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マイレビュー 明け方の若者たち

『明け方の若者たち』という映画を観た。
AmazonPrimeでずっと前から気になっていたが、ようやくGWになって、その狭間で、夜に家族が寝静まった時間にひとり起きていたことから、観ることができた。
北村匠海と黒島結菜が主演。
黒島結菜は、クドカンのドラマ、ごめんね青春で生徒会長役を演じていたのが初見。なんて可愛いんだ!と衝撃を受けて、すぐに売れるかなと思ったけど、時代もあってか、ブレイクとまではいかず、ちむどんどんまで長かったな…という子。
その黒島結菜一色の映画だった。
あんまり冴えない男が、つまらない飲み会で出会い、意気投合する、可愛くて、少し大人びた年上女子。東京の大学生のステレオタイプみたいな明大前、高円寺、下北沢でデートやオールをしつつ、新社会人としての苦悩もあり、学生でもない大人でもない、まるで人生のマジックアワーみたいな、と自分たちで語る青春の日々…。
大学時代を関東の地方都市、卒業後は大阪にずっといる我が身にとっては悶えるくらいのザ・東京。下北沢は学生時代に兄を訪ねたり、遊びに行ったりしたが、そんなうっすい思い出にも重なるヴィレヴァンや王将や小劇場というベタなシーン。そこにお洒落で貧乳でサブカル的な女子、しかも沖縄出身。
うーん、完璧すぎて怖い。ありがち、ありえそう、なんだけど、なんかずっと違和感が拭えない。なぜこんな魅力的な女の子が、こんな冴えない男と…。もっと個性的だったりオトナだったり人間的にハイスペックな男のほうが似合うのでは、とだんだん訝しげになってたら、悲しい事実が。
キラキラ眩しい2/3とその悲しい事実の後の1/3の映画だが、後半は正直思い出せない。その後半こそが青春で、共感できるはずなんだけど。ちょっと辛すぎたのかも。あるいは、大したエピソードがなさすぎたのかも。
なお、スピンオフも観たけど、そっちを観ると、こっちの映画の価値が半減します。
ちなみに、マカロニえんぴつの超名曲、ヤングアダルトが絶妙なタイミングで流れる。エンディングもヤングアダルトが良かったなぁ。


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