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交響曲第1番ハ長調(ベートーヴェン)

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、ベートーヴェン作曲の『交響曲第1番ハ長調』です。(数字は1-258・名曲解説全集第1巻-P257)


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン先生。1770年-1827年(56歳)の、ドイツの作曲家でしたね。

弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調の回ヴァイオリン・ソナタ第4番の回「エグモント」序曲の回ピアノ・ソナタ第8番ハ短調の回に続き、5回目の登場です。


本日の曲は、『交響曲第1番ハ長調』。

これまでも、代表例としてさんざんあげてきた、ベートーヴェン先生の交響曲第1番。

そうです、先生30歳頃の作品です。

そうなんです、早いころから鍛えられて、演奏会にも出演していた先生にしては、交響曲の第1番の作曲時期が結構遅いんです。まぁ、演奏家だったんでわからなくもないですけどね。だからピアノソナタはこの時点で結構書いてます。


ピアノソナタ、弦楽四重奏、弦楽三重奏、弦楽七重奏、数曲の管弦楽曲作品を経て、作品番号として残っている管弦楽の最初の曲のようです。


この頃の復習です。

20代中盤当たりから始まった難聴が次第に悪化しており、この曲の2年ほど後にあたる32歳ころには、ハイリゲンシュタットの遺書が書かれることになっている、そんな時期です。


この曲、ベートーヴェン先生自身が指揮をして収入を目的として開いた最初のもので、この演奏会では、モーツァルト先生の交響曲、ハイドン先生の天地創造より、ベートーヴェン先生のピアノ協奏曲(多分2番で、先生のピアノ演奏)、ベートーヴェン先生の弦楽七重奏、ベートーヴェン先生の即興ピアノ演奏、そして本日の交響曲第1番、という豪華なプログラム。

モーツァルト先生は9年前に亡くなっており、ハイドン先生はまだご健在。


この交響曲第1番、初演の評価はイマイチだったようです。七重奏が喝采を浴びたりとか、管弦楽法が偏っていたりとか、演奏技術とか、いろいろあるようでしたが、理由の1つのこの作品の第1音があるようです。


その時点で大人気の音楽家。感覚としては、「ベートーヴェン待望の交響曲発表!」みたいな感じ。

モーツァルト先生、ハイドン先生、サリエリ先生の影響が色濃い時期。

その第1音が、不協和音と言っていいのでしょうか、ぶつかっている和音でスタートするのです。

この第1音を聞いて、やっぱりベートーヴェン先生は天才だなと思うわけです。ベートーヴェン先生ってイメージ的には、「クラシック音楽の権化」みたいな感じかと思いますが、実際は新しい音楽にチャレンジしていく方だったんですね。

古典派→ロマン派の潮流を作った張本人なわけです。

世界のみんなが期待をしている曲の第1音の期待を外す。

良いじゃないですか。


ぜひ、耳を澄ましてお聞きいただきたいですね。


本日の音源は、TatanBrownさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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