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青春って何歳まで?

またしても、益田ミリさんの本を読んだ。
今回は10年ほど前に発行された『青春ふたり乗り』

若い頃やり残した青春時代の恋愛について自虐を交えつつ綴っていて、図書館で読みながら何度かくすりと笑ってしまった。

青春って何歳までなんだろう?
高校生はたしかに青春。
大学生も青春といえる。
でもわたし、大学卒業する時に先生に、青春はこれからだぞ。と言われたな。それは、恋愛に限った話じゃないんだろうけど。


このエッセイで、もう手遅れだと語られていた、2人乗り自転車、手作りのお弁当、夏休みのデート、2人で1つのマフラー、手作りチョコレート、第二ボタンをもらう。は、青春ぽい。

ラッキーなことに、わたしの青春時代に起きた出来事でもある。まぁ今となっては黒歴史的部分もあるが。それでも、もうこれから先2度と経験することはないだろうという意味では、貴重だ。

自分の思い出は置いといて、街中の高校生はほんとうに眩しい。

もしかすると、振り返って眩しく感じる時代はぜんぶ青春なのではないか?
青春かどうかは眩しさレベルで判断するのかもしれない。知らんけど。
高校生を眩しがる20代の今も、将来振り返ると案外眩しかったりするのでは?

と、思ったが、今振り返ると、ここ数年の過去は全然眩しくない。まずいぞ。いや、楽しかったし幸せなんだけども。

大学時代、わたしはサークルにも入っていなかったし、同い年の彼氏がいたけどその人は学生じゃなかったので、キャンパスライフはいたって真面目で地味なものだった。恋愛においても、学生同士のカップルに憧れがあった。今でも、、。
授業をサボってデートしたり、大学の食堂や中庭で彼氏とランチを食べたり、図書室で一緒にレポート書いたり、海ではしゃいだりしたかったなあ。
でももう手遅れ、、。


今しかできないことって、その時には気付けないで時が経ってから、あれはもうできないなって気付くことが多くないか?
今はできない"あれら"が青春の正体なのか??


社会人になってからは、何度かデートらしきことはしたけど、好きとか付き合うとかなかったし、今なんてデートすら懐かしい。


はっ!!もしや、今わたしが夢見ている妄想も、手遅れになる日が来るのか!?


まぁ、いいんだけど。期間限定のものを逃したのが、ちと惜しいだけで、ほかに手に入れた思い出がたくさんあるし。
なんだかんだそんな青春を過ごした自分に満足しているから、益田ミリさんも手遅れだと言いながら、笑い話にできるのだ。それにわたしも便乗させてもらおう。


穏やかで優しい日々も素晴らしいけど、まだキラキラ眩しい思い出がほしいと思ってしまいます。
今しかできないこと、あるかもしれない。
恋したいなァ。

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