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舞華のいなくなった夏 第11話 映画館


舞華のいなくなった夏 第11話 映画館

「ん?なんだ?」
美月が俺のことをじっと見つめてくる。

「いやあ、本当に兄さんなんだなって思ってさ」
「そりゃあ、血は繋がってないが一応お前の兄貴だからな」
「そういう意味で言ったんじゃなくて、雰囲気とか喋り方とかが昔と比べて随分変わったなと思ってさ」
「そうか?自分じゃよくわからないけどな」
「そうだよ。だって、昔の兄さんはもっと弱々しかったし、自信なさげで頼りなかったもん」
「悪かったな。情けなく見えて」
「でも、今の兄さんはすごく堂々としていて、男らしさを感じるよ」
「まあ、色々とあったからな……」
「……そっか。色々か……」

美月はどこか寂しげな笑みを浮かべる。
「あの、少しいいですか?」

そこに舞華が現れた。
「ん?何だ?」
「少し気になっていたんですけど、そちらの方ってどなたですか?」

舞華は不思議そうな顔をしながら、美月に視線を向ける。
「ああ、こいつは美月。俺の幼馴染兼親友だ」
「はじめまして。天道 美月です。これからよろしくね」
美月は屈託のない笑顔を向けながら、手を差し出す。

「こちらこそ、兄の美月がお世話になります。それと、私のことも名前で呼んでください。苗字が同じなのでややこしいでしょう?」
「そっかそっか。確かにそうだよね。なら私も呼び捨てで構わないよ」
二人は握手を交わした後、互いに微笑む。

「それで、そっちはどういった用件でここに?」
「ああ、実は今日の映画代を貸してもらおうかと思ってな」
「映画?ああ、あれのことか。別にいいよ」
そう言うと、美月は財布を取り出して中に入っていた紙幣を全て抜き取り、それを渡してきた。

「はい。これで足りるか?」
「えっと……はい!大丈夫ですよ!」
舞華は嬉しそうに受け取ったすぐ後で、
「では、行きましょう!」
と言って歩き出した。
「おい!あんまり急ぐな!美月、悪いがちょっと行ってくる」
俺は慌てて美月に声をかけてから、その後を追いかけた。

「ふぅ。ようやく追いついたぞ」
映画館がある建物の前で俺は息を整えていた。
「全く。あいつは歩くの早いな……」
「ごめんなさい。つい夢中になっちゃいました」
舞華は申し訳なさそうな顔をする。
「気にすんな。それより、ほら」
俺は手に持っていたチケットを手渡す。
「これは?」
「映画のチケットだよ。今日見る予定のやつ」
「わざわざ買ってきてくれたんですか?」
「ああ。せっかく来たんだから、楽しまないと損だからな」
「ありがとうございます!」
舞華は満面の笑みを浮かべる。
その表情はとても可愛らしく、思わず
「うっ!」
と声を出してしまった。

いかんいかん。落ち着け。相手は義理とはいえ妹なんだ。変な気持ちになってたまるものか。
必死に自分に言い聞かせていると、不意に袖を引っ張られる。見ると、そこには上目遣いで見つめてくる舞華の顔があった。
「ん?どうかしたのか?」
「いえ……。なんでもないです……」
「???」
舞華は俯きがちになり、どこか様子がおかしい。一体どうしたというのだろうか?
「よし。じゃあ、さっそく入るとするか」
「はい……」
俺達は劇場に入る。

「さて、席は空いているかな?」
辺りを見回す。すると、ちょうど真ん中あたりの列の端っこにある席が二つだけ空いていた。
「あそこなら座れそうだな」
「そうですね」
俺達はその席に向かって歩いていく。

「おっ。ここだな。それじゃあ、さっさと――」
「待ってください」
「ん?まだ何かあるのか?」
「あの、隣同士で座りませんか?」
「は?」
何を言ってるんだ?いくら義理の妹と言ったって。

「駄目……ですか……?」
くっ。そんな捨てられた子犬のような目をしないでくれ……。
正直断りたいところだが、そんなことをしたらこいつが泣き出してしまいそうな雰囲気だったので、仕方なく了承することにした。

「わかった。ただし、あまりベタベタしないでくれるか?周りからの視線が痛いし」
「はい!わかりました!」
俺の言葉に元気よく返事をする。
「では、失礼します」
そして、そのまま俺の隣に座ってきた。
近い……。ものすごく距離感が近く感じるのだが……。
「なあ、もう少し離れてくれないか?さすがに近いと思うんだが……」
「嫌です」
即答された。しかも、どこか拗ねたような口調だった気がする。もしかして、機嫌が悪いのか?だとしたら面倒だな……。
「あの、私、こういうところにくるの初めてなんです」
「そうなのか?なら、どうしてこの映画を?」
「それは兄さんが誘ってくれたからです」
「俺が?」
「はい。兄さんが私をここに連れてきたんですよ」
「俺、お前を映画になんか誘った覚えはないんだけど……」
「ええ、知っていますよ。でも、私は確かにこの劇場で兄さんに誘われて映画を見たのです」
「どういうことだ?」
ますますわからない。まさか、記憶喪失になったとかじゃないよな……?
「まあまあ。細かいことはいいじゃないですか」
舞華は誤魔化すようにその場を取り繕う。
「それよりも映画が始まりますよ」と言ってスクリーンの方に視線を向ける。

まあいいか。どうせすぐにわかることだろうし。
俺は思考を放棄し、映画に集中することにした。



続く。


<編集後記>

ミステリー小説のようなイメージで、AIのべりすとに文章を生成してもらいました。

AIのべりすとによる一貫した文章生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明な文章を生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡り文章生成をさせるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)で文章を生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。
言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、記事を生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIに文章を生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
適宜、「2. セリフ  台詞を優先」 にしたり、 「3. ナラティブ  地の文を優先」 にします。 各話が単調にならないようにするためです。

使用したAI

AIのべりすと



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