傾いた標識の寿命、曲がり角エッセイ
片側1車線の小さな道路、車道のようで歩道のような道の傍らにある標識は意外と傾いていたり、根に近い部分が湾曲していたりする。しかし彼らは確かに立っており、すぐに倒れそうな気配はみせない。そんな彼らの寿命のことを思った。今どれほど安定を誇っていたとしても、やはり傾いている以上は、誰かが何かしらの手を加えない限り、いずれさらに傾き、その頭は地につく。おそらくその時が寿命なのだろう。
しかしその寿命は延ばすことができる。例えば足元を掘り出して、真っ直ぐ立て直し、再び土台を固定す