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Aunaの1年を振り返って思う3つのこと(共感・なんとなく好き・美意識)

Aunaをスタートして1年。この1年を振り返って思う3つのことを書きます。

すごく残念だけど、正直この1年は「飛躍の1年」にはならなかった。「2017年11月:クラウドファンディング開始」から、「2018年2月:NICE n EASY製品化(*1)」を経て、7月に新メンバーが加入。でもうまくいかなくて、結果そのメンバーは1ヶ月で去ってしまいました。(*2)

「面舵いっぱい!」と舵を切って大海原に向かったものの、すぐ引き返すみたいな。めちゃめちゃエネルギー使ったけど元の場所。みたいな1年だった。

そんな1年を経て思う3つはこれです。

<3つのこと>
1. 共感がすべて。
2. 「なんとなく好き」でいい。
3. 美意識はあるか?

Auna(旧NICE n EASY)についてはこちらを!:「添加物を入れるのが前提だということに驚いた」。日本の食品業界の常識を変える“粉食品”を生み出した男

1. 共感がすべて。

星の王子さまに出てきたキツネは「本当に大切なものは目には見えない。」と言ったけど、僕もAunaを始めてから何度も「目には見えない何か」の存在を感じている。

Aunaはスモールブランド(*3)ゆえに金銭的なリターンを潤沢に用意できない。したいけどできない。そのジレンマはすごくある。それでも動画に出てくれたり、何らかの形で力を貸してくれたり、Aunaに参加してくれたりする人たちがいる。

クラウドファンディングの時に強く感じたけど、人がお金や時間を使って動く理由は単純じゃない。モノの対価としてお金を払ったり、わかりやすいリターンのために時間を使うことが全てじゃない。

その行動の根底には共感があると思う。(あるいはそう信じたい。)

綺麗事を言うつもりはありません。共感だけで経済は動かないことはわかっている。でもAunaは誰かの共感から始まっている。だからこそ共感がすべてじゃないか。僕はそんなことを思っている。

2. 「なんとなく好き」でいい。

当初「野菜、果物の約120g分がパウダー12gに凝縮」とよく言っていた。でも機能性で売れば人は機能(その商品ができること)で見る。だからもっと機能性が高いものが出たらそっちを買う。

Aunaはこの戦いから降りる。もう機能だけで買ってもらわなくていい。

これは決して「良いものを作らない」という意味じゃないです。そこは陰ながらがんばります。(そしてちゃんと伝えます。)

その上でAunaは「なんとなく好き」を目指したい。言葉にしてもらわなくていい。感覚とか雰囲気とか。「なんとなく好き」でいい。(そう言ってもらえるように全力で理由づくりをしたい。)

そういう「好き」がAunaを本当の意味で広めてくれると信じている。

3. 美意識はあるか?

僕が会社員をやめてもうすぐ4年。0から今までやってきて思うこと。それは自分の価値基準を持つことが大事だということ。文字にしたら当たり前のことかもしれない。でも逆境ではどうだろう。僕らはいつも試されている。うまくいかない時も自分を信じられるか。

世間の声や成功している人の考えではない、自分の経験に立脚した感覚。かっこよく言えば美意識。そいつがあるか。

Aunaは手っ取り早く利益を上げる案をけっこう無視している。原料も容器も高すぎる。NICE n EASYからAunaの変更も利益を上げる上で必要ない。(余計にお金がかかる)Bar Aunaは労力の割に利益は上がらない。

でも僕にはこの一見すごく遠回りに見えるやり方こそ、Aunaにとって最適な方法だと信じている。もしかしたら間違っているかもしれない。でも自分の感覚を自分が信じないなら、誰が信じてくれるのだろうか。

・・・おしまい。

ここまでの話で(お?)と何か引っかかるものがあったら、ぜひお会いしましょう。イベントもやります。

12月13日:Auna大学(タンパク質と既存のプロダクトについて学びます。)

12月20日:Bar Auna vol.5 @THE LOCAL COFFEE STAND(誰でも気軽に来れるバー。Aunaオリジナルカクテル出します。)概要はこちら

(*1)2017年11月15日にNICE n EASYの名前でクラウドファンディングをスタートして、今年の7月にAunaに名前を変えました。

(*2)ケンカ別れではありません。去り際には笑顔で「がんばってね!」「はーい!」と手を振って別れました。

(*3)明確な定義はないのですが、小資本で立ち上げて戦っているブランドをイメージしています。


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