堀 紘一 名言集 『リーダーシップの本質』（13）
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』（13）
『リーダーシップの本質』（初版 2003年6月26日 ダイヤモンド社）は、堀 紘一氏が満を持して上梓した優れたビジネス書です。
略歴は著者紹介に譲るとして、堀 紘一氏はボストンコンサルティンググループ日本法人代表、ドリームインキュベータ創業者となり東京証券取引所に上場させた、単なる経営コンサルタントではありません。
優れたビジネス書を数多く執筆しています。
現在地から目的地にどうやって行くか、を考え、実際にたどり着く方法が戦略である
現在いる場所から目的地にたどり着くまでには、いろいろな意味で過不足があり、それを補い、整えなければならない。この、現在地から目的地にどうやって行くか、を考え、実際にたどり着く方法が戦略である。
正しいリーダーシップは、共通の夢を持つことである
世の中に成功者が少ないのは、必ずしも運によるものではない。たとえ実現可能な夢であっても、非常な自己努力を必要とし、多くの人はそこまで自分を律しきれないのである
正しいリーダーシップは、共通の夢を持つことである。そしてその夢は組織の構成員が実現したいと思うような文字通り「夢」でなければ意味がないし、一方で、それがどこまでいっても叶えられないような夢のまた夢であっては意味がない。一所懸命頭を使い、努力すればやがてはつかめそうな、ある程度実現可能な夢でなければ、誰も話を聞いてくれないだろう。
そういう夢を実現することは実は非常にむずかしいものだ。世の中に成功者が少ないのは、必ずしも運によるものではない。たとえ実現可能な夢であっても、非常な自己努力を必要とし、多くの人はそこまで自分を律しきれないのである。
経営資源とは「人」「物」「金」の三つを言う
その中で最も重要な意味を持つ資源は人である
経営資源とは「人」「物」「金」の三つを言う。事業を行おうとするとき、まず必要な人を集め、事業に必要な機器や備品などの物を用意し、そうした物を購入したり、優秀な人材を集めたり、事業を展開する上で金が重要な資源として必要になってくる。
その中で最も重要な意味を持つ資源は人である。
✔ 出典元
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
2003年6月26日 第1刷発行 ダイヤモンド社
✍ 編集後記
🔶 『リーダーシップの本質』は堀氏の経歴に違わない内容の本です。重要な点は「本質」です。すぐに廃れてしまうハウツーものとは根本的に違います。
私たちは新奇さに目を奪われることなく、常に「本質」とは何かに着目する姿勢を貫きたいですね。
勉強は一生続けることが大切です。世の中は常に進歩しているのですから。劇的な変化にも予兆はあります。感度の良いアンテナを張り、見逃し、聞き逃ししないようにしましょう！
何歳でも、何歳からでも勉強はできます。書籍を手許に置いておけば、いつでも何度でも参照することができます。
「この本は良書だ」と思ったらその１冊の本を何度も読み返すことが重要です。
一度読んだくらいですぐに理解できたという著書は、中身は大したことはないと判断するべきでしょう。「韋編三絶」という言葉がありますね。
🔷 「経営資源とは『人』『物』『金』の三つを言う」
「その中で最も重要な意味を持つ資源は人である」
私は、経営資源は人、物、金の他に情報、時間があると思っています。
システムを加える人もいます。
これらの中で最も重要な資源は人であることに同感です。
では、人、物、金、情報、時間の共通点は何だと思いますか？
私は「流れ」だと思います。
人流、物流、金流、情報流そして時間は止まることなく刻々と流れています。
そしてこれらをコントロールするために使われるものが戦略だと考えています。
✒ 堀 紘一氏の略歴
ドリームインキュベータ代表取締役社長。
1945年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学大学院経営学修士（MBA with High Distinction）。読売新聞、三菱商事、ボストンコンサルティンググループ（BCG）社長を経て、2000年にドリームインキュベータ（DI）創業。
BCG時代には、金融、ハイテク、消費財、Eコマース、中期戦略など数多くの戦略策定及び実行を支援。
『知恵は金なり』『強い会社はこうしてつくれ』『成功する頭の使い方』（PHP研究所）、『人と違うことをやれ！』『どんな「壁」でも突破できる』（三笠書房）、『挑戦！ 夢があるからビジネスだ』『脱皮できない蛇は死ぬ』（プレジデント社）、『できることから始めよう！』（ダイヤモンド社）、『ホワイトカラー改造計画』『21世紀の企業システム』（朝日出版社）など著書多数。
（『リーダーシップの本質』の著者紹介から）
✒ 堀 紘一氏の略歴補足
2020年に堀氏はDIの取締役を退任し、DIは電通の傘下となりました。
近況は下記をご覧ください。
「セカンドライフ」を謳歌しているようです。
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