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【現役エンジニアが解説】30代・40代からのプログラミング学習は、本当にもう遅いのか?

30代、40代からのプログラミング学習は、もう遅い。
プログラマー35歳まで限界説。

など、さまざまなことが言われているが、本当にそうなのであろうか?

こちらの記事では、プログラミングスクールや企業向けの法人研修に携わり、延べ2000名以上のエンジニアを育成してきた筆者の視点で解説します。

ふるさと(@furusatojuku)と申します。
こちらの記事では、30代・40代からのプログラミング学習が本当に遅いのかについて、私の経験談を書きます。

これからIT業界を志す方、エンジニアとして転職したい方向けの記事となっております。

プログラミング学習に年齢は関係あるか?

これまで、18歳〜60代後半までの「未経験エンジニア」を育成してきた感覚からすると、ずばり「関係ない」です。こちらに関しては、はっきりと関係ないと申し上げます。

「30代、40代、50代であろうとエンジニアになれます。」

こちらに関しては、しっかりと証拠や実績もあり、私が指導してきた方々は年齢関係なくエンジニアになっています。よって、プログラミング学習に遅いことなどないでしょう。

しかし、確かに20代前半に比べて、転職に「有利である」ということもありません。そこについては注意する必要があります。

30代・40代は転職に不利なのか?

エンジニアに限らず、他業種からの転職には、「ポテンシャル採用」というものが適用されます。つまり、Aさんが転職をする際に「Aさんは、まだ実績は少ないが、Aさんの成長を期待して採用する」ということです。

その点、30代・40代は確かに不利であると考えます。若ければ若いほど、将来の伸びも大きいと思われるのが普通です。しかし、たったこれだけの理由で、IT業界を志すことを諦めるのは、非常にもったいないです。

なぜならば、IT業界は「スキル」で判定される世界だからです。ポテンシャル採用ではなく、今この瞬間のスキルを評価してもらえばいいのです。

「38歳です。全くの未経験です。でも、エンジニアを目指したいです。」という人が、苦労するのは当然のことでしょう。理由は明白であり、ポテンシャルも少なければ、現在のスキルも少ないからです。一方で、「38歳です。業界経験こそありませんが、Python・Javaの文法は学習済みで、インターネットの知識、データベースの知識もあります。ちなみに、自分でこんなアプリを作りました。」と言われれば、採用側としてはきっと興味を持つはずです。

つまりは、「スキルの問題」なのです。年齢によって、有利・不利があるわけではなく、「スキルがない人が転職に困り、スキルがない人が、勝手に限界説を唱えている」というのがリアルな現状です。

もちろん、世界トップクラスのエンジニアを目指したいとなれば、35歳限界説のようなものはあるでしょう。しかし、皆様が目指しているのは、世界トップクラスではなく、年収800万程度のものでしょう。それくらいのレベルであれば、年齢など全く関係ありません。理解されないかもしれませんが、年収800万のエンジニアなんてそこまで難しいレベルではないのです。

それでは、私が実際に見てきた成功例を見てみましょう。

私が見てきた30代の転職事例

30代女性の方でした。医療系のお仕事から、エンジニアへのキャリアチェンジでした。子育てしながらの転職活動ということもあり、比較的難易度の高い学習環境でした。しかし、本人の高い学習意欲とモチベーションにより、インターネットの基本原理を学び、サーバーの基本を抑え、プログラミング言語Pythonを習得されていました。さらに、サイバーセキュリティやAWSなどの初心者から逸脱したちょっと難しい内容まで学習することで、半年ほどで転職を実現されていました。

私の所感としては、これだけやれば「未経験エンジニア」の枠はすでに超えていると判断します。逆に、業務経験がないにも関わらず、ここまで学習できることに対して、非常にポテンシャルを感じます。転職できて当然の結果だと考えます。

筆者の所感

私が見てきた40代の転職事例

40代男性の方でした。長年、工場で勤務されており、ITとは無縁の業務でした。同じく子育てをしながらの学習で、毎日継続して学習を続けておられました。Twitterでも学習の積み上げ記録を投稿しており、熱心に勉強されている印象の方でした。資格試験にもチャレンジされており、AWS SAAという資格やIPAという団体が出している基本情報処理試験などを取得していました。1年ほど学習期間を必要としましたが、無事にIT業界に転職を成功されていました。

私の所感としては、資格試験にチャレンジしたことがよかったと考えています。未経験エンジニアが自分の実力を証明する手段として、資格は非常に効果的です。40代の資格保有者と30代の無資格の人だと、私でも40代の方を採用すると思います。

筆者の所感

なぜ世の中では、年齢がエンジニアを目指す基準になっているように感じるのか?

世間では、年齢が遅いほどエンジニア転職は不利なように書かれている記事を多くみかけます。「とある人の実体験記事のような形で、30代からのプログラミング学習は厳しかった」のような内容の記事まで見かけます。

一方で、私の周りでは、年齢を理由に苦戦している人は見たことありません。多少の苦労はあっても、皆さん転職を成功させています。

この違いは何か?

もうこの記事をお読みの方もこの答えはわかるでしょう。うまく行く人とそうでない人とでは「スキル」が違うのです。「独学で3ヶ月勉強しました。」レベルの方のスキルなど、業界からしたら限りなく未経験に等しいのです。半年以上、腰を据えて色々な教材を使ったり、プログラミングスクールに入って勉強をした人が結果を出している世界線なのです。

つまり、「30代からの転職が厳しかった」のではなく、「その人のスキルがただ単純に低く、どこも採用してくれなかった」というのが現実なのです。失敗した時には、誰しもが他の何かに原因を見つけてしまうものでしょう。30代で失敗した人が、その理由を「自分の年齢」のせいにしたということなのです。

私は、IT教育業に携わっており、プログラミングスクールの講師や企業のエンジニア研修の講師をしてきました。だからこそ、偏った意見になるかもしれませんが、エンジニアを本気で目指すならば、学習にコストをかけるべきです。無料の教材やYoutube教材が世の中にはたくさんあります。しかし、それだけでは不十分だと感じています。

現役のエンジニアに質問しなければ知り得なかった知識、体系的に学習しなければ身につかない知識がIT業界には五万とあります。例えば、このインターネットの世界は「TCP/IP」というルールに従って構築されています。例えば、「Windows・Mac」以外にも「Linux(リナックス)」というOSがあり、世の中の多くのシステムはこのLinuxによって構築されています。

こんなことを独学だけで学習できるでしょうか?あなたがよっぽど優秀で、多くの情報を処理できるならば、YESかもしれません。しかし、多くの方からするとNOになるはずです。もし、1ヶ月以上、エンジニアを目指そうと考えていた方で、今のことを知らなかったならば、危機感を覚えるべきです。

私が運営するITスクールでは、学習1日目にして、先ほどの事実を知ります。この学習環境の差のまま1年経つと圧倒的な差が開くことになるのは明らかでしょう。

エンジニアは、他の職種に比べると給料の高い業界です。独立したり、フリーランスになれば、リモートワークとも非常に相性のいい業界です。そのような生活を本気で目指すならば、それなりの額を出して、プログラミングスクールや学習施設で勉強をする価値はあると考えます。

どうすれば、高い成功率でエンジニアになれるのか?

この記事で一貫していますが、答えは「スキルを身につけること」です。圧倒的なスキルを持っていて、転職できなかった人を見たことがありません。だからこそ、あなたには「スキルを身につけること」にこだわってほしい。スキルこそ命なのです。

私が運営するITスクールRareTECHにこんな記述があります。
「転職は、スキルが保証してくれる」

転職保証なんて必要とする人材にならないでください。エンジニアとして生きていくには、スキルが必要なのです。スキルを身につけた先に、あなたのエンジニアとしての輝かしい未来が待っていることでしょう。

ITスクールRareTECHのHPから抜粋

では、具体的にどのようなスキルを身につける必要があるのか?

この答えは、以下のような内容です。非常に幅広く、エンジニアスキルだけでなく、ビジネススキルも身につける必要があります。

特に、「インフラ」や「IT基礎」の知識をおそそかにして、「プログラミング」の学習ばかりしている人が日本には多いです。エンジニアになることは、何も「PythonやJavaを勉強する」"だけ"ではないのです。もっとたくさんの幅広い知識が必要なのです。

エンジニアに必要な知識

これらの知識は、どのITスクールで学んでもいいと思います。ただ、実際にご自身で確認いただきたいのですが、私が見ている限り、上の内容を全て網羅している学校は、2023年現在、見当たりません。そのため、網羅しようとすると、複数のスクールをまたいで学ぶことになります。

そこで私は、RareTECH(レアテック)を作りました。人よりもプログラミングがちょっとできる量産型エンジニアを目指すのではなく、基本的な知識から高度な内容まで網羅した圧倒的知識を持つエンジニア=「希少型エンジニア」を育成するスクールです。

カリキュラム期間も長く、1年 or 2年の選択肢しかありません。間違いなく、日本一長いカリキュラムです。しかし、これほどの時間を費やして圧倒的な知識を持ったエンジニアになれば、エンジニアとしてのキャリアは必ず明るいものになります。

そして、なぜエンジニアにはこのような幅広い知識が必要なのか?量産型エンジニアになってしまうと、どのような未来が待ち受けてるのか?本当に30代でも転職が可能なのか?という内容については、RareTECHの無料体験授業で毎週お話ししています。

登壇講師は、時給単価1万円超えの講師が行いますので、参加して損することはありません、むしろ得です。また、無理な営業は一切しませんので、ご安心ください。もしかしたら、登壇するのは私かもしれません。その時は、是非ともこの記事を読みましたと教えてくれると嬉しいです。ご予約は、下のリンクからお願いします。

無料体験授業はこちら
*席数に限りがありますので、お早めのご予約をお勧めします。

最後に

エンジニアに必要なのは、若さでも、ハツラツさでも、実績でもない。必要なのは、「スキル」なのだ。このことをもっと意識してほしい。スキルを身につけることにもっとこだわってほしい。

もし、あなたがエンジニアとして転職できなかったならば、それは30代だからでも、40代だからでも50代だからでもない。ただ単純に「スキル不足」なのである。

本気でエンジニアを目指すならば、その判断は、とてもいいことだと思う。私自身も、エンジニア一筋で活動してきたが、リモートワークで多くのお給料がもらえて、好きなアプリが作れて、自分が憧れたエンジニア像に近い生活ができていると思う。

これは、私の運が良かったからでも、若くして始めたからでもなく、「スキルがあったから」である。人一倍勉強してスキルを身につけたからである。この記事を契機に、あなたの学習意欲が向上し、少しでもスキルを身につけようという気持ちになってくれれば幸いである。

もっと詳しく話を聞きたい方は、是非とも体験授業でお会いしましょう。

無料体験授業はこちら
*席数に限りがありますので、お早めのご予約をお勧めします

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こんな記事も書いてるので、良かったら読んでみてほしい。私の学習記録の全てである。


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