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青春18きっぷで出かけよう! 桜満開のアプトの道・信越本線横川駅

なにかと慌ただしい年度の切り替わりでした。
noteをゆっくり読む時間も、書く時間もなく…。
家族旅行もままならず…でも、それではイカン!と無理やり計画を立てて、4月最初の土曜日に、日帰りで出かけました。

家族は、リッチに優雅な旅行が好きなようですが、計画は人任せ。一方、私が好きなのは青春18きっぷ旅。早起きして電車に乗り、たくさん歩くスパルタ日帰り旅行です。
けっきょく私主導で出かけるので、今回も18きっぷ旅。ぶうぶう言われるけれど、文句あるなら自分たちで計画を立てなさい(笑)

とはいえ、母も毎日お疲れなので、グリーン車で快適に行くことにしました。
東京駅で朝食用の駅弁を買って、上野東京ラインに乗り込み、群馬県の高崎駅へ向かいます。

朝からがっつり食べますよ! と言いたいけれど、加熱式のため、あげ底が…💧 美味しかったけれど、この倍は食べたいかな(笑)

高崎駅で信越本線に乗り換えて横川駅へ。

車窓から見える妙義山がかっこいい!

高崎駅から30分ほどで終電・横川駅に到着です。信越本線は、かつて高崎から長野を経て新潟まで結んでいましたが、新幹線の開通により、横川-軽井沢間は廃線となってしまいました。

横川駅といえば、おぎのやの峠の釜めしが有名です。駅に併設して売店がありました。

ホームでも駅の外でも買えるようになっています。今回、ここで食べるのは釜めしではなくて…。


土日限定の親子そば。
自家製の生そばに、甘辛い鳥むね肉と卵の天ぷらがのっています。卵の天ぷらは、黄身が半熟でトロリと美味しい。釜めしもいいけど、駅そばもいい!

…食べてばかりですが、そろそろ歩きましょう。

横川駅のすぐ近くに、アプトの道というウォーキング・トレイルがあります。アプトの道とは、横川駅 から碓氷第三橋梁(通称・めがね橋)を経て熊ノ平まで続く、旧国鉄信越線跡の遊歩道。今回は、ここを往復します。

碓氷峠鉄道文化むらを横目に見ながら歩き始めます。

ちょうど桜が満開でした。

この日、ようやく春を心ゆくまで楽しんだ気がします。
ふだんの生活の中で「桜が咲いた」と頭では分かっていても、仕事や雑事に追われて、ただ眺めているだけでした。日常から遠く離れた場所で、ようやく桜を見て心が浮き立ち、これが旅の効果かと実感。

旧丸山変電所。
明治45年に建設された煉瓦造りの建物で、国の重要文化財です。


桜とレトロ建築、相性がいいですね。

アプトの道は、いくつものトンネルを通ります。かつては、ここを蒸気機関車が走っていたんだなぁ。

トンネルの中はひんやりと冷たく、これからの季節にちょうど良さそう。

碓氷第三橋梁、通称めがね橋。こちらも国の重要文化財です。

めがね橋の上も遊歩道になっています。
下に降りる道もありますが、帰りに寄ることにして、ひとまず熊ノ平まで歩くことにしました。

遠くに見えるのが、新幹線の開通で廃線となった信越本線でしょうか。残念ながら私は乗ったことありませんが、電車から見るめがね橋も趣きがあったでしょうね。

ここからまたトンネルをいくつか歩き、ようやく熊ノ平です。

山の中で、ひっそりとゴール。
この先もトンネルが続いていましたが、立ち入り禁止でした。

さて、戻りますか。

帰りは、めがね橋を下からゆっくりと眺めます。
青空に映えてかっこいい!

200万8000個のレンガで造られた日本最大の4連アーチ式鉄道橋とか。
威風堂々、美しさと迫力がありました。

めがね橋の下は碓氷川が流れていて、小さな滝が続いています。

滝の音に誘われて、ふらふらと(笑)

碓氷川から見た、めがね橋です。
春は始まったばかり、ようやく木々が芽吹き始また頃。この雰囲気、好きだなぁ。

アプトの道に戻り、また歩きます。
碓氷湖のそばに素敵な喫茶店がありました。休憩しましょう。

娘たちと一緒に行くと、こういうお楽しみを入れないと文句言われます(笑)

ぽかぽかと暖かい日で、テラスでのティータイムは最高! 
お楽しみがあると、家族の満足度がグンと上がりますね。

日帰り温泉も、家族旅行のお約束。
アプトの道の途中にある「天然温泉 峠の湯」に寄りました。…温泉後も、まだもう少し歩くけどね。

温泉のあとは、アプトの道ではなく、国道18号(旧道)沿いの坂本宿を歩きます。

古い建物がぽつぽつとあるものの、観光地化されておらず、一見ふつうの通りに見えます。


でも説明文があちこちの家の前にあり、中山道の宿場町として賑わっていたことを伝えていました。

街道に詳しい方と歩くと、もっと楽しいだろうなぁと思う場所でした。

そして、不思議なモノを発見。

「ミュゼ松井田」とは。

ここは学校ではないのか?(廃校っぽい)

校庭に置かれたアートの数々。なんなんだここは。

船の上の船長室。
だれも居らず、詳しい案内や説明も見当たらず(気付かなかっただけかもしれないけれど)、謎のまま不思議なアートを楽しみました。
「ミュゼ松井田」、一体ここは何なのだ⁉︎  情報求ム!

そして横川に来たら、ここは外せないでしょ♪

「おぎのやの峠の釜めし」を想像した方、ハズレです(笑)

「ミュゼ松井田」のすぐ近く、そして横川駅から歩いて15分くらいのところに麻苧(あさお)の滝の入口あります。麻苧の滝は、ここから更に10分くらい山の中を歩きます。

「やっぱり滝に寄るのかよ」感が漂う家族たち。仕方ないでしょ、母が計画立ててるんだから(笑)

自行滝。
日が暮れかかってきたので、横目でサクッと観て先へ進みました。

自行滝を過ぎてまもなく、麻苧の滝が観えてきた…!
想像以上の良さだったようで、「おおー、これは立派な滝だ!!」と次女が歓声をあげました。

麻苧の滝は、落差約40m。
目の前まで行けて、滝飛沫がふわーっと舞う中で眺めることができます。冬は氷瀑にもなります。

滝つぼのゆらぎも好き。
しばし水の流れと音に身を委ねて、ぼーっと過ごしました。

夫も「こんな立派な滝だと思わなかった」と驚いた様子。駅や幹線道路の近くに、こんな自然豊かな滝があるなんてね。横川、良いところだね。

電車の時間に合わせて横川駅に戻ります。
桜もアプトの道も滝も楽しめて、良い一日でした。

昔は高崎から新潟まで走っていた信越本線。
今は、横川-軽井沢間をJRバスが走り、その先は第三セクターを交えて新潟まで続いています。
とはいえ、線路の終わりはなんだか切ない。

帰りは高崎駅で、だるま弁当を買って帰りました。

おかずが多く、いろんな味を楽しめて嬉しい♪ ビールを飲みながらつまむのに、ちょうど良かったです。

昨年夏以来の青春18きっぷ旅。
家族で桜を観ながら、廃線に重要文化財に温泉に謎のアートに滝に、いろいろ楽しんできました。
さて次は、どこへ行ったか、お楽しみ(笑)


通常料金(おとな IC利用)
東京駅〜横川駅(往復)
2310円×2=4620円

青春18きっぷ 
12050円÷5回=2410円(一回分)
但しグリーン車利用(ホリデー/事前料金)
800円×2=1600円(往復)
合計
2410円+1600円=4010円

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