イオン 飽くなき拡大欲の正体2014.01.27 Vol.45 1/2 2014-04-21 21:48:38
【『日経ビジネス』の特集記事 】 Vol.45 バックナンバー
⭐『日経ビジネス』とは、「日経BPから発行されている経済・経営分野の話題を扱う週刊誌である。1969年9月創刊。当初は月刊だったが、翌1970年9月より隔週刊となり、1991年4月より週刊となった」(出所:「日経ビジネス」 Wikipedia)
⭐『日経ビジネス』の特集記事から、私が特に関心を持った個所や重要と考えた個所を抜粋しました。
⭐当面は、Ameba(アメブロ)に投稿していた記事を再編集し、加筆修正し、新たな情報を加味し、「バックナンバー」と表示し投稿します。
⭐1つのテーマについて複数回投稿している場合(ほとんどが該当します)には、1つにまとめて投稿します。タイトルの後の日付は雑誌の発行日で、最後の日付は投稿日を表わしています。
🔴2022.11.26以降、1つのテーマについて複数回に分けて投稿します。
⭐一方、新規で投稿した記事については、異なる壁紙を用意し、本文内に「タイトル」と「雑誌発行年月日」を表示します。
再投稿することにした経緯
再編集して再投稿することにした理由は、次のとおりです。
自分が当時どんな記事に興味があり、どのような考え方をしていたのかを知りたいと思ったからです。
当時の自分を振り返ることで、当時と現在で考え方は変わったか否か、あるいは成長しているかを確認したいと思いました。
記事データは当然古くなっていますが、本質的な部分は必ずあるはずで、しかも普遍性があります。その個所を再度学んでみたかったのです。
さらに言えば、『日経ビジネス』のバックナンバーをご紹介することで、この記事に目を通していただいたあなたに何らかの有益なヒントを提供することができるかもしれない、と考えたからです。
「私にとって、noteは大切なアーカイブ(記録保管場所)です。人生の一部と言い換えても良いもの」だからでもあります。
(プロフィールから)
新たに日経ビジネス電子版セット(雑誌+電子版)を「らくらく購読コース」で、2022年9月12日号から定期購読を開始しました。
日経ビジネスの特集記事 Vol.45
イオン 飽くなき拡大欲の正体 2014.01.27 Vol.45 1/2 2014-04-21 21:48:38
<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>
増殖する“イオニスト”
イオンは昨年(2013年)8月にダイエーを完全子会社化しました。
自宅から徒歩15分ほどの場所にダイエーがあります。
だだっ広い無料駐車場を持っていますが、建物は老朽化しています。
1Fの入り口に近い専門店街とそれに連なる生鮮食品や食料品、日用品コーナーには、そこそこの顧客がいますが、2Fの衣料品コーナーには顧客は、まばらです。
「閑古鳥が鳴いている」という表現が、ピッタリです。
3Fはベビー用品や書店、ゲームコーナーがありますが、人が集まるのはゲームコーナー周辺だけです。
イオンはダイエーを傘下に収めた結果、スーパー業界で売上高ナンバーワンになりました。
しかし、ダイエーには相当テコ入れをしないと、イオングループ全体の収益に貢献するどころか、足を引っ張りかねない状況でしょう。
自宅近くにはイオンがないため、イオンの実態がもう一つ把握できていませんでした。
今回の特集で、少しずつ理解できつつあります。
イオンの想定顧客は30代前半から40代後半ではないか、と考えています。
私の予測が正しいか、間違っているかは、まもなく分かることでしょう。
日経ビジネスが、イオンを総括して解説していますので、見ていくことにしましょう。
一言で言えば、生まれてから亡くなるまでの生涯にわたり、サービスを提供していく戦略と考えられます。
LTV(Life Time Value=顧客生涯価値)という言葉があります。
およそ80年間に関わることで、一人ひとりから利益を得ようとしている、と考えてよいでしょう。
ライバルのイトーヨーカ堂(ヨーカドー)は、自前の銀行を持ち、親孝行のセブン-イレブンとの連携を強化しています。
例えば、プライベートブランド(PB)を立ち上げ、ヨーカドーとセブン-イレブンとで、PBを販売するなど強みをさらに強化する戦略をとっています。
さらにネットスーパーをもう一つの柱にするべく、宅配に注力しています。
イオンもイオン銀行を持っていますが、今ひとつ印象に残りません。
イオンの顧客はどのような人たちなのでしょう?
イオニストとは
イオンモールという言葉を聞いたことがあります。
しかし、実際に出かけたことがないため、そのスケールの大きさを想像することは難しいですが、日経ビジネスに掲載されている写真を見ますと、間口も奥行きも他のスーパーより巨大な建物という印象を受けました。
空白地を埋め尽くせ
イオンには、実際の本店以外に「本店」と呼ばれる店舗があるそうです。
このモールはグループの中で最大の総賃貸面積を誇っているわけではありません。
イオンレイクタウン(埼玉県越谷市)の約18万㎡に比べ、約12万8000㎡です。
そうした状況であるにもかかわらず、幕張新都心店を「本店」と呼ぶ理由は何なのでしょうか?
どう思いますか?
イオンには強烈な危機意識がある、と言います。
イオンモールは、イオングループのショピングセンター(SC)を手がける会社です。さらにイオンモールに物件を貸すイオンリート投資法人が存在します(p.030)。
グループの強化を図る戦略ですね。
ただ、モールの大型店はまとまった敷地が必要になるため、都心に確保することは容易なことではありません。
そこがイオンの弱点でした。
そこで、「小型で日々の生活に密着した店舗の出店を急いでいます。それが「まいばすけっと」です。
「まいばすけっと」の強みとは――
似たような形態の店として、ローソンは「ローソン100」という生鮮食品を扱うコンビニを展開しています。
「まいばすけっと」は、「ローソン100」やセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンなどの競合他社と激戦になっています。
勝ち残るのは、「変化対応」と「顧客にきちんと向き合える」という原理原則を徹底して行えるところだけです。
次回は、
変革のDNA埋め込む
他についてお伝えします。
🔷 編集後記
この特集記事(元記事)が公開されたのは、9年前のことで、アメブロでも9年前(2014-04-21 21:48:38)のものです。加筆修正してあります。
✅ダイエーだった店舗はイオンスタイルという店舗に変わりました。
自宅から徒歩15分ほどのところにイオンスタイルがあります。
ダイエー当時、3階建てでしたがイオンスタイルは2階建てで、屋上は駐車場になっています。
そして、イオンスタイルに隣接してイオンが提供しているマンションが立ち並んでいます。
ダイエーは広大な土地を有効活用できていなかったため、イオンは店舗とマンションという2つの形態で収入を得ることを考えたのです。
ただし、そのマンションは分譲か賃貸かは知りません。
大きく変わった点は、1階には商業店舗のテナントではなく、食品を中心にした品揃えにしたことです。以前には商業店舗のテナントが数多く入居していました。
本体で稼げない分をテナントの賃貸料で補っていたのでしょう。
テナントを入居させるなら、本業プラスアルファで考えるべきです。
テナントを入居させる目的は、話題の商品を扱う店で集客に使い、賃貸料と売上高に応じたコミッションを得ることです。
極論を言えば、本業で稼げないのであれば、場所貸し専門の不動産業に徹するしかありません。
⭐ 回想録
⭐ マガジン (2023.02.10現在)
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