2020年 株式会社KADOKAWA 大手町のランダム・ウォーカー「世界一楽しい決算書の読み方」 P33,P79より引用
非常に面白かったのが、決算書には企業の強みや方向性が色濃くでるということです。例えば、本書では貸借対照表の理解を深めるために、メルカリとブックオフを対比として上げています。同じく中古業を展開する企業ですが、メルカリはネット上のプラットフォームで取引が完結するので、固定資産の比率が低くなります。ブックオフはリアルに店舗を構えているため、固定資産の比率が高くなります。そのため、同じ事業を展開していても、貸借対照表は大きく異なるとまとめられています。
・流動資産→1年以内に現金化される予定のものや、現金の代わりになるもの (例)現金、銀行の預金、受取手形、製品など
・固定資産→流動資産以外の資産 (例)建物、土地、敷金など
引用:2020年 株式会社KADOKAWA 大手町のランダム・ウォーカー「世界一楽しい決算書の読み方」 P38より引用
その他にも、小売業、銀行、自動車業など、様々なケースが取り上げられているので、ぜひ本書でチェックしてみてください。
■まとめ
決算書のことを何も知らない方や、少し知識はあるけど一から勉強したいという方には、本書がオススメだと感じました。あらゆる箇所に楽しく読めるための工夫がなされており、とても読みやすいです。
私自身も、クイズ形式で様々な業種の決算書に触れて、企業によってこんなに色濃く違いが出るのかと驚きの連続でした。気になった方は、ぜひ本書で学んでみてください。
▼本書を購入したい方はこちらからhttps://www.amazon.co.jp/dp/B08696CC2Q/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
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