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『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』を読んだ感想・要約など。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの立て直しなど、数々の偉業を成し遂げたマーケター、森岡 毅 氏の著書。「天性のリーダーでなくても、リーダーシップは執れる」というのが一貫した主張で、それに氏の経験を交えた逸話が肉付けされています。

いつも通り、特に気になった箇所を3つ抜粋して備忘録noteとします。

ただ、これはVannというスモール会社を組織にしていこうとする私の意識が大いに影響して拾った3つかも。本書が語る内容は、より壮大で鬼気迫るものがあるので、少しでも興味をおもちならぜひ読んでみてください。

『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』

個人よりも集団の方が儲かる可能性が高い。

人間は社会性動物であり、個よりも集団で力を発揮する生き物。だから、個人で稼ぐよりも集団で稼ぐ方が良いですよね。といった話です。

これは言い換えると「組織のリーダーになる方が稼げる=リーダーになるべき必然性がある」という話で、ここだけ切り取ると普通の話。ただ、個人的には会社員をやめて独立以降、フリーランス的な働き方が長く、この視点は正直なかったため目から鱗でした。

Vannのメンバーが増える中で、トップである自分は「いかにメンバーに稼いでもらって、比例してVannという会社を大きくする」ということを考えていたので、とても腹落ちしたのでした。

リーダーシップが欠如している人は、自分のことで頭がいっぱいで、外向きのことに関心がないのです。

小さなハンマーでガツンと殴られた感覚がありました。Vannを創業して7年。私は「リーダーになりたい」でも、「組織を引っ張りたい」でも「社会問題を解決したい」でもなくて、長らく自分が生き延びることで精一杯だった気がします(その辺りの話はこのnoteで)。

森岡氏は、さらにこのように述べています。

(そのような人は)そもそも社会や共同体にも関心が薄く、外の世界が自分にとって都合が悪くならないように「誰か何とかしてくれ」とは願うけれど、世界に対する自分の位置付けは常に受動的です。自分が平穏無事であればよくて、自分の中で完結する"内向きの欲"だけで意識が閉じています。

出典:『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命

まさに"内向きの欲"。自分(と自分の会社)が生き延びることに精一杯だと、見える世界がとても小さい。無論、生き延びることが大前提なので過去の自分を否定しているわけではないのだけど、経営者としては良い状態とはいえません。

端的に言うと「視座が低くなる」。何も「世界を変えよう」みたいな話ではないのですが、集団を動かしてより大きな課題解決や価値創造をしたいと思ったら、 "外向きの欲"はぜったい必要ですね。

「リーダーシップを執ることが自己保存に繋がる」という成功体験による刷り込み。

これを私は内なる世界を守りたい(平穏に生きたい)自分を鼓舞するためのロジックだと受け取りました。

Vannは創業当初と比べてかなり売上規模も伸びました。ただ、組織化・仕組み化をほぼやらない状態での成長の限界は見えた感覚があります。

つまり、このままのやり方だと停滞するのは確実。この状況を理解しているので、「リーダーシップを執ることが自己保存に繋がる」はすぐに理解。言葉にしていただいて、ありがとうございます!といった感覚です。

感想というか、よもやま

高校生くらいまで「リーダーになりたい」だった自分が、今はその欲望はなく、むしろ「リーダーにならないとね」という必然とともにいる気がします。

企業のオウンドメディアやら、コンテンツに関わる仕事も7年ほど。コンテンツ・クリエイターを率いて、より大きな展望を描きたいと思います。

ご紹介した本はこちら。
『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』

それでは!


ありがとうございます!好きな本を買うか、旅に出ます。