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海遊館を事例にビジネス力でも鍛えようか

こんにちは。タキエルです。

今回はちょい真面目なビジネスのお話。

でも固くなりすぎずに
学べるような内容です。多分。


さて。

現代社会を生きる上で我々は、
経済活動を行うのは欠かせないですよね。

その「経済活動」を
より高いパフォーマンスで行うには

ビジネス力の向上が必須です。


私が考えるビジネス力とは、

「あらゆる事象を数字に置き換えられる力」


だと定義づけています。


例えば、営業は大体は会社から
ノルマと言うか、年間目標が課されます。

そこで、目標を達成するために

「とにかく頑張る!」

っていう曖昧な目標ではダメなわけです。


目標達成するためには
月にどれくらいお客様を訪問して、
何件の打合せを行って、
何枚の見積書を作成して、、

という、数値目標を掲げて実行する、
というのがとても重要になってきます。



これは受験生でも同じですね。


志望校の受験日から逆算して、
それまでに偏差値は今から20は
上げておかなければならない。

だとすると、
今月末までに数学のこの分野は
ここまで進めないといけない、

となると1日にここまでの量を勉強する

そして実力の確認のために
何月に模試を受ける

といった感じで、
数値ですべて管理する。

経済活動、ひいては
人生において目標達成のためには
数字の意識は必ず必要になってきます。

裏を返せば、この「数値管理」を
実践する回数が多ければ多いほど
ビジネス力が上がります。

結果的に収入も上がります。

いやまじで。


とは言え、この


「数字に置き換える」

というのは最初自分は
あまり好きではありませんでした。


なぜなら、その数字は元を辿れば
人間であり、人間には感情があるのに
無機質な数字で見るなんて、
なんか冷たい感じするよなあ、

って思ってたんです。


でも。


数字で管理するからこそ、
自分たちに足りないものが見えてきます。

足りないものを埋めていくには、
必ずお客様の満足度を上げる方法を
真剣に考える必要があります。



なので、一見無機質でも
突き詰めればサービスの品質向上を
真剣に考える行為でもあるというわけです。

自分たちのためでもあり、
お客様のためでもあるという事ですね。


そう考えるようになってから、
数字で要素分解するというのは
特に抵抗なく実践できるようになりました。

で、その習慣を続けることで
ビジネス力の向上にもつながり、

今の会社の経営にも最年少ながら
携わるようになりました。


他にも売上だけじゃなく、
人材マネジメントでも役立ってます。

実際に自分だけじゃなく
組織の上に属するマネージャーとか
管理する側は数値管理やってますよね。

業務遂行する上で必要なので
やっているという事も言えますが、
それができる能力が上に行くほどに
求められるというのは間違いないですよね。


なんだったら個人事業主でも
数値管理はマストです。

経済活動を効率よく、
かつ高パフォーマンスで行うには
数値管理はマスト、っちゅうわけです。


でも、マネジメントする立場になってから
急に数値管理しろと言われてもなかなかできん。

なので、プレイヤー層であっても
その頃から意識して実践する習慣が大事です。

むしろ日常生活でもそういったことを
習慣にしておけば、かなり仕事に役立ちます。


仕事に役立つってことはビジネス力が上がるので
我々が避けては通れない経済活動において
高パフォーマンスを出し続けられます。


慣れれてしまえば ほぼ無意識レベルで
高いパフォーマンスを発揮できます。

言うなれば、
自転車や水泳や自動車の運転
みたいなもんなわけです。

最初はしんどいし慣れるまでは大変だけど、
慣れてしまえば勝手に体が動く的な感じ。


私は日常生活でも「数値管理」を
気づいたらやっちゃってます。


先日、海遊館に行ったときもやってました。


そのときの話をします。



海遊館ってのは、皆さんご存知
大阪で1番大きな水族館です。

てか面積で言うと
世界でも有数な規模で、
日本では2位の面積みたいです。
(ちなみに日本一は名古屋の『名古屋港水族館』)


日本で2位ってのは驚きましたね。

鳥羽水族館行ったことあるんですが、
そっちの方がなんとなく大きいイメージでした。

鳥羽水族館は3位だとか。
まあ似たようなもん。


あ、でもひとつの水槽だと
海遊館が日本一大きいみたいです。

確かに、1番でかいところは圧巻ですよね。


で、そんな海遊館、
開園してもう30年以上経つんですが
今でもめちゃくちゃ人気です。

こないだ行ったときは
入場券を買うまでに30分くらい並びました。


その並んでいる時にふと考えたわけです。


「海遊館って、どんくらい売上あんのかな」


と。


ビジネス力=数字に置き換える力
と言った通り、何でも
こうやって考えちゃうんですよね~。


で、海遊館の入場料はと言うと
最安で大人1枚2700円。
時期によっては3,500円も。


海遊館のチケット代


海遊館も、日や時期によって値段が変動する
ダイナミックプライシングを採用してますね。

ダイナミックプライシングはディズニーやUSJ、
野球やサッカーのチケットにも採用されてます。

まあ普通にホテルとかでも
安い時期と高い時期があるのも、
いわゆるダイナミックプライシングですね。

それはさておき。

まあ大体ざっくり計算で
3,000円/人ということにしましょう。


で、受付のところを見てると
大体1分に4人くらい捌いていました。

子連れの団体とかも合わせると、
大体1分あたりに入場できるのは
7~8人くらい。

てことは、大体ざっくり1時間で
480人くらいは入場できてるな。

というのがわかります。


んで、営業時間は日によって変わるが
おおむね10時間くらい。

と考えると、1日で

480(人/時間)×10(時間)×3,000(円)
=14,400,000円

の売上があるという事がわかります。

じゃあ年間は、となると

休館日を考慮して
14,400,000×360(日)
=5,184,000,000
51億8400万円

という数字になりました。

この計算をしてみたあとに、
実際に入場者を調べてみると
年間200万人くらいでした。

自分の計算だと
172万人くらいだったので、
実際にはもう少し売上が高そうですね。


ここで大事な公式をば。


売上ってのはざっくり言うと
以下の公式で計算できます。

売上=客数×客単価×回転数


もっと細分化できますが、
ややこしいので今回は省略。


で、今回自分がざっくりこの公式を基に
計算して売上を出してみました。

ただ、客単価は入場チケットのほかに
物販、すなわちグッズの販売もあるので
そっちも考慮しないといけないですね。


水族館は大体が出口のところに
物販コーナーがあります。

グッズはそこで確認する事とし、
ここからは水族館を純粋に楽しみました 笑


ちなみに、個人的に好きなコーナーは
クラゲとペンギンです。

クラゲはただただ浮遊してるだけなのに
なんだか芸術的なのが惹かれます。

ペンギンは、一点をただただ見つめて
微動だにしないやつを見るのが好きです。


で、なんやかんやで出口まで行き、
物販コーナーに入りました。


あまりにもぬいぐるみが可愛すぎて
気づいたらジンベエザメのやつ買ってた。

確か4000円くらい。

ざっくり物販エリアを見てたところ
まあ寄る人寄らない人分かれます。


体感で8割くらいは寄って、
その中から半分くらいは
何か実際に買ってるかな、
っていうイメージ。

んで1人平均したら
2000円くらいかなあ
使っているのは。

それらを計算していくと、
年間の売り上げは
200万人×0.8×0.5×2000(円)
=16億円

さっきの入場料と合わせると

大体68億円くらい、ってとこかなあ

という予想が出てきました。


実は、ネットで調べたら売上分かるんですが、
こうやって細分化して計算するのが大事です。


で、結果どうだったかと言うと、、



売上約100億円


でした。高けぇ。


あ、でももうひとつ運営している
『ニフレル』も含めてでした。

海遊館だけで考えた場合、
集客数を比較しても
大体近い数字じゃないかな、と予想。


というか水族館にしては
めちゃくちゃ売上高でかいですね。

利益も35億円以上あるみたいですし、
かなり企業としては安定していますね。


で、ここで言いたかったのは

頭の中で計算していると、

・どこでどのくらい売上が出ているのか


というのがぼんやりとわかってくる、
という事です。

そして、それが分かると

・どこに力を入れれば更に売上が上がるか


と言う点も見えてくる、
という事がわかってくるようになります。


これが、とても重要なんです。


もう一度この公式を書きますが、

売上は

売上=客数×客単価×回転数


で大体計算できます。


更に売上を上げるには
どこの数字を上げたらいいでしょう?

これは、色んな答えがあるし
正解はひとつじゃないですが、

自分なら『客単価』を
上げる施策を試みます。


なぜなら、面積は同じままで
客数を増やすと中はギュウギュウ詰めです。

そんな状態の中見て回ることになるので、
お客さんの満足度は下がりますね。

回転数は今回はいじれない部分ですね。
仮に入場時間に制限を設けても
それはそれで必ず不満が噴出するはず。


となると、『客単価』ですね。
考えるべきは。


で、入場料は
ダイナミックプライシングで
価格調整していますが


個人的には海外からの入場は
為替相場を考慮して値上げさせても
いんじゃないかなーと思いますね。


あと考えられる施策としては、
有料コンテンツを増やす、
っていうのがいいんじゃないかな、
と個人的には思います。


例えばペンギンに餌をあげるのを
有料で体験できるようにしたり、

水族館の裏側を歩いて回れる、
といったツアーを開催したり。

実際にそういうイベントがあれば
有料でもやってみたい、って思いますしね。


そういったところで客単価を上げれば、
全体の売上が上がっていくと思います。


てか、海遊館は集客には今
すごい力を入れているんで、
そこはめちゃくちゃ良いと思ってます。

公式LINEも開設していて、
定期的に情報が飛んできます。

やっぱり公式LINEがあって
定期的に情報が来るのはでかいですね。

「そういえば最近行ってなかったな」
っていう人たちに存在を思い出してもらえれば
集客率が全然変わりますからね。

既に十分認知度がある海遊館ですら
そうやって集客に力を入れているわけです。

個人でビジネスやるような人が
情報発信を怠ってはいけませんね。

と改めて感じました。



この数字管理はビジネスをする上で
必須科目とも言える分野になります。

是非普段の何気ない日常ででも
考える習慣をつけてみるといいですよ。



もう一度大事なことを言うと、

・ビジネス力とは数字に置き換える力

・売上=客数×客単価×回転数

・数字で見れば課題が見えてくる


ですね!

では今回はこのへんで!








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