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微睡んでいたい

自分がいま、肉眼でみている'やさしい'たちが
オールドレンズを経てやわらかく、いのりのように紡いでくれる。

ずっと池に繋がれたアヒルのことなんか、きっと誰も考えてない。無機質なものだから彼らに感情の機能はないのかもなあ。
けれどオールドレンズで時間をとめたその切り抜きには、何度見返してもまどろみのなかにいるような
ゆらゆらと浮遊感が緊張をほぐしてくれる。

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いつからか、'感じる'ことが鈍くなってしまった。

子供の頃に感じた'暑い'は匂いも空気も味もあった。
たまにふと思い出して泣きたくなってしまう。あの夏は何処へいってしまったのか、自分の'感じる'ことへの興味が薄れてゆくのがこわい。
20を過ぎてから'暑い'も'寒い'も投げやりになっていたな。
ちゃんと受け止めたい。

思考をとめたら生きやすくなったけれど、それと同時に、いままで自分のなかで存在していたものがぽつりと消えてゆく。
どんどん真空な人間になってゆく

言葉も感情も、自分が忘れなければどこにもいかないから、ふたつ手を繋いでだいじにしまっておいてね

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