舞華のいなくなった夏 第14話 入浴
舞華のいなくなった夏 第14話 入浴「ただいま」
「おかえりなさい。兄さん」
家に帰ると、舞華がすぐに玄関近くまできていた。
「ほら、約束のものだ」
「ありがとうございます。兄さんのそういうところ大好きですよ」
「はいはい。そりゃどうも」
「ふふ……」
舞華はとても嬉しそうだ。
「なあ、そろそろ手離さないか?カレー作れないんだけど」
「ダメです」
「まだ言うか……」
結局、手を離してくれる気配はなかった。俺は諦めて料理を作ることにした。
夕食を食べ終え、俺たちはリビングで