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大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(33)

『サラリーマン再起動マニュアル』(33)

今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。

大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。

大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。

凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。


『サラリーマン再起動マニュアル』

目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある

✅ 小学館  出版年月日 2008/9/29 

 

新大陸では、外部の人たちを集めたプロジェクトチームを自分1人で組織できるか、その中で「情熱製造機」となってチームからヒーローを生み出すことができるか、ということが「中年総合力」の一つとして重要

旧大陸のピラミッド組織では、自分1人でどこまでやれるか、ということが重要だった。
しかし新大陸では、外部の人たちを集めたプロジェクトチームを自分1人で組織できるか、その中で「情熱製造機」となってチームからヒーローを生み出すことができるか、ということが「中年総合力」の一つとして重要になってきているのだ。

 『サラリーマン再起動マニュアル』 大前研一の名言 1 〈477〉                                               
                            
                                                     

➳ 編集後記

『サラリーマン再起動マニュアル』 はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。

私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。

あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います

私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の言葉は、いつでも私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。

今回の言葉は、リーダーシップに関わることである、と思います。

以前読んだ本の中に、大前氏が述べていることに関連したことが書かれていました。早速ご紹介しましょう。

「リーダーシップとは、チームの力を最高出力にする能力のことである」
これが、私のリーダーシップの定義です。

誰もが、できれば最高の情熱と最高の能力のメンバーを集めて、最強のチームを作って目的を達成したいと思うでしょう。

しかし、そんなに理想的なことはふつうありません。
いろいろな素質や能力、性格の人を集めたチームで、プロジェクトに取り組まなければならないのです。
 
そして、そのメンバー全員の能力を100パーセント、できれば150パーセント発揮させるようにするのがリーダーの役目です。

『仕事のやり方間違えてます 成功を手にする
  「理系思考」10の法則』 宮田秀明 祥伝社 
  平成16年5月10日 初版第1刷発行 pp.153-154


この本は、私たち文系の人間に発想の転換を促すヒントが満載の必読書です。
ぜひ、ご一読ください。



🔷 大前研一氏 日本人は「もう○歳だから」は禁句にすべき

このウェブサイトからポイントとなる個所を抜粋します。

そもそも日本人は年齢についてもメンタルブロックがあり、中高年になると新しい仕事にチャレンジしない傾向が極めて強い。しかし、「もう○歳だから」は禁句にすべきだと思う。このメンタルブロックを外せば、第二、第三の仕事に挑戦できるはずだからである。
その好例が、私が学長を務めているBBT(ビジネス・ブレークスルー)大学・大学院の教授の1人で、今年傘寿(80歳)を迎えた廣瀬光雄さんだ。

大前研一氏 日本人は「もう○歳だから」は禁句にすべき


廣瀬さんは大日本印刷アメリカ法人の社長、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人代表取締役社長を務めて定年退職した。
(中略)
廣瀬さんは引退後、PGMのほかに医療情報ポータルサイトを運営する「ケアネット」、企業コンサルティング会社「マベリックジャパン」の2社を設立し、ケアネットも東証マザーズに上場している。廣瀬さんは日本における“シニア起業の神様”と言えるだろう。
 廣瀬さんのようになるためには常に新しいことを学び続け、新しい出会いからネットワークを広げていかねばならないが、そもそも日本は社会人になってから高等教育機関で学び直す人が非常に少ない。

大前研一氏 日本人は「もう○歳だから」は禁句にすべき


廣瀬さんのようにメンタルブロックにとらわれずに日々新たな勉強を続けていれば、転職や副業はもちろん、シニア起業も可能になるのだ。40代、50代でも決して遅くはない。ぜひ学び直して新しいスキルを身につけ、「人生100年時代」を豊かで充実したものにしていただきたい。

大前研一氏 日本人は「もう○歳だから」は禁句にすべき

リカレント教育という言葉が徐々に広まってきました。
学校を卒業し、社会人になった人がもう一度勉強してみたいという機会を与えることが趣旨になっています。

🔶 勉強は何歳からでもその気になれば、自分のペースでやれるということです。勉強の先のゴールはそれぞれ異なっても、自分の定めたゴールに向かって突き進んでいく姿は清々しいものです。

⭐ 出典元: NEWS ポストセブン 大前研一氏 日本人は「もう○歳だから」は禁句にすべき 2017.12.17 16:00 週刊ポスト



⭐ 関連書籍



🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。

大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。


🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。


大前研一オフィシャルウェブ

このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。

⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ



大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。





🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。


大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は7年前にAmebaブログで書きました(2015-02-14 18:40:26)。
「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。


⭐ 今までにご紹介してきた書籍です。















⭐ 私のマガジン (2022.08.18現在)




















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