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本当に愛しているのなら、自分たち夫婦に合ったルール作りをサボらない

データを調べたことはありませんが、「3組に1組が離婚する時代」だとか。

今よりも、寿命短く、娯楽も少ない一昔前なら、夫婦が一生の愛を誓って添い遂げられる、ということもあったでしょう。

世間を知らず、感情のコントロールを知らず、自分が何ができて何をしたいのかも知らず、相手を理解する術を持たない、若くて愚かな内に。
世の中の、結婚に夢を見せるブランディングに影響されて、何の計画もなく恋愛感情の勢いだけで結婚して。
自分たちの意思なのか、周囲からの圧なのか分からないまま、子供を産み育てても、なんとかなることもあったのでしょう。

でも、どう考えても、現在ある結婚制度は、寿命長く、娯楽も多い今の時代には、合っていないよなと思うわけです。
(時代には合っていなくても、夫婦によっては、合っていることもあるかと思います。)

しかし、結婚制度自体が変わってくれるとしても、何十年か先の話なので、そんなのは待っていられません。自分たちが老いてしまいます。

どんなルールもそうなのですが、「世の中で共通とされているルールはこうだけど、それを前提として、私たちはこうしようね!」という擦り合わせは、多様性を謳う現代において、かなり重要だと思うのです。

夫婦でいうと、「婚前契約書」というやつですね。

昔も今も、資産家であったり、お家がしっかりしている所だと、「婚前契約書」を結ぶことは、割とあるそうです。

ここ数年、周囲が結婚したり離婚したりするもので、俗に一般人と言われる層には、なぜ「婚前契約書」の文化がないのだろうと不思議でした。
皆、会社に入社するときも、住居に入居したい時も、プライベートで何かサービスを利用するときも、気軽に契約を交わしているはずなのに。
なぜ、自分の将来をかなり左右する、結婚というイベントで契約をしないのでしょうか?

「始まってもいないのに、終わりのことを考えるなんて」と言われたことがありますが、世の中にある数多の契約には、必ず、終わる可能性を考慮した、契約解除に関連する要項があるはずです。無い契約は、結んではいけません。

「結婚で契約なんて、ドライな。相手を信用していないのか」と言われたこともありますが、「何を結婚に夢見てるのか」と突っ込んでしまいたくなるわけです。どれだけ愛し合おうが、相手は他人です。恋愛感情はホルモンのバグなので、保てても3年です。そんなものを信じるのは、リスクが高すぎます。

私個人としてはですが、「ふわっとした要件定義とリスクヘッジの元、スケジュールも引かずに、他者を巻き込んだプロジェクトを走らせるなんて、なんてギャンブル好きなんだ。そんな適当な姿勢で仕事をするなんて、むしろ、関係者に失礼ではないのか?」と思ってしまうわけです。

「婚前契約書 見本」なんかで検索すると、様々なパターンの契約書が出てきます。10個も見比べれば、自分たち夫婦には、どんな内容が必要かが見えてくるでしょう。

結婚というのは、夢溢れる素敵なものではなく、ガチガチにガチの契約です。会社でいうところの、M&Aレベルで重みのある契約のはずなのです。

婚姻中の夫婦であれば、今から作るのも全然良いと思います。その場合の名称は分かりませんが…。婚姻契約書??
カップルが同棲する時や、なんならお付き合いから結んでみるのも、おもしろいかもしれません。その場合は、同棲契約書?交際契約書?
よく聞く「いつまで経っても結婚してくれない!」「別れたいのに、別れにくい」なんてお悩みを、予防することができるかもしれませんね。

ギャンブルが好きなら良いのですが、結婚を望む多くの人は、「協力して、安定した健やかな生活を送りたい」はずです。

私は未婚で、あまり結婚願望はないのですが、もし結婚する機会が巡ってくるとしたら、思っていることと、実際にやっていることが矛盾しないようにしたいものです。

個人的メモですが、私が婚前契約書を作るとしたら、更新制にします。
「3年に1回、合意の上で契約を延長するならする。合意を得られないなら離婚」というような内容で。

そうすると、相手に寄り添うことを、怠惰してはいけないなという緊張感になりますし、自分が疲れ果ててしまっても、逃げることができます。

相手の幸せを本当に思うなら、離婚されても困らない自立をすることと、離婚も一つの選択肢だと、可能性を残しておいてあげたいものです。

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