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お話04 思ったより雑?はじめての心療内科の世界っ

・・・前回のあらすじ・・・

社会人1年目の冬の朝、
自宅お風呂で「うつ症状」を発症した僕。
発見したパートナーに叫ばれながら
人生で初の「心療内科」クリニックへ行ったのであった。
(お話まとめはコチラ)


思ったより雑?心療内科の世界


今回のまとめ
・思ったより普通のクリニック
・思ったより簡単な30分の問診
・”たぶん”、うつですね。
・”とりあえず”、睡眠薬を出しておきます。


心療内科/精神科に、正直良い印象はなかった。
イメージと言えば、”映画に出てくるような精神病棟”の世界だ。

正直、行きたくない。。。
自分もそこに通う一員なのか。。。

と、今思えば
とても差別的で失礼なことで頭を一杯にしながら
心療内科クリニックへ向かった。

実際のクリニックは
駅前のクリニックということもあり小綺麗な内装で、
内科検診に来たような感覚だった。


先生は初老でメガネを掛けた優しそうな人だった。

診察は30分ほどで終わった。
主に、先生からの質問に答えただけだった。
思ったより短かった。

『おそらく過労ですね、
 とりあえず睡眠薬を出しておきます』

おそらく・・・?
とりあえず・・・?

なんとも曖昧な先生の診断に
少しイライラしたことを覚えている。

僕は、
僕が今何で苦しんでいるのか
この症状の原因はなんなのか
どうすれば良くなるのか
とにかく正体を明かしてほしい!!!
教えてくれ!!!

そう思っていた。

もっとこう、
脳波を測るとか、
血液検査でストレスへの脆弱性を図るとか
なんかそういう根拠に基づいた診断では無いのか・・?
ただの会話だけで診断するの・・・?


後々調べて気づくことになるが、
精神疾患の診断は医学が進んだ現代でもまだ曖昧性が高いらしい。
なにしろ、原因が未だに特定しきれていないからだ。

「脳波が○○だったら、必ず”うつ病”」とは
言い切れないのだ。

ゆえに、患者から症状のエピソードや、
今までの境遇エピソード等を聞いて、診断するのが主流らしいのだ。
※脳波を補助情報として測定する医療機関も存在はする

ゆえに、
「これです!!」と断定されることも少ないし、
「これではない!!」と断定されることも少ない。

自分の症状は”たぶん”「過労による鬱」
でも、もしかするとそうじゃないかもしれない。
そんな「得体のしれなさ」を感じた。


また、
とりあえず睡眠薬・・・
という処方にも非常に納得がいかなかった。

なにしろ当時の僕は
「睡眠薬・・・こえぇ」と考えていたから
あまり飲みたくなかったのだ。

とりあえず、
しぶしぶ睡眠薬を飲み始めたが、
やはり抵抗感があり
なんと数日後には辞めてしまっていた。


このときから、僕は心療内科に対して
あまり良い印象を持てなくなってしまっていた。

それからというもの、
診療に行っても、
医者と深いコミュニケーションを取らなくなってしまった。
あまり元気になっていなくても、
おかげさまで元気になってます!と嘘をついてしまったり。。。

とにかく早く、「復職許可」を医師から出してほしい。

それしか考えていなかった。
しかし、これが本当に本当に本当に悪手だった。

結論、僕の休職期間は
この医師とのコミュニケーションミスのせいで、
【1ヶ月】→【4ヶ月】へと延びてしまうのであった。


余談だが

後に、僕は相性の良い医師と出会い、
心療内科との付き合い方は大きく変化する。
そこから学んだことがある。

医師は医学的知識のプロではあるが、
カウンセラー(傾聴スキルのプロ)ではない。
なので、疾患が目に見えない精神疾患の場合
患者から正しく情報共有をしないと診断結果も大きく変わる。

医師なら分かってくれる。
助けてほしい・・・

そんな気持ちで向かうのが心療内科だと思う。
しかし、患者が何も準備せずに心療内科へ向かうと、
思ったより、あっさり、何も見えてこずに終わる。

精神疾患の症状は「当人にしかわからない」
だからこそ、本人が、正しく、積極的に医師に情報共有をすることが大事だ。

医師に助けてもらう、のではなく
医師と一緒に治していく、というのが正しい付き合い方だと
今の僕は思っている。


やびーさん
という漫画家の方がとても素敵な絵柄でお医者様との付き合い方を
漫画にされていたので
共有させて頂きます(*^^*)

やびーさんのTwitterプロフィールはコチラ
https://twitter.com/sukoyaka_yaby?s=20


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