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稲盛和夫 カリスマの遺訓 2022.09.12  1/3

【『日経ビジネス』の特集記事 】 #1

✅はじめに

⭐『日経ビジネス』の特集記事から、私が特に関心を持った個所重要と考えた個所を抜粋しました。

⭐ Ameba(アメブロ)に投稿していた記事を再編集し、加筆修正し、新たな情報を加味し、再投稿した記事は他の「バックナンバー」というマガジンにまとめています。

⭐原則として特集記事を3回に分けて投稿します。

「私にとって、noteは大切なアーカイブ(記録保管場所)です。人生の一部と言い換えても良いもの」です。
プロフィールから)


日経ビジネス電子版セット(雑誌+電子版)「らくらく購読コース」で、2022年9月12日号から定期購読を開始しました。


日経ビジネスの特集記事 #1

稲盛和夫 カリスマの遺訓 2022.09.12 1/3

<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>


京セラの創業者で名誉会長の稲盛和夫氏が8月24日、死去した。90歳だった。
「アメーバ経営」と呼ばれる独自の経営手法によって、一代で京セラを世界的な企業に育てた。

日経ビジネス 稲盛和夫 カリスマの遺訓 2022.09.12 p.012            


PART 1 稲盛イズム 継承者が見た カリスマの素顔

京セラ側近や盛和塾塾生からの声に耳を澄ませ、稲盛さんへの率直な感想を聞いてみましょう!

「巨星落つ」。経済や政治など日本社会に大きな影響を与えた希代の名経営者の訃報に、功績をたたえる声、悼む声が相次いだ。

日経ビジネス 稲盛和夫 カリスマの遺訓 2022.09.12 p.015            


各界から寄せられた追悼コメント(抜粋)

谷本秀夫 京セラ社長
仕事に対する真摯な姿勢や創業者ならではの考え方、卓越した経営手腕を学べたことは私の大きな財産だ。

高橋誠 KDDI社長
世のため人のために尽くそうという純粋な気持ちで弊社の前身である第二電電(DDI)を創業し、事業の発展に尽くされた。

日本航空
経営破綻の際に会長としてお越しいただき、卓越したリーダーシップによって再生へと導いていただいた。改めて感謝申し上げたい。

柳井正 ファーストリテイリング会長兼社長
我が国の経済発展に大きく貢献された。ポストコロナ時代にますます存在感を発揮されると思っていた。とても残念でならない。

前原誠司 国民民主党代表代行
(民主党政権での国交相時代に)日本航空の再建をしてもらったことは日本を救ってもらったことだ。本当に感謝しかない。

小沢一郎 立憲民主党衆院議員
早くから日本に政権交代可能な成熟した民主主義が必要であると認識され、民由合併とその後の政権交代に強力なご支援をいただいた。

山中伸弥 京都大学教授
京都賞を受賞したとき「人類に対する貢献という観点から選考している」と伺い、想いに背かぬよう研究にまい進しようと思った。

日経ビジネス 稲盛和夫 カリスマの遺訓 2022.09.12 p.015            


上記の追悼コメントはごく一部です。
いかに各界の方々から尊敬されてきたかを伺わせる内容です。

なぜこれほどまでに多くの人たちを引き付けるのでしょうか?

その回答の一つは次のことでしょう。

稲盛氏は人生や経営の経験から導き出した独自の哲学を唱えた。「人間として何が正しいか」を基本に、倫理観や社会的規範を重視し、「動機善なりや、私心なかりしか」「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」など分かりやすい言葉に落とし込んだのが「京セラフィロソフィ」だ。
 この経営哲学を土台に、組織を小さな単位に分けて採算管理を徹底させる「アメーバ経営」を生み出した。各リーダーが計画を立て、メンバー全員で知恵を絞り、努力し、目標を達成する。

日経ビジネス 稲盛和夫 カリスマの遺訓 2022.09.12 p.015            


稲盛さんの生き方・考え方


この中の「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」について、以前noteに投稿した記事を一読していただくと理解しやすいでしょう。

概要をお話しますと、考え方には-100から+100まであり、熱意と能力は0から100まであるということです。

しかも3つの項目を掛け合わせるため、考え方がマイナスであると、熱意と能力が高い数値であっても、掛け合わせた全体はマイナスになるということです。しかも大きなマイナスになってしまいます。


下記のページで「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」について解説しています。


稲盛さんの生き方・考え方と安倍晋三元首相の生き方・考え方を対比してみますと、乖離していることに気づくでしょう。

稲盛さん   「人間として何が正しいか」
       「動機善なりや、私心なかりしか」 
       「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」

安倍元首相   権力・カネ・名誉に異常な執着
        旧統一教会との長年月にわたる黒い関係
        自己保身・嘘とごまかし


人間の器の大きさの違いが現れていると思います。


リーダーに説いた熱意と数字

次のエピソードも稲盛さんの考え方・生き方を具現したことだと思います。
JALの再建に携わること際にも、常に稲盛さんの念頭にあったことです。

「人生は必ず、つじつまが合う。善きことをすれば善きことが返ってくる」と稲盛氏は常々、口にしていた。大田氏は「科学者で技術屋。計算が合うことしか信じなかった」と振り返り、合理的な人物だったと評する。
 稲盛氏は生前、「利他の心」が重要だと説いた。10年、破綻したJALの会長として無報酬で再建に乗り出したのもその哲学が背景にあった。大田氏は会長補佐として、稲盛氏とともに再建に取り組んだ。

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*大田氏: 大田嘉仁氏(現MTG会長)


次の一節は、口先だけの言葉では他人はついてこないということを如実に表す内容です。

「社員を大切に、幸せにしないと良い経営はできない」。稲盛氏はその哲学を、鬼気迫る勢いで役員らに説いた。あるとき、風邪をひいた稲盛氏が、せき込みながら講義した。「俺は血を吐くような気持ちで講義している。だから真剣に聞いてほしい」。研修は一気に引き締まった。
 いつしか稲盛氏の周りに自然と役員らが集まるようになった。稲盛氏の哲学は青臭い、経営はもっと難しいもの、成り上がりだ──。JALに巣くうそんな「垢(あか)がはげ落ちていった」と、大田氏は振り返る。

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しかし、稲盛さんの魅力は情と理の二面性を併せ持つことにあったということです。

稲盛氏は「数字に強くないといけない」と説いた。経営状態がどうなっているのかが分からなければ、再建に向けた社員のやりがいは生まれない。こうした稲盛氏の哲学がバラバラの組織をつなぎ、ひと月の研修を経て「強烈な一体感を持つようになった」と大田氏は語る。
消えずに残る教え
 稲盛氏の魅力は影響を受けた人によって様々だが、感情豊かな「情」と、観察力や洞察力に裏打ちされた「理」の二面性を併せ持つことにあったという人は多い。

日経ビジネス 稲盛和夫 カリスマの遺訓 2022.09.12 p.017            


稲盛さんは現場を重要視していた

次のエピソードは、盛和塾塾生だった浜田酒造の浜田雄一郎社長に関するものです。

稲盛氏は徹底した現場主義で、時間を見つけては塾生の会社を視察することもしばしばだった。「借金をしないで事業を大きくすることを学ばないとな」。焼酎蔵を視察に訪れた際、稲盛氏はこうした言葉をかけたという。浜田氏は伝統、革新、継承という3つの蔵をベースにした成長戦略を説明したが、もっと借金を減らす堅実経営を指導された。

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その後の盛和塾

稲盛さんが高齢になられたため、2019年に閉塾したそうです。
その後はどうなっているのでしょうか?

盛和塾は高齢になった稲盛氏の意向で2019年に閉塾した。しかし、いくつもの塾が自主的な組織として、経営者育成の新たな場として活動していることはあまり知られていない。浜田氏が所属していた鹿児島の盛和塾も、鹿児島盛経塾として後継者を育成している。浜田氏は顧問だ。巨星落つとも、教えは消えずに残る。

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🔷 編集後記

名経営者と称賛される稲盛和夫さんは自分に厳しく、他人にも厳しい人だったことがわかります。

世の中には、自分に甘く、他人には厳しい人が少なからずいます。

稲盛さんの3つの考え方を常に念頭に置いて行動すべきだと、つくづく思いました。

「人間として何が正しいか」
「動機善なりや、私心なかりしか」 
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」





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