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『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』感想メモ

中島聡『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』の感想を書いていきます。


長い時間作業をしていたり、夜遅くまで作業することが素晴らしいという考えを学生ながらにして持っていたが、
早く物事を終わらせ余裕を持ったほうがいい、というのが本書である。

上記のことは当たり前と思うかもしれないが、著者がマイクロソフトでWindows OSの開発を担当したと思うと説得力が増す。

本著を参考に人生が変わる時間術をしていきたいと思った。


スラックを持て

スラックとはたるみ、ゆるみといった意味の英語で、心理的余裕を表す。

逆に、スラックを持っていないと、睡眠不足、徹夜、不安を抱えることになる。

スラックがない状態が続くと、どんどん生産性が落ちてしまう


スラック不足に陥る原因は、ラストスパート思考にある。

これは、最後の最後に本気を出せばいけるだろうという思い込みである。

締切間際になって作業の難易度に気づき、間に合いそうにない状態になるのが、この思考法の典型例である。


本著では、この思考法をAくんという部下を登場させて説明されるが、
ラストスパート思考は私そのものだった。

締め切りを守って、完成度の高いものを作りたいなら、スラックを保つ必要がある。


プロトタイプを作れ

細かい部分を無視して、大枠を作ったものをプロトタイプ(試作品)という。

まずそれがどのようなものかをプロトタイプを作ってみて、
イメージを固めると作業がはかどる。

プロトタイプがあれば、他者にイメージを伝えることも簡単でき、
難易度もだいたい把握できるのでスラックも生まれやすい。

また、複数で作業する場合、相手の分担が終わっていなかったとしても、
プロトタイプを作ることで、ある程度作業をすすめることができる。


プロトタイプを作ることは、仕事をやりやすくすることである。


スタートダッシュ時間術

本著のメインの部分であり、仕事を終らせるための具体的な方法が書かれている。

簡単に言うと、
仕事の始めのうちにだいたいのことを終わらせ、後はスラックを持って完成度を高めていこう、というものである。

具体的には、最初の2割の期間で作業の8割を終わらせて、後の8割の期間を使って、完成度を100%に高めていくものである。

2割の期間で作業の8割を終わらせるために、20倍界王拳を使う(笑)。


ほとんどの人がラストスパート思考を持っていると思うが、
これを矯正するためには、上記のスタートダッシュを切るしかない。

20倍界王拳は本気モードということだが、常に本気を出していると疲労が溜まってしまう。
始めだけ本気を出して、余裕のあるときに細かい作業をして完成度を高めていこうという意味である。




私は課題やスライド発表などいつもギリギリで、終わらないことも多々あった。

不甲斐ない自分と思っていたが、このスタートダッシュで私のラストスパート思考を矯正したいと思った。


やろうと思ったこと

・スライドやプログラムを書くときはプロトタイプを作る。
・締め切りと作業期間を設定し、2割の期間で8割の作業を終わらせるように心がける。
・午前中の間に20倍界王拳を発揮して、さっさと作業を終わらせてしまう。

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