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僕が「秒速5センチメートル」で号泣したわけ(実話)

「大学受験もあるから、しばらく会うのをやめましょう」

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高校2年の夏休み直前に僕のロッカーに手紙が!隣のクラスの黒髪の美少女からだ!
え?一番可愛い女の子だ!

僕が両親がいるスウェーデンに夏休みに1ヶ月ほど日本を離れる直前。
手紙には一度、会って話したいと⁉️

https://youtu.be/B-auiB7AJY4?si=Lnny-dqN1_fjlmLJ

渋谷の文化会館の近くにあるウッディなカフェで夏休み初日にその美少女と会った😃

貰った手紙は明らかに「告白」風だったので僕は浮かれてそのカフェに着くと彼女は先に着いていた。

初夏の風に光に長い黒髪が輝いて揺れてとても綺麗だ。

https://youtu.be/7yDkoyXVFMs?si=P_nXn1noyI_2plSO


そしてその彼女の大和撫子な振る舞いにスッカリ魅き込まれてしまった僕は、夏休みの間、スウェーデンから手紙を出し、彼女からも手紙が来たりして、浮かれていた。

ストックホルムに着くと隣がABBAの家で一度、窓辺に4人がいたりで早く帰国したいと思いつつABBAを聴いてた♬

https://youtu.be/xFrGuyw1V8s?si=4KYaDFNEZLoBN9u2

夏休みから帰ると文化祭で彼女が大好きと言っていた「さだまさし」も演奏し、ウキウキの修学旅行で太宰府天満宮に行くと何と担任女性教師の大学時代からの友達のそのさだまさしさん本人が居て「あ〜ら佐田くん偶然❣️」とか言ってたけど、後から考えたら偶然の筈はない🤣 



https://youtu.be/C_5AcQyINh8?si=KqB0o2TGkW237_sa

彼女は私鉄沿線で僕は市ヶ谷の寮住まいだから朝は代々木駅の山手線ホームで待ち合わせて、一緒に登校したりして冷やかされる

隣のクラスと合同の柔道では乱取りで男子全員から狙われる🤣

帰りは札幌時計台とソックリのラーメン屋さん前を通って送り暗がりでキスをした
https://youtu.be/qkVku3zXWiM?si=UeaQIElHALWiPHe_

彼女は寮のクリスマスパーティーにも来てくれてその美しさに羨ましがられたのは良いけど、Oという奴が勝手にチークダンスを踊ったのは許せない上に「あの人、私の脚の間に膝を入れて来た」と。
それ以来、Oとは口をきいてない。

でも彼女との幸せな日々が続いた。

https://youtu.be/E5ofVsxTPoc?si=ir_bGej3o-p6nyF5

渋谷駅から学校まで彼女と歩いているとたびたび隣のクラスの男子が「彼女だけ」に話しかけてくる。

彼女はいい子だから愛想良く返事するが、幼い僕は無視されて機嫌は良くない。
何なら隣のクラス男子を睨んでた。

「そんな顔しなくても良いんじゃない」と彼女は言った。

https://youtu.be/bbr60I0u2Ng?si=KOuydhlUxnZTF41a

年明けに担任の女性の先生に「あなた内部進学じゃなくて推薦受けたら?」と勧められ
呑気な僕は予想外の話に「へ?」と呟いたが、少し迷い、推薦してくれるなら、と「はい」と答えた。

成績は良かったが推薦とは言え入試に備えてなかった僕はストレスを感じ始めていた。

https://youtu.be/XZlr800Q22Y?si=56gll0uTaMybZxql

相変わらず隣のクラスの男子の当たりは強く仲の良い奴以外からは目の仇という扱いで柔道の授業も、朝の通学時のウザ絡みもかったるい。

【キキとララ】のノートで続けていた交換日記🤣も彼女から「毎日会ってるし書くこと無くなって来た」と言われて辞めてしまった。

https://youtu.be/y7DA5gOXZ-g?si=juULYRwkJY-t6_mS

そんな寒いある日、今となっては思い出せないなんかの理由で口げんかをした時に僕の口から出たのは

「大学受験もあるからしばらく会うのをやめましょう」
という言葉だった。

「なに言ってるの俺!」と心で思いつつ彼女を見ると
怒ったような悲しいような顔をしている。

https://youtu.be/qNxaFM2Gphs?si=7vfmSejBxwebKJW2

すると
「ぅん、わかった、、、」
と彼女は言った。

僕は(え?)と思ったが
口からデマカセとも言えず、

僕は「うん」と呟いて、
その日は時計台ラーメン屋さん前、経由で家にも送らずに、

帰った。

大好きだった彼女と高校時代に話したのは
それが最後になった。

https://youtu.be/ae-K18Wy2Fg?si=Ivb2Tiy6FlYN3vrX

大好きだったし何の不満も無かった彼女に
本心でも無いわがままな別れ話を切り出して
アッサリ別れた
僕は高三から成績がただ下がりした。

周りがハッキリ分かる程、落ち込んでた。


上智大学への推薦入試は何とか受かったが心にポッカリ大きな穴が空いた状態。

https://youtu.be/yICQ4uOw4mc?si=5UkmzS3SO_hCm-lZ

それでも大学生になって真面目に(元カノが高校時代やってた)テニスを始めて
楽しいフリをしていたが
しばらく女の子と付き合う気がしなかった。

一度、渋谷の109で彼女を見かけた気がしたが、違ったかも知れない。こんなところにいる筈もないのに。

https://youtu.be/BqFftJDXii0?si=e4EAVVyGm9JnjN19

大学生のある日、その別れた彼女から電話がかかって来た。

「英語の宿題が分からないので手伝ってくれない?」というお誘いで早稲田通りのデニーズに行く事になった。

僕のいた寮の屋外雨ざらしの駐車場に彼女は真っ赤なスポーツカーの日産ガゼールで現れた。

気後れした。
https://youtu.be/0lR1VoxSttY?si=NciqSDyFiNaJVOu1

彼女は相変わらず綺麗で可愛かったし、
たまたまデニーズに来ていた寮の仲間に目撃された。

目立ちすぎか🤣

デニーズで英語の宿題をやって終わり。

それでも
僕は彼女に忘れられていないだけでも
内心ではとてもとても嬉しかった。

そんな事が何回か続いた。

https://youtu.be/st8CLiLgyE0?si=mMbblLIw9m3xYcm_

何となく彼女は本気で無いのも分かっていた。

英語の出来る元カレに頼ってるという
そのまんまのスタンス。

何しろフったのは僕なんだし。

でも僕はあの高校2年の夏と秋と冬、あの季節に戻りたかった。

https://youtu.be/6vhEGflJT-Q?si=jlJYj8LJcUSBlq7E


そんな大学時代に何を思ったか僕は急に彼女の自宅を訪ねた。元カノが家族4人で暮らしている家だ。

僕知っているお母様が出てくれて「今、居ないのよ」と仰ったので
「近くまで来たものですから。また連絡します。」
と見え透いた事を言った。

山手線から30分はかかる。
https://youtu.be/UoozG5-ydx8?si=JIDCUsUwrSAtKeag


歩いて15分はかかる駅まで帰ろうとトボトボ歩いて時計台ラーメン屋も過ぎた頃、クラクションが鳴った。

振り返ると赤いスポーツカーから彼女が降りて来た。

古いつっかけサンダルみたいなの履いてたけど彼女は相変わらず綺麗だ✨

https://youtu.be/369syIUY8m4?si=TP6Z-FICnxsQg1xd

「せっかくだから夕飯食べてってよ」という元カノに
惚れてた弱味で
ノコノコとクルマに乗って元カノの自宅に戻る。

お母様が半笑いで迎えてくれる😅
夕飯が出て来るのを食卓で所在無げに待つ。

お母様が作る焼き魚の和食晩ごはんは寮暮らしの僕にはとても美味しかった。
https://youtu.be/yGI0QZ4Gk34?si=JbK30dQZ-Kc039Rx

夕飯を食べてたら
何の拍子かお母様が「遅いから泊まってったら」と言い
元カノも「そうよ、そうよ」と言い
僕は「え〜?」と言いつつ
惚れてた弱みと
寒い日だったのと
寮の門限には帰れないから電話して外泊するしか無い感じだったので
何故か元カノの部屋に泊まる事に😅

https://youtu.be/NLHWoPtLNcY?si=b_bsB39C1DIDip9e

彼女の部屋に入り
会ったことがある弟さんのパジャマを借りて(小っ恥ずかしい)
部屋で話した。

彼女の横顔のちゃんとした印刷のポスターがあり「ディスコの【この娘を探せ❣️】ってイベントで使われたの♬」と少し楽しそうに言う元カノ

気後れした😅
(俺が探すわ!)
https://youtu.be/Cc1QzIWWIrc?si=fQNY3nsNtFyXDdjZ

元カノの部屋で寝たけれどキスもしなかった。
手は握ったけど。

大学一年生の男が、惚れてた女の子の部屋で寝るのは拷問って分かって無いよね。

「お父様は深夜に帰って来る筈」とか言ってる。
オレ殺されない?

「好きな人はいるの?」
https://youtu.be/sjjhlc6aa7A?si=pF3zvjlVvJtTKX1o

元カノは灯りを消したベッドから聞いて来た。
僕は床に敷いた布団から「ううん、今は別にいないよ」

「そう」彼女は呟いた。

本当はまだ好きだったけど。

「まだオレの事、好きなのかな」と思ったけど怖くて聞けなかった。

やがて寝息が聴こえて来た。
僕も寝た。

https://youtu.be/ldCti56RP5w?si=dRDf-L3MNOjA-NDW


翌朝僕は生きててお父様は帰って来なかったみたいだった。

朝早くに起きてお母様に美味しい朝ごはんを作って貰って、弟さんとは「こんにちは」「こんちは」と挨拶した。

物凄く朝日が眩しい朝、彼女いや元カノは赤いスポーツカーで駅まで送ってくれた。

小っ恥ずかしい😅
https://youtu.be/KfxMI24HqEU?si=6XfN_eG2JCppX96v


それから時が過ぎ
大学三年生で僕には初めて年下の彼女が出来て、その後、就職した。
年下の彼女とは別れてしまった。

元カノはメーカーの銀座ショールーム勤務と噂に聞いた。

今度は本当に近くを通ったので訪ねてみたら、会えた。
相変わらず綺麗だった。
笑顔も素敵だ。

https://youtu.be/V9Sbzny-Jo4?si=195gEs7CWwbtS7CM


ショールームでは彼女は明るい表情をしてくれた♫
僕はデートに誘うでもなく
少しだけ話して帰った。

でも、その数年後、元カノはお医者さんと結婚したと風の便りに聞いた。


僕は最初の結婚をした。


その頃はお互い年賀状のやり取りだけで何年も過ぎた。

ある夜、「洋館の暗い部屋にその彼女が居て、そこで話して、外へ出たら遊園地🎡のメリーゴーランド🎠があって、一緒に乗って凄く楽しかった」夢を見た。

夢の全体はもっと長かったたけれど。

夢が余りにリアルで思わず元カノに手紙を書いた。


1週間ぐらいして彼女いや元カノから「面白い物語ですね」という短い返事がメールで来た。
僕がメアドを書いていたからだろう。

僕はメールで「本当に見たんだよ」と返事して
彼女からは「不思議ね」と。

その後、僕は離婚してしまった。


さらに時が過ぎ2007年。

コミックスウェーブのK君が新海誠監督の新作「秒速5センチメートル」の新橋ヤクルトホールでの試写会に招待してくれた。

見終わった僕はボロボロに号泣していた。

K君は劇場出口にいて僕を見て「良かったでしょ」とニッコリ笑った。



来年、秋、劇場実写版の「秒速5センチメートル」が公開になるらしい。

実写化?
「そんなの成り立つかな?」
と思いつつ
観に行くんだろうな😅


もう号泣しないように頑張ろう🐶

大丈夫🙆


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