見出し画像

千ノイイネヲ誰二押ス

インスタサブ垢のフォロワー600人を達成した。500→600まで5日は最短記録。Instagram is gameという話。

フォロワー集めを4P分析すると3Pだった

フォロワー集めを分解して捉えるための補助線として、マーケティングミックスの4P分析を借りてくる。

1. Product: 商品そのもの
2. Price: 価格
3. Place: 流通、どこの店舗に商品を置くか
4. Promotion: 商品を知ってもらう手段

本業の方から怒られるくらい乱暴ながら、Instagram運用に読み替えると。

1. Photo: 写真や投稿そのもののクオリティ
2. Price: (関係ないので欠番)
3. Positioning: どのジャンルのアカウントとして位置付けるか
4. Promotion: アカウントを知ってもらう手段

「インスタ自体がPromotionの手段やないか」「2. Priceを欠番にすると3Pやないか」という反論は受け流しつつ、分解して考えることにはそれなりの意味がある。

1. フォロワー数と写真の腕の再考察(Photo) 

以前の記事で「イケメンの方がモテやすいようなイメージ」とで形容した「写真の腕」は「1. Photo」にあたる。

フォロワー数と写真の腕に関しては「完全に無関係」でも「それがすべて」でもなく、3Pあるうちの1Pを担うと捉えれば今のところしっくりきている。

3. どの本棚に並べられるか(Positioning

書店で間違った棚に陳列された本は売れにくいという話を聞いたことがある。店員さんが間違って陳列しないようにも、見た目と内容(料理、酒、スポーツ、地域情報、カメラ)の整合が求められる。

Instagramもストイックに一貫性が求められるSNSなのに、私の本垢は「本能のままに気が向いた写真を投稿する」ため、料理・酒・地元風景...が混在していた。それはそれで楽しいからいいんだけど、初めてフィードに訪れた人から「何をやっているアカウントか分からない」印象になってフォロバされにくい。新たに開設したサブ垢ではストイックに「一点透視な神戸の風景」に縛って投稿している。

画像1

HUNTER×HUNTERの世界で言うと、制約・誓約によって念能力を強めるようなもので、縛れば縛るほど強い力を発揮する一方で、縛り過ぎると不便もある諸刃の剣となっている。

制約が強すぎると、投稿用の写真を撮るのに苦労したり、商品宣伝に使うには不便(例:一点透視でテーブルフォトは撮れない)だったり、マニアック過ぎて広がりにくかったりするかもしれない。一方で、テーマの選び方が尖っていたら無条件で愛してくれる(例:地元愛を投影してくれる)人もいて、初動の数百人をスムーズに集めるには有効だと思う。

けっこうマーケティングにおけるSTPにも通じる。試行錯誤でなく1投稿目の時点で決めねばならない意味ではけっこう難しいと思う。

4. アカウントを知ってもらう手段(Promotion

Instagramの外に目を向ければ「リアル友達に頼んでフォローしてもらう」も、アカウントを知ってもらうための手段ではある。スケールする方法を模索する意味で、ここではInstagram内でとれる手段を列挙する。

4-1. ハッシュタグを付けて検索の上位表示を狙う(30個/投稿)
4-2. いいね!をかけて相手に意識してもらう(1,000/日程度)
4-3. 自分からフォローしてフォロバを期待する(7,000人程度)
4-4. 広告費を払ってタイムラインに出してもらう(金額次第)

ナンパ界のメタファーで言うと以下のイメージ。やったことないけど。

4-1. 声をかけられる場所に身を置く
4-2. 自分から視線を送って気付いてもらう
4-3. 自分から声をかける
4-4. 財力で視界に入り意識させる

イイネのばらまきは規制されていて、私は「3-2.」のやり過ぎでInstagramから7~10日間のブロックを2回喰らった。

画像6

「3-2.」「3-3.」ともコミニュティを守る大義名分のもとに制限があるけれど、広告料を払った「3-4.」を良しとするのは免罪符を売るようなビジネスだなぁと思う。

千のイイネをだれに押す

無課金で継続的に頑張るのは「3-2. イイネ」になる。RPAよろしく乱暴に自動化すると、精度が下がって千イイネの持ち弾が勿体ないので、今のところ丁寧に手作業している。

千イイネは多く感じるけれど、1時間あたり42イイネと思うと自動化するまでもない数になる。一度に千イイネ付けると制限くらうので、隙間時間に作業する。ソシャゲやってるのと変わらない。

画像4

誰にイイネを付けるかが肝で、フォロー返してくれそうな人を効率的に探すところが上達したので、5日間で500→600フォロワーを達成した。現時点のベストプラクティスは以下の通り。

・Instagramによる「おすすめユーザー」にイイネを付ける。
・イイネを付ける時は、フィードの2番目以降の過去投稿に2~3個だけ付ける。
・自分のフォロー相手のプロフィールから、さらにその人のフォロワーを辿ってイイネを付ける。
・フォロー相手のタイムライン投稿は網羅しようととせず、相手の何投稿かに1回の頻度で、一度に複数イイネを付ける。
・イイネ返しをする。

「フォロー相手のフォロワー」は関心が近い可能性が高いのと、「あの人もフォローしているから信頼できる」意味でガードは下がる。「おすすめユーザー」も協調フィルターなのか互いに近い趣味の人が見つかる。他にも、自分が使うハッシュタグを辿って別の投稿を探す方法もある。同じ方法を続けると効果が訛ってくる感じがするので、見込み客リストは多く持つに越したことはない。

画像2

イイネの付け方の小技として、相手の新規投稿にイイネすると通知の中に埋もれるので、弾数を有効活用する意味で過去投稿にイイネを付ける。1個だけだと「ハッシュタグを順番に付けてる人かな」と思うところ、一度に2個以上を付けることで「プロフィールを見てくれた」と意識してもらえる。たくさん付けると印象には残るけれど、外した時に持ち弾が勿体ないので2~3個を大人数にばらまく。

画像5

ちなみに千イイネはあくまで目安で、開設直後はスパム判定の閾値が低い。持ち弾を使い果たしてたことをInstagramが教えてくれる訳ではなく、あるとき突然に制限がかけられる。だけど、予兆として画面の読み込みがモタつくタイミングが出てくるので、その時に手を止めれば良い。イク前に寸止めする要領。

ゲームのように壁を超える

インスタの仕様変更で使えなくなる可能性も高く、何の流用性も無いTIPSながら、探し当てる過程はゲームみたいな楽しさがあった。

上に書いた小手先の技を実践すれば、写真の腕「1. Photo」に関わらず、「3. Positioning」「4. Promotion」だけで遅かれ早かれ1000フォロワーは達成できると予想している。なぜなら、「イイネを返してくれる人」「フォロバを返してくれる人」として振る舞うことで、相互フォロー相手との利害が一致するからである。

画像3

ただ、1万フォローとなるとどこかで頭打ちになるだろう。なぜなら、「4-2. いいね数」「4-3. フォロー数」には持ち弾に限りがあって、相互関係が成り立たなくなるからである。その壁にぶつかると純粋に「1. Photo」で勝負しないといけないかもしれない。次に攻略すべきゲームのステージになると思う。

「文章でメシを食う」の道を開くため、サポートいただけると励みになります。それを元手にメシを食ってメシレポします。