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滝川海老郎
2019年11月29日 18:32
※百合小説です。私の通う高校には図書館がある。図書室ではない、独立した建物なのが、私達のちょっとした自慢だ。いつも放課後、私は彼女と一緒に帰るために図書館で待っている。待っている間は小説を読んでいるのだ。ジャンルは色々、あんなものも、こんなものもある。ついつい夢中になって読んでいると、気がついたら目の前の席に彼女が座っている、ということがほとんどだった。今日も、私が本から目を上
2019年11月25日 23:23
※百合小説です。そんなことは分かっている。あの子が私との距離が近いのは「同性」だからだって。教室で戯(たわむ)れて遊ぶとき。一緒にアイスを食べるとき。一緒に登下校するとき。たまに、あの子が手をつないでくれるのも、きっと、私のことを「親友」や「親しい友達」枠に入れているからだ。でも私は違う。あの子のことを「好き」なのだった。「ほら、マキちゃん、またぼーとしてる。うりうり」