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「やってもやらなくても結果が変わらないこと」は考える必要がない

今回は考えすぎる人向けの話です。

良く言えば「リスクマネジメント」をしている。
悪く言えば「無駄なこと」をしている。

私も心配性なのでわかります。私も「やらなくてもいいこと」を考えすぎていた時期がありました。ここで悩むのが「やらなくていいこと」ってどんなこと?ということだと思います。

■ 「やらなかったらどうなる?」を考えてみる

例えば「家族のために夕飯にカレーを作る」という任務があったとします。そこで心配性のあなたは考えます。

「停電になって炊飯器が使えなくなるかもしれない」
「飯ごうを用意しておこう!」

これが「やらなくていいこと」です。

なぜか?

ここで「やらなかったらどうなる?」を考えてみます。

■ 停電になった状況を想像してみる

ご飯が炊けないくらいの停電です。
結構な長い時間の停電だと思います。
部屋は暗く、エアコンも冷蔵庫も止まっています。

そんな状況であなたは誇らしげにこう言います。

「こういうこともあろうかと飯ごうを用意しておいたんだ(ドヤ)」

こうしてあなたは停電の中、もくもくとカレーを作り続け任務を達成するのです。みんなに褒められると信じて・・・。

■ それどころではない!

きっと家族に怒られるでしょう。

部屋が暗くて、エアコンも冷蔵庫も止まっている状況です。明かりを確保し、保冷剤や氷を使って、冷蔵庫の食品を少しでも長持ちさせるための作業をしなければなりません。状況を把握するために情報収集もしなければなりません。寒ければ暖を取る方法を考えなければなりません。

果たしてカレー作りが出来る状況でしょうか?

つまり、停電を想定してカレー作りのためのいかなる万全な準備を整えたとしても、それが活かされることはないのです。

■ 実際の仕事でもこのケースが多い

上記の例だと「そりゃそうだ!」ってみんな思うのですが、実際に仕事でもそんなことがよくあるのです。私が良く言うセリフです。

「それ、やらなかったらどうなるの?」
「それ、やらなかったら誰が困るの?」

上記例でいうならこうなります。

部下「停電に備えて飯ごうを準備します!」
私「それ、やらなかったらどうなるの?」
部下「停電の中でカレーが作れません!」
私「それ、やらなかったら誰が困るの?」
部下「・・・」

「それって考えすぎじゃない?」と思うことがあったら、上記2つの質問を試してみてください。意外と使える質問です!

やらなくてよいことの基準は「やってもやらなくても結果が変わらないこと」です。


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