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Founder of jian at 学芸大学 Chai & tea “Kampo” cafe OPEN 7月 Call me Takk. / タク

最近の記事

春の嵐

2021年3月2日。 東京は春の嵐。 僕は曽我部恵一の「春の嵐」を聴いている(バスに揺られて家路を急ぐ)。 春が来る予感と、風がごうごうと街路樹を揺らす様子に、言いようもない小さな興奮を覚える。 そっと心を沈めるように、目を瞑ってみる。 最近の自分は、以前よりも注意深く物事を見るようになった。家にいる時間が増えた分、目がいく先は外よりも内。 特に自分の内面を見ようとしている。 「本当に大切なものは目には見えない」とは、『星の王子さま』に出てくるキツネの言葉だ。

    • 雨と夏草と土

      雨がパラついた午後 川原を走る1・2・3 早くもなく遅くもない 一定のリズムを刻んでる 雫が表土を打ちつけて 大地の匂いが満ちている 1・2・3と呼吸の音 同じ間隔 繰り返す 夏草が風に揺れた夏合宿 いつかの感覚 蘇る 大きなプロペラ回ってた 僕はその下 走ってた 18年しか生きてない 僕はその日を走ってた

      • 母の優しさとヨーグルト

        子どもだった僕は菜の花が大嫌いだった。菜の花が食卓に出るたびに不平不満をよく口にしたものだ。「苦いから食べられない」とか「茎だけ残していいか」とか「なんでこんなもの出すんだ」とか。いま思えば月に一度か二度は菜の花が出ていた気がする。母が僕の好き嫌いを無くしたいと、きっと意図的に菜の花をたくさん出したのだろう。 菜の花に限らず野菜は全般あの手この手でよく出た。いろんな種類の野菜をバランスよく食べるのがいいと、母は口癖のように言っていた。 野菜だけではない。いま思えば食事はほ

        • 「西洋的な自由」と「東洋的な自由」に関する500文字のメモ

          「自由」の意味を知る上で、鈴木 大拙 先生に学ぶことは多い。今日はその一端を500文字のメモに残しておきます。 いわく、自由には「西洋的な自由」と「東洋的な自由」がある。 西洋的な自由とは、フリーダム。つまり、束縛からの解放を指す。 フリーダムが特徴的なのは、はじめに束縛があること。 束縛は、「固執 / 執着 / 固定 / 強要 / 否定」などの言葉に言い換えられるかもしれない。 日本で広く知られている「自由」の概念は、西洋的な自由に近い気がする。 悲劇のヒロイン

        春の嵐