稲盛和夫 「成功」と「失敗」の法則 第1章 人生の目的 試練を通じて人は成長する 第1回
稲盛和夫 「成功」と「失敗」の法則 第1章 人生の目的 試練を通じて人は成長する 第1回
はじめに
経営の神様といえば、パナソニック(旧松下電器産業)の創業者、松下幸之助氏ですが、もうひとりの経営の神様といえば稲盛和夫氏と私は考えています。
本著『「成功」と「失敗」の法則』が出版されたのは、今から15年前の2008年9月24日のことです。
平成20年9月24日第1刷発行
致知出版社
実を言いますと、この本をいつ購入したのか覚えていません。そればかりか、積読でつい最近まで読んでいませんでした。
たまたま、捜し物をしていた時、この本に気づき、手に取り読んでみることにしました。
読み出すと、腹落ちすることばかりが書かれていました。
今までにも、稲盛和夫氏の著作を何冊か読んだことがあります。
例えば、下記のような本です。
これらの著作物に共通することは、稲盛氏の一貫した考え方である、「人間を磨く」ことを絶え間なく続ける、ということです。
これは生涯を通じて行うことです。ですから一朝一夕で結果が出るものではありません。
古稀(70歳)が近い私(2023年6月に68歳になります)にも、この本は人生を振り返る良い機会を与えてくれました。
私の半生は失敗の連続でした。なぜ、私にだけこんなに多くの災いが降り掛かってくるのだろう、と悩んだことが何度もありました。守護霊ではなく、背後霊のため?(笑)
両親を失い、妻に先立たれ、二人姉弟の姉が他界しました。
父は1998年6月、妻は2015年8月、母は2017年3月、姉は2018年1月にこの世を去りました。
残されたのは私と一人娘だけでした。娘も結婚し家を出ましたから、藤巻家は私一人です。
2018年8月に元保護猫ノア(当時、生後三カ月のオス)が藤巻家の一員になりました。これからずっとノアとの生活が続きます。
30数年のサラリーマン人生を振り返ってみると、自分では、正しいことをしたつもりでしたが、稲盛氏の考え方に照らし合わせてみると、間違っていたと実感しました。
なかなか納得出来ないこともありましたが、認めざるを得ませんでした。
裏切りや左遷、孤立無援の状況で心が折れたことが度々あります。
しかし、そのような環境下でも40年以上の付き合いがある真友は、今でも心の支えになってくれています。感謝しても感謝しきれません。
稲盛和夫 「成功」と「失敗」の法則
第1章 人生の目的
第2章 思いの力
第3章 自らを慎む
第4章 道をひらくもの
章立ての順序でエッセンスをお伝えしていきます。
特に印象に残った言葉を抜粋します。
稲盛氏の言葉の真意をじっくり考えてみましょう。
第1章 人生の目的
試練を通じて人は成長する
成長の分岐点
試練をどう受け止めるか
✒ 編集後記
『「成功」と「失敗」の法則』は、稲盛和夫氏から私たちへの熱いメッセージです。稲盛氏自身が、人間として、経営者として、数多の成功体験、失敗体験を通じて身につけた不変の法則のエッセンスを述べた書籍です。
頭で考えただけでなく、実践を通じて身につけたものです。
稲盛氏の他の書籍には「利他」「敬天愛人」などの言葉が頻繁に出てきます。どれでも良いので、一度手にとってページをめくってみてください。
何かヒントが得られるかもしれません。
🔷「私は『試練』を経験することが、人間を大きく成長させてくれるチャンスになると考えています」
この言葉に接した時、私自身多くの試練を経験しましたので、琴線に触れました。自ら望んで試練を経験する必要はありませんが、長い人生のうちには必ず何度かの試練に遭遇する時があります。その時に、この言葉は支えになってくれると確信しています。
日経ビジネス(2022.09.12号)で稲盛和夫氏を特集していました。
この記事の内容を3回にわたってnoteに投稿しましたので、お時間がありましたら、ご覧ください。
<著者略歴 『「成功」と「失敗」の法則』から>
昭和7年、鹿児島県生まれ。
鹿児島大学工学部卒業。
34年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。
社長、会長を経て、平成9年より名誉会長を務める。
昭和59年には第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。
平成13年より最高顧問。
このほか、昭和59年に稲盛財団設立、「京都賞」を創設。
毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。
また、若手経営者のために経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成に心血を注ぐ。
主な著書に『人生と経営』『何のために生きるのか』(ともに致知出版社)、『実学・経営問答 人を生かす』(日本経済新聞出版社)、『人生の王道』(日経BP社)、『生き方』(サンマーク出版)、『成功への情熱』(PHP研究所)などがある。
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